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シングルマザー・母子家庭でお金がない時に借りる方法と手当・給付金制度

 2020/11/01 お金を借りれる場所   443 Views

子供のいる世帯の平均年収は約700万円という調査があります。
一方、シングルマザー家庭の平均年収は約270万円と、その年収の差は2倍以上にもなります。

2019年に厚生労働省が調査したとこによると、母子家庭の87%が「家計が苦しい」と回答しており、お金の問題が深刻であることがうかがえます。

何らかの方法で金策したいと考えているシングルマザーは多いでしょう。

お金がないシングルマザーがやるべきこと

そもそもなぜお金がないのか?

シングルマザーの貧困が社会問題化しています。
厚生労働省の調査によって、母子世帯の8割以上が「生活が苦しい」と回答したという結果が出ています。

その理由は大きく2つあります。

まずは、子育てと仕事の両立が非常に困難という点が挙げられます。

父母が揃った家庭の多くは、夫婦どちらかが子育てに使う時間を確保して、もう片方が仕事に多くの時間を使うことによって生計を維持しています。

多くは母親が子育て、父親が仕事がメインに担当する家庭が多いでしょう。

しかし、離婚などでシングルマザーになったら、母親の負担は激増してしまいます。
育児や家事といった負担は変わらないのに、収入を得るための仕事もしなくてはいけません。

子供の病気や行事などで仕事を休まなくてはいけないことが多くなるので、子供が小さいうちほど、お金を稼ぐのは難しくなります。

シングルマザーの家庭の生活が苦しい理由のもうひとつは、子育てに時間を取られるために、収入が低くなりがちという点です。

シングルマザーのおよそ80%以上が、何かしらの仕事をしていますが、その収入は全世帯の平均の半分程度です。
全世帯平均の年収は約580万円ですが、シングルマザーの家庭では約230万円と、かなり低い年収にとどまっています。

収入が低くなりがちな理由の一つが、シングルマザーは安定収入が約束される正社員として働ける機会が少ないからです。

シングルマザー就業支援団体に相談する

シングルマザーの悩みは「毎日の生活で手一杯で、貯金もできない」「子供が大きくなったら養育・児童扶養手当がなくなるから、その後が心配」といったお金に関することが多いでしょう。

そういったときに「お金を借りる」という発想ではなく、思い切って「収入をアップさせる」ということをまずは考えてみましょう。

日本にはシングルマザーを支援する団体が数多くあります。

こういったところでは、母子家庭の状況に合った就職支援をして、シングルマザーが困りやすいポイントを理解したうえでアドバイスしてくれ、働きやすい企業を紹介してくれます。

就職支援を行っている団体には以下のようなものがあります。

・日本シングルマザー協会

・しんぐるまざあず・ふぉーらむ

・リトルワンズ

・はぴシェア

・ママユナイテッド

また、収入アップを目指すときに具体的な希望職種があるなら、自治体の就業支援制度を活用してみましょう。

・自立支援教育訓練給付金制度

・高等職業訓練訓練促進給付金

・高等職業訓練促進資金貸付事業

以上のような制度を利用すると、効率よくスキルが身につきます。

シンママ同士で情報交換する

シングルマザーは、自分ひとりで家庭を支えなければならないという義務感に駆られることが多く、もし周囲に相談できる人がいなければ孤独を深めてしまいます。

「仕事をしても収入が上がらない」「子育てに時間も体力も奪われる」という状態で孤独感に疲れてしまうこともあるでしょう。

そういったときに気軽に悩みを話せる仲間がいれば、情報交換もできますし、孤独感を和らげることもあります。
できれば同じ様な境遇のシングルマザーで、気兼ねなく話せるママ友がいれば精神的に落ち着くでしょう。

同じシンママとして話せるので悩みは共有しやすいですし、スタッフにもシンママ経験者が多いため、的確なアドバイスをもらうことができます。

「日本シングルマザー協会」や「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」はそうした相談所です。
同じ立場の人たちで情報交換することで、未来が開けてくることもあります。

