1. お金借りるトリセツ
  2. お金を借りれる場所
  3. 交番で警察からお金を借りることはできる?公衆接遇弁償費の概要とは

交番で警察からお金を借りることはできる?公衆接遇弁償費の概要とは

 2017/12/24 お金を借りれる場所   6,732 Views

「財布落とした!お金貸して」と警察に飛び込んで、実際にお金を借りることができるのでしょうか?

落としたときだけでなく、盗難に遭うケースもあり、帰宅もままならないと途方に暮れたことがある方もいるでしょう。

困ったときに、身近にある警察で借りられるとわかっていれば、かなり安心できますよね。

警察や交番でお金を借りるポイント

  • 警察や交番では「公衆接遇弁償費」という制度でお金を借りられる
  • 規定の理由や条件を満たしている必要がある
  • 借りられる金額は1,000円以内
  • 返却必須
  • 都道府県によって制度を取り入れておらず借りられないこともあり

公衆接遇弁償費の利用は各自治体によって異なる

交番、お金といえば「拾ったお金を届ける場所」でしょう。実は交番でお金を借りることができると聞けば驚くのではないでしょうか?

お金を紛失した、盗難されたなど帰りの交通費に困っている状態であれば1000円を限度に交番、警察でお金を貸してくれるという制度です。

これは「公衆接遇弁償費」と呼ばれるもの。ただし借りられて無事家まで帰れた!という人もいれば、借りられず家族に連絡が取れるまで不安な時間を過ごしたという人もいます。このあいまいな「借りられるよ」という話を、100%鵜呑みにすることはできません。

都道府県によって公衆接遇弁償費を制定しているところもあれば、制定していないところもあります。大阪府警察では公衆接遇費という名称で制定されています。

(参考)大阪府警察 | 公衆接遇費取扱要綱の制定について(概要)

東京都でも昭和38年から始まった古い制定ではありますが現在も廃止されてはいません。

一方で公衆接遇弁償費をそもそも制定していないという都道府県もあるので一概にすべての交番で助けてもらえるわけではありません。

また、制定されていたとしても、お金を返さないケースも多いことや、さらなるトラブルを警察側が避ける目的などで、「貸せません」という回答がくることもあるようです。

困っているときに貸してもらえないと、腹立たしく感じてしまうかもしれません。しかし、「貸してくれるって聞いたことある!」「なんで借りられないの?」と主張するのはあまりよくないでしょう。

持ち合わせがなくなり、対処方法がない場合だけという前提でいたほうがベストです。やむなく交番などで頼むしか方法がない場合も、借りられれば、運がよかったと思ったほうがよいですね。

公衆接遇弁償費で1,000円以上は借りられないの?

公衆接遇弁償費で借りられる最高額は1,000円といわれています。近隣なら1,000円あればほぼ帰宅でき、帰ってから盗難や紛失での対応(カードを止めるなど)をできるというのが目安となっています。

ただし、遠方に出ている場合などは1,000円では家まで帰ることができない可能性もあります。この場合、携帯電話を持っていれば家族や友人に連絡をして、迎えに来てもらうなどで解決するしかありません。

どうしても1,000円以上借りたい場合は、事務担当者の判断が必要となります。

事務担当者とは、地域課長や企画課、運転免許試験場、鉄道警察隊に準じる警察官に限定されています。交番にいるおまわりさんに「もうちょっと貸してください!」と頼んでも、事務担当者が認めない限りは借りられません。

公衆接遇弁償費は、警察官が個人的にお金を貸しているわけではないからです。「お金を落としたら警察に行けばいいか」と気軽に考えないほうがいいでしょう。

個人的に借りられる可能性もあるが

もともと、公衆接遇弁償費という制度になるまでは、交番にいるおまわりさんが自分のポケットマネーでお金を貸していました。そのため、いまだに「頼めばいくらでも貸してもらえる」という話がまことしやかに流れています。

しかし、おまわりさんがとても親切かつ、頼んだ人が本当に切羽詰まった状態のときだけ、もしかしたら借りられるかもしれない程度に思っておいたほうがよいのです。

門前払いのような対応を受けて「なぜ?市民の味方じゃないの?」と思ってしまう事例も少なくないようです。あくまでもおまわりさん、警察官は公衆接遇弁償費の制度によってお金を貸しています。

公衆接遇弁償費とは?

