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不妊治療・妊活に使えるローン|取り扱う銀行と申し込み時の注意点

 2020/12/08 お金を借りれる場所   358 Views

近年は晩婚化が進んでおり、初めて子供を授かる年齢も高齢になってきています。
その影響もあって「赤ちゃんが欲しくてもなかなかできない…」という夫婦が増加傾向にあるといわれています。

不妊治療は保険が適用される治療と自費診療とに分かれており、自費診療では健康保険による3割負担の対象にはなりません。
費用が高額で継続して妊活に取り組めない人もいるでしょう。

そこで利用できるのが「不妊治療・妊活ローン」です。

今回は、妊活ローンの特徴と審査のポイントについて紹介します。妊活に励む方のヒントになれば幸いです。

不妊治療・妊活向きのローンとは

病院を訪れて妊活に励んだとしても、すぐに妊娠・出産までたどり着けるとは限りません。
大きな出費が家計の負担になることもあるでしょう。

そのような場合、一部の銀行で取り扱われている「妊活ローン」を利用できます。
文字通り、不妊治療をはじめとした妊活にかかる費用に対して使えるローンのことです。

銀行によっては不妊治療だけでなく、出産費用や出産前後の健診費用、予防接種など、出産後の費用の一部まで融資を受けられる商品もあります。

国の助成金制度だけでは間に合わないこともある

妊活の費用が足りない場合に利用できる制度・サービスはローンだけではありません。

国も「特定不妊治療助成制度」を用意しています。

ただし、この制度で助成されるのはクリニックへの「支払いが終わったあと」である点に注意が必要です。

国の助成制度を利用するにしても、一度は自分で治療費を支払う必要があります。

クリニック次第ですが、体外受精を行う場合は30万円近いお金がかかることもあります。
何回も体外受精を行う場合、それなりのまとまった現金を用意しなければいけません。

不妊治療にかかる費用

不妊治療を行う上で、費用負担が大きいというイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。

実際のところはどのくらいの費用がかかるのか見てみましょう。

全体の平均でかかる費用

webメディア「妊活ボイス」が2017年10月に実施したアンケートでは、妊活にチャレンジした人が払った費用を知ることができます。

それによると妊活全体でかかった費用の平均は約35万円です。

人工授精などの治療を実施した場合は約134万円、顕微鏡受精などの高度不妊治療だけに限ると約193万円にもなってしまいます。

あくまでも平均であり、これよりも安く不妊治療を終えた人もいるはずです。
しかし、200万円以上の現金を支払った夫婦もいるということは覚えておく必要があるでしょう。

参考:CURUCURU|妊活・不妊治療に関するアンケート結果

国の助成金はクリニックに支払いが終わってからでないと受け取れません。
両親からの援助を受けられる人もいるかもしれませんが、200万円にもなる大金の全額援助を受けるのは難しいと言わざるを得ません。

万が一高度不妊治療を受けることになっても諦めなくても良いように、最後の選択肢として妊活ローンを検討しておくことは大切です。

代表的な妊活ローン

銀行というとメガバンクやネット銀行がよく知られています。
残念ながらほとんどの大手銀行では妊活ローンを取り扱っていません。

ここでは、妊活ローンを取り扱っている銀行やその他の金融機関を解説します。

銀行のローン

大垣共立銀行「フタリ・デ」

大垣共立銀行が提供する妊活ローン