公的支援制度を利用する

シングルマザーが利用できる手当・給付金

シングルマザーに対する手当や給付金はかなりの数にのぼります。
自治体によって支援制度の内容は代わりますので、詳細は地域の役所のホームページを見てみましょう。

手当・給付金制度 内容
児童手当 ・子供もがいる全世帯対象・

・子供1人あたり5000円から1万5000円

児童扶養手当 ・母子または父子家庭対象

・子供1人あたり4万2000円まで

児童育成手当 ・自治体ごとに受給の条件が異なる

・子供1人あたり1万3500円を支給

母子年金 夫と死別したときに支給される
母子家庭住宅手当 ・月1万円以上の家賃支払いがあるとき

・5000円から1万円程度

公営住宅優先入居 公営住宅へ優先的に入居できる
生活保護 援助が受けられず、資産もなく働けない人が対象

この他、自立支援教育訓練給付金や高等職業訓練促進給付金などがあります。

シングルマザーが利用できる免除・減額・割引制度

各種免除・割引制度 内容
ひとり親家族医療費助成制度 ・一定の条件を満たしているとき

・医療費や薬代が無料

乳幼児・義務教育就学児童の医療費助成 ・0歳~6歳までの医療費が無料

・自治体ごとに異なる

寡婦控除 ・所得控除

・控除額27万円

国民年金免除・納付猶予 ・低所得で支払いが苦しいとき

・4分の1から全額を免除

国民保険の減免・軽減 ・最大7割減免

・自治体ごとに異なる

所得税・住民税の減免 ・所得が500万円以下

・所得税、住民税の支払いが困難なとき

この他、交通機関の割引制度や、粗大ごみの処理手数料の減免、上下水道の減免といった制度があります。

役所で相談して支払わずに済む経費はなるべくカットしてしまいましょう。

シングルマザーが利用できる公的支援制度

手当や助成制度を活用する

シングルマザー向けの公的な貸付制度や融資制度は数多くあります。「どこから手をつけていいか分からない」という人もいるでしょう。

優先順位の最も高いものは「手当・助成制度」です。というのも、これは公的な給付であって、返還の義務がないからです。

「お金がない。だから借りなければ」と考えるのは早計です。
まずは「もらえるものはもらう」ことから始めましょう。

非常に多くの制度があり、自治体ごとに異なりますが基本は同じです。優先順位が高いと考えられるものは以下の制度です。

・児童手当

・児童扶養手当

・特別児童扶養手当

・児童育成手当

・母子父子家庭住宅手当

・遺族年金(配偶者と死別した場合)

・母子父子家庭医療費助成制度

それぞれの制度に所得制限など利用要件がありますので、自分が利用できるかどうか確認してから申請しましょう。

2019年10月1日から「幼児教育・保育の無償化」が始まっています。

この制度を利用すると、幼稚園や保育所、認定こども園などの利用する3歳から5歳までのすべての子供の利用料が無料になります。

また、0歳から2歳までの子供の場合には住民税非課税世帯を対象として利用料の無償化が行われます。

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度を利用する

母子父子寡婦福祉資金貸付制度は公的な貸付制度で、自治体が主体となって貸付が実行されていて基本的に無利子です。

経済的な不安を抱えるシングルマザー家庭にとっては非常にありがたいシステムです。

保証人が必要ですが、なくても年利1.0%と非常な低金利です。また、借りてすぐに返済が始まるのではなく、一定の据置期間が設けられています。

借りられる人

母子福祉資金

・20歳未満の児童を扶養する母子家庭の母であること

・またその扶養される20歳未満の児童

・父母のいない20歳未満の児童

寡婦福祉資金

・20歳以上の子を持つ母子家庭の母であること

・またはその扶養される20歳以上の子

・児童や子を扶養していない40歳以上の未婚の母または未亡人

貸付金の種類

事業開始資金:生計を立てるために始める事業について必要な設備などを購入するための資金

事業継続資金:親が現に営んでいる事業を継続するための資金

修学資金:子供を高等学校。高等専門学校、大学、短期大学、大学院、専修学校に就学させるために必要な授業料や書籍代、通学費などの資金

技能習得資金:親が仕事をするうえで必要な知能技能を習得するための授業料、材料費、通学費などの資金

修業資金:子が技能習得をするための資金

就職支援資金:子供が就職をするために必要な被服や靴などの身の回り品や通勤用自動車の購入費などの資金

この他、医療介護資金、生活資金、住宅資金などがあります。

その他の貸付金の制度

生活福祉資金貸付金

地域の社会福祉協議会には、教育資金や生活支援資金、住宅入居資金などを無利子で借りることができる生活福祉資金貸付制度があります。

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度で借りることができなかった人でも、こちらの資金を借りることができる可能性があります。

奨学金、教育ローン、生活ローン

子供の教育のための資金なら、日本学生支援機構の奨学金が活用できます。

無利子または低金利の貸付です。
手続きは学校を通じて行います。日本政策金融公庫の教育ローンや生活ローンは、郵送やインターネットで申し込むことができます。

マイクロファイナンスを利用する

マイクロファイナンスという小口融資サービスがあります。

これは発展途上国で経済的に困窮している人を対象として経済的な自立をサポートする事業ですが、先進国でも導入されており、日本でも2018年に「一般社団法人グラミン日本」というマイクロファイナンスが設立されています。