公衆接遇弁償費を制定している自治体に限ったこととして解説していきましょう。

そもそも勘違いされがちですが、警官が善意で貸しているものではありません。そのため公衆接遇弁償簸には交付事務があり、収支明細簿にしっかりと記入されます。

どこの警察が対応しているの?

  • 警察署
  • 企画課
  • 運転免許試験場
  • 鉄道警察隊
  • 交番
  • 地区交番
  • 駐在所
  • 地域安全センター
  • 鉄道警察隊分駐所
  • 警ら用無線自動車

交番でお金を借りる条件

  • 外出先で所持金を盗まれた、または紛失したときの交通費
  • 行方不明者などの保護にあたり、応急的な措置にかかった費用
  • 行路病人の保護または交通事故などによる負傷者の救護にあたって一時的応急措置にかかる費用
  • そのほか公衆接遇の適正を期するために必要とする経費

どんな理由でも借りられるものではなく、応急的な措置に要する経費と決められています。

また、行方不明者の保護や病人、けが人の救助や救護などは頻繁に起こるケースではないものの、思わぬ費用が必要になったり緊急性が高かったりすることがあります。

交番などで公衆接遇弁償費を使えるということを知っていれば、より適切な救援や保護ができる可能性が高まります。

弁償費の交付方法

交付額は、総括主管者が決定します。借りる人は「借受願書」を記入します。

  • 日付
  • 住所
  • 職業
  • 電話番号
  • 氏名
  • 生年月日
  • 年齢
  • 借受金額
  • 借受理由
  • 押印または指印

1人に対する貸出額は1000円までとなっていますが、それを超える場合には事務担当者からの承認が必要になります。

公衆接遇弁償費の返し方

公衆接遇弁償費は貸し出しを受けた交番や警察署に返済することが返し方の原則です。借受後に、返済書が渡されます。この返済書を、返済する額と一緒に持って行くことになります。

 ただし、居住地が遠隔であるなどの場合には最寄の交番に返済できます。

 金融機関のローンのような、返済を促す連絡や、督促は行われません。しかし、返すようにという連絡がなければ、返さなくてもよいという考え方はやはり間違っていますよね。ところが実際には、3割程度の方は返していない状態です。

実質は、年間150万円程度が返済されていないわけですから、公衆接遇弁償費の制度の存続が危ぶまれるのも無理はありません。

借りたお金を返さなければ逮捕される?

2009年には返済率が3割程度だった公衆接遇弁償費も、2017年には返済率が7割を超えました。

しかしそれでもまだ年間にして150万円強が返済されていない状態です。もちろんこれは税金の中からの貸付です。

それでは返さなければ一体どうなるのでしょうか?

すべての方に当てはまることではないとは思いますが、2012年9月の産経ニュースでこのようなものがありました。

電車代貸してと交番から寸借詐欺容疑で男を逮捕
財布をなくしたなどとして目黒区内の交番で繰り返し公衆接遇弁償費を借りていた無職の男性57歳が寸借詐欺で逮捕されました。交番に提出した借用書には知人の名前を書いていたという。

抜粋するとこのような内容です。

この場合は、自分の名前を書かず最初から返済する意志がほぼなかったといえるでしょう。しかし、わざとではなくても返済しないと、同様に犯罪とみなされることもあります。必ず返すように注意しておきましょう。

警察や交番でお金を借りるのがダメならどうすればいい?

