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親にお金を借りるときの言い訳は?贈与税を回避する借用書も紹介

 2017/12/24 お金のトラブル   3,034 Views

「親にならお金を借りやすい」と大多数の方は考えているのではないでしょうか。しかし、親子間だからこそ、気軽に借りられるからこそ、気を付けないといけない点があります。

最大の注意点は、金額、お金の使いみちなどによって、贈与税がかかってしまうことでしょう。知らないと思わぬところで税金を支払う必要が出てきます。贈与税対策にはどんな方法があるのでしょうか。

また、いくら頼みやすいといっても「どんな理由なら借りやすい?」「こんな言い訳でも借りられる?」と不安になる方も多いでしょう。具体的にお金を借りる理由や、言い訳をご紹介しましょう。

どんな理由なら頼みやすい?

お金を借りるときに、この理由を言っておけばいいかな、という王道は実はありません。財布を落としたといって借りたのに、以前と同じ財布を持っていたらすぐにばれてしまうでしょう。

親子間は特に、お金の返済以外でも会う機会も少なくないですよね。そのため、できるだけ正直に言ってしまったほうがよいでしょう。どうして借りる必要があるのかを、正確に説明したほうが納得してもらいやすいからです。

親からお金を借りるときに気になる贈与税

個人から財産をもらうと贈与税が発生します。その個人とは親や兄弟も含まれるのです。

もらう=無利子で借りる

どうして「借りる」という行為が「もらう」行為と同じとみなされるのでしょうか。

本来であればお金の貸し借りには金利があり、返済の際には利息を付ける必要があるのです。つまり、無利子で借りるというのは利息分をもらったということになり、それを贈与と判断されてしまいます。

金利があれば利息が発生するため、贈与と判断されません。

親から借りたお金に金利1%以上にする理由は贈与税対策

親から借りたお金に1%以上の利息を付けることで、贈与税がかからなくなります。もしも、贈与税がかかったらどのように計算されるのでしょうか。

贈与税額=課税価格(贈与財産-110万円)×贈与税率-控除額

このように、贈与税額は算出されます。

【参考】国税庁(贈与税がかかる場合)

ただし、住宅購入資金は贈与税非課税枠が増えます。非課税枠が適用される対象者の条件は細かく規定されているので、親にお金を借りて住宅資金の足しにしたい場合は、注意して適用対象を確認しましょう。

非課税になる金額は?

110万円以上借りると、税金がかかる場合があると考えておきましょう。これは、1年間に借りるお金を合計した額です。110万円より少ない額なら、贈与税の対象外となります。

ただし、毎年親から110万円以内の額を借り続けていても、税金逃れとみなされる可能性が出てきてしまいます。気を付けましょう。

どんな時に贈与税がかからない?

結婚式の費用

結婚にまつわる費用が非課税になるといっても、結婚式の会場費や衣装代、新居の敷金や礼金と引越費用などが対象です。新婚旅行や、新居で駐車場を借りる場合などは対象外となります。

これは「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」となりますが、条件があります。その条件とは、1,000万円まで、借りる側が20歳以上49歳以下というものです。自分の親や祖父母が対象で、配偶者の親から借りた場合には非課税になりません。

学費、生活費

学費や生活費も、親からの支援のうち贈与税対象外となっています。この生活費は、通常の日常生活に必要な費用を意味しています。教育費は、学費や教材費などのことです。ただし、借りた名目通りに使っていない場合(生活費で借りたのに、預金したり株式などを買い入れたりした場合)には贈与税がかかります。

そのほか、香典や年末年始の贈答なども贈与税がかかりません。また、法人からの贈与は、贈与税でなく所得税がかかります。注意しましょう。

【参考】国税庁(贈与税がかからない場合)

用途によっては非課税にならない?