グラミン日本は経済的に困窮しているシングルマザーの支援に力を入れています。
あまり知名度はありませんが、家計の助けになる可能性があるので、相談してみる価値はあるでしょう。

九州地方ならグリーンコープ生協、岩手・青森なら消費者信用生活協同組合、千葉県の生活クラブ生協などが事業主体となってマイクロファイナンスを実施しています。

貸付といっても、必ずしも生活費の貸付というわけではなく、貸付希望者との相談を通して、家計や生活の見直しによって充分に改善する場合や、公的給付や貸付を利用するほうが良い場合などには貸付は行われません。

グラミン日本は、生活費の融資ではなく、「起業のための資金」や「就労による収入を上げるための資金」を貸付します。

利用条件は限られますが、カードローンなどに比べて金利が低く、無担保で保証人も不要です。

互助グループの形成や週1回のミーティングの参加が必須など、多少の手間がかかりますがチャレンジしてみる価値はあるでしょう。

シングルマザーがカードローンでお金を借りるなら

限度額の設定に注意

公的な給付や貸付が受けられないシングルマザーがお金を借りるというなら、カードローンという方法もあるでしょう。
ただ、しっかりと公的な支援を試してみたうえで利用を検討するほうが賢い選択です。

カードローンを利用するうえで覚えておきたいことは、カードローン会社が設定する限度額は、必ずしも「自分が返済できる金額」と一致するとは限らないという点です。

シングルマザーでも働いて収入を得ていればカードローンの審査に通ります。

消費者金融業者銀行のカードローンに申し込んでみると、「意外なほどあっけなく借りることができた」「予想以上に簡単だった」という印象を持つこともあるでしょう。

カードローン会社は「お金を貸すプロ」ですので、その人の信用力や返済能力に合わせて借入限度額を設定します。限度額は年収や生活環境、家族構成なども考慮して総合的に判断して決定されます。

このとき、たとえば限度額が20万円に設定されたとき、必要なお金が10万円であるならその金額だけを借りるようにしましょう。

借りることができるからといって、限度額ギリギリの20万円を借りてしまうと必要以上にお金を使ってしまいます。

予定した以上に使ってしまったときには、返済で苦しむことが充分に予想されます。必要以上に借りないように注意しましょう。

返済に無理はないか確認する

カードローンの返済額は借入額や契約内容にもよりますが、月々2,000円や3,000円といった少額で済みます。

そのくらいの金額なら無理なくできそうだと考えてしまいがちです。
ただ、毎月の返済額は借入額によって変動することも多く、あらかじめ自分が借りたお金をどのように返済していくか計画を立てておく必要があります。

たとえば消費者金融のアコムで10万円を年率18%で借入したとき、毎月1万円ずつ返済していくと、返済回数は11回、総返済額は10万9142円となります。

こういったシミュレーターが大手の業者ならホームページ上に用意してありますので、必ず確認してから借りましょう。シミュレーターの利用は、会員でなくても可能です。

契約の際には、返済に無理はないか、返済期限はいつなのか、返済できないときにはどうしたら良いかなどを事前にカードローンの担当者に聞いておきましょう。

特に、シングルマザーの場合には自分の収入だけで返済をしなくてはいけません。
返済できないからといって滞納すると、後で面倒なことになります。早めに窓口に相談しましょう。

大手の消費者金融業者では、毎月の返済額のうち利息分だけを返済すれば問題にしないというケースがほとんどです。

借入先を選ぶこと

消費者金融業者からお金を借りることに対して「怖い」とか「取り立てが厳しい」などのイメージを持っている人も多いでしょう。

確かに、以前は消費者金融からお金を借りたことで怖い思いをした人もいましたが、現在では法律も改正されて無理な取り立て行為は禁止されています。

また、カードローンの審査では勤務先にローン担当者が直接連絡してくることがありますが、このときも会社名を名乗ることはありません。あくまで担当者の個人名で対応してくれます。

とはいっても、借入先は慎重に選ぶようにしましょう。

カードローンを取り扱っているのは消費者金融業者だけではありません。
銀行にもカードローンはありますし、信用金庫や信用組合もカードローンを発行しています。それぞれにメリット・デメリットがあるので、どこから借りるのかしっかりと事前に検討しておきましょう。

まとめ

シングルマザーがお金を借りる際に最も優先度が高いのは公的な給付金です。

多くの制度があるのでしっかり調べておきましょう。
その次に公的融資を検討し、それもダメといった場合にだけカードローンを頼るというのが賢い選択です。

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ライター紹介

森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

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