警察で借りようと思っても、公衆接遇弁償費の制度がない都道府県ならどうすればいいのでしょうか。「なんとかして家族や友達に連絡を取る」こういう方が大半でしょう。また思い切って、道行く知らない人からお金を借りる方法がないかと考える人もいます。

クレジットカードやキャッシュカードも一緒に財布に入れていれば、お金を手にする手段はまったくなくなってしまいますね。

駅でお金を借りる

駅で切符を落としたり失くしたりした場合には、駅員さんなど駅でお金を借りることができないのでしょうか。原則として、「駅でお金を借りることは可能」です。ただし、駅でお金を借りられる可能性が高いのは、乗車後のみです。

電車に乗った後に、切符がなくなっていると気付いた場合は、やむを得ないと判断されることが多くなります。電車賃分だけですが、お金を貸してもらえるケースがほとんどです。改札を一旦出るように言われることもあるので、切符または定期券の紛失に気付いた段階で即駅員さんに相談しましょう。

切符をなくしたのが乗車前、改札を通っていない段階だった場合には、お金を借りられないことが多いです。この場合はやむを得ない事情とは判断されないわけですね。自宅に取りに戻って、自分で処理するように求められます。

駅によっては、お金を貸すことに門前払いで、交番へ行くようにと促されることもあります。駅でも絶対に借りられるとは思わないほうがよいでしょう。

家族や友達を呼ぶ

携帯電話を持っていれば、家族または友達に来てもらう方法が可能です。最近は廃止されつつあるものの、公衆電話でなんとか連絡を取る方法もないわけではありません。

この解決方法の問題点は、連絡を取った相手がどこにいるか、すぐに駆け付けられる状態かという点でしょう。またすぐに連絡がつかないこともあります。来てもらうまでに時間はかかりますが、とりあえず家まで帰る方法はなんとか確保できますね。

タクシーで到着払い

自宅までタクシーに乗り、到着してからお金を払う方法があります。これなら乗った時点で現金やクレジットカードを持っていなくても、解決できるでしょう。

ただし、自宅にタクシー代があるかどうかがわかっている必要があります。自宅に現金を置かないタイプの方なら、タクシーで帰っても払えません。

カードローンやキャッシング

身分証明書が必要ですが、即日融資できるカードローンやキャッシングを利用する方法もあります。消費者金融のカードローンやキャッシングは、営業時間内なら身分証明書だけで30分程度の審査でお金を借りられるようになります。

カードローンやキャッシングは、利息が高いと思われていますが、初めて利用する場合なら無利息期間が設定してあるものも多いです。また、利用した日数分だけの利息を払うので、借りてもすぐに返してしまえば数十円程度の利息で済むこともあり負担を抑えられるでしょう。

気を付けたいのは、免許証を取得している方はそれ以外の身分証明書(健康保険証など)で申し込みができない点です。免許証を持っている方は、必ず免許証提示で審査を受ける必要があります。

今の時代、交番から借りるのは難しい!

実際に切迫している、緊急性があるときには公衆接遇弁償費を利用することができるでしょう。ただし公衆接遇弁償費は

  • 借りられる条件(財布の紛失など)が決まっている
  • 最高で1,000円まで借りられる
  • 要返済(返済しない場合は犯罪となるリスクあり)
  • 警察官の裁量などで絶対に借りられるわけではない

という注意点があることを把握しておきましょう。

しかし今の時代、ほとんどの方が連絡できる手段としてスマホを持っています。警察または交番で借りられなかったときには、連絡を取る手段としてスマホを使えばよいので交番に借りることなく対処できる方が多いでしょう。

他にもタクシー、カードローンなど対応策がないわけではありません。緊急時や万が一のときには焦ってしまいますが、落ち着いて最も対応しやすい方法を選びましょう。

\ SNSでシェアしよう! /

お金借りるならの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金借りるならの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

関連記事

  • 外国人がお金を借りる方法

  • ニートはお金を借りることはできるのか!?

  • 夜の仕事でもお金は借りれるの?ホストやキャバ嬢など水商売でもカードローンの審査に通るか?

  • 過払い金請求後にお金を借りる?借りれる人借りれない人を徹底調査

  • LINEを利用した個人間融資はリスクが高いので辞めた方がいい理由

  • 札幌でお金借りれる所は?