お金を借りる方にとって必要であると認められたら、贈与税がかからないわけです。就職祝いに車を親に買ってもらうといった人も多いでしょうが、この場合110万円以上なら贈与税がかかります。

ただし、通勤や通学などで必ず車がないといけないと認められると、日常生活に必要なものとして判断され免除となることもあります。この場合には、高級車やスポーツカーを購入するのは避けたほうが賢明です。

親からお金を借りるときにも借用書を

借用書を書く時の注意点があります。必ず以下の4項目を守りましょう。

① 返済方法を明確に
どのように返済をしていくのかをはっきりさせます。返済をしたことを記録に残せるように振込にするとよいでしょう。

② 返済期限を設ける
期限がない返済は贈与としてみなされます。そのため「いつ、いくら」を計画にして完済予定もはっきりとさせましょう。

③ 金利を決める
一般的には銀行金利よりも低く設定することが多い傾向です。無利息でもよいのですが、借りる金額によっては贈与税を気にする必要がでてくるでしょう。金利ありなら○%、金利なしなら無利息と明記しましょう。

④ 返済額を決める
収入の範囲内で無理なく返済ができる額を決めましょう。

収入に対して不相応な不動産の購入があると税務署から「お尋ね」が送られてきます。返済の事実があることを証明するために振込みでその記録を保管しておきましょう。

借用書に欠かせない9つの項目

それでは実際に契約書に記載する欠かすことができない9つの項目です。

  1. 契約書の作成日付
  2. 借主の氏名、住所、押印
  3. 貸主の氏名、住所、押印
  4. 借入する金額
  5. お金を受領した日
  6. 返済方法と返済期日
  7. 金利
  8. 遅延損害金
  9. 期限利益の喪失

数字は書き換えができないよう漢数字の大字を使用します。例えば、一であれば一本線を引いただけで二にも三にもなってしまいます。一は壱、二は弐のように表記します。

親にお金を借りる言い訳

学生の方が使いやすい言い訳

学生の方なら、やはり勉強に関する言い訳や理由が一番伝えやすいでしょう。

  • どうしても必要なもの
  • 緊急性が高いもの

というポイントを押さえておくと、親も「貸したほうが良い」と感じる可能性が高いです。

また、一人暮らしの学生の方なら、生活費が少し足りなくなってしまった、学校が忙しくてアルバイトにあまり入れなかったという理由でもお金を借りやすいでしょう。

とにかく、単に「遊びたいから」とか「欲しいもの(生活必需品ではないもの)がある」といった理由だけでは快く貸せる、とは思えません。

社会人が使いやすい言い訳

社会人の方は、収入があるだけに「どうして今お金のピンチなのか」という点をしっかり説明する必要があります。単に貸してほしいと頼んでも、自分の給料からなんとかするように言われてしまうでしょう。

頼みやすいのは、「予定外の出費がある」というものです。パソコンが壊れて買い替える必要が出てきた、仕事上でどうしても出ないといけない飲み会が重なったなどが理由としてあります。

ほぼ絶対といってよいほど持っておく必要があるものや、参加する理由がきちんとしている場合、納得して貸しやすくなります。

主婦が親にお金を借りる言い方

結婚をして配偶者がいるのに実家の親に「お金を貸して」といえるでしょうか。なかなか難しいのが正直なところです。

嫁に出した以上、親は娘の配偶者に任せて信じるしかありません。そこでお金を貸してほしいと頼むと、幸せではないのかな、と疑いを持たれてしまうでしょう。

主婦が実家の親にお金を借りるとき、どんな頼み方をしているのか調査してみました。

「冠婚葬祭が続いて出費がかさんだ。次の給料日に返せるのでお願いできないか」

突発的な出費が重なることは珍しいことではありません。慢性的に金欠であれば親も心配するでしょう。

突発的などうしようもない出費がかさんでしまったのであれば親もありえることとして納得してくれるようです。

「クレジットカードも入った財布をなくしてしまった。旦那にはとても言えないから少し貸してほしい」

夫と仲良く生活をしていくことを望む親にとって、夫との不仲の原因ともなり得ることが起こったとなれば手を貸してくれる親は多いものです。

いくつになっても親は娘の幸せを願っています。

下手な言い訳や嘘は避けよう

どうしても借りたいという気持ちだけになってしまうと、その場限りの言い訳や嘘で誤魔化してしまうかもしれません。しかし、何かを購入するといって借りたのに、実際に購入していないことがわかれば、不信感しか沸かないですよね。

親だからという気持ちで、ついつい甘えてしまったり、これぐらいなら許してもらえるだろうと考えたりしやすいのですが、どこまで許容してくれるかというのはわからないものです。

親子間でも金銭トラブルは起こるものですから、出来る限り正直にきちんと説明したほうがよいでしょう。

親にお金を借りたあとの返済

税務署は親族間での不自然な貸し借りや、やり取りに目を光らせています。贈与税の未納が判明すると、ペナルティが課されます。もちろん借りたときだけでなく、返済まできちんと考えておくべきです。

返済した証拠が必要

借用書さえあればよい、というわけではありません。贈与税の課税対象ではないということを明確にするためにも、返済の証拠を残さないといけないのです。

手っ取り早い方法は、返済に銀行振込を利用することです。自分の通帳口座から親の通帳口座へ振り込みをして返済すれば、双方の通帳に記録が残りますね。もしも窓口などから振り込みする場合は、控えをきちんと保管しておきましょう。

返済に困らないための計画

親子間の貸し借りでも、返済が難しくなってしまうことがあります。返済しないまま放置していては、贈与と判断されかねません。また、親との関係にもヒビが入りかねません。返済が難しいと感じることがあれば、速やかに相談しましょう。

返済額や返済期間を見直し、新たな返済計画はきちんと完済できるような無理のないものにすることをおすすめします。

親にお金を借りるデメリット

気軽に頼みやすい相手だからこそ、気を付けないとお金を借りることがデメリットになりかねません。遊びたい、飲みに行きたい、ギャンブルといった理由を正直に伝えることはないでしょう。

しかしそれが親にばれてしまったときには、信用をなくしてしまい、本当に借りたいときに借りられなくなる可能性もあります。

親子間でもトラブルは起こる

親子だからこその甘えが、トラブルを引き起こすことがあります。親側に潤沢に貸せる財産があれば別ですが、通常は借りて返さないままだと問題が発生してしまうでしょう。

親からお金を借りたときのトラブル体験3選

親からお金を借りて信用を失ったサラリーマン

家族が増えて大きな車が必要になりローンを組もうと思いました。ところが、過去の債務トラブルが原因なのか審査に通りません。購入するつもりで前の車も売却してしまっていたので、親に頭を下げに行きました。

お金を貸してもらったのですが、親ということもあって甘えてしまい月末に毎月返す予定が伸ばし伸ばしになってしまい…。

私の妹にも愚痴を言っていたようで信頼を失いました。正月にも帰れません。

親からお金を借りて離婚危機に陥った専業主婦

浪費癖があだとなって主人の給料だけでは足りない月があります。実家の親に「旦那の給料が少なくてピンチなの」とちょこちょこ借りていました。それが何ヶ月か続いてしまったとき、親が主人に生活が苦しいなら転職を、と勧めてしまいました。

親からお金を借りて親族ともめた主婦

口約束で親から住宅購入のための頭金を借りていました。毎月返済をしていましたが、あるとき親が他界してしまったのです。借りた、返したで親族と仲が悪くなり、冠婚葬祭にも呼ばれません。

借用書の一枚でも作っておけばよかったと思っていましたが、今では親から借りるのではなくローンを使えばこんなことにならなかったのにと後悔しています。

カードローンなら個人間の貸し借りのデメリットが少ない

口約束になりやすい、金額が不明確になる事が多い、返済されないまま、といったように親子間の貸し借りはデメリットが多いものです。そもそも親にお金を貸してと、頼みにくいと感じる人も多数いるのではないでしょうか。

こういったデメリットをカバーできるのは、カードローンを含めた金融機関からの借入でしょう。個人の責任で申し込みをすればよく、借りるのも返すのもルールに従って行えばよいのです。

まとめ

親からお金を借りるのは確かに気軽な部分もありますし、簡単だと感じる方も多いでしょう。しかし、安易に借りてしまうと親しい関係だからこそ、トラブルの元となることもあります。

お金を借りる上での理由をきちんと伝えることは、信頼関係を崩さない点からも重要です。また、お金を借りる目的や金額によっては、贈与税のことも知っておく必要がありますね。

どのようなケースでも、嘘やその場限りの言い訳だけは止めておきましょう。たとえその時借りられたとしても、後で親子関係を揺るがすことになりかねません。

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森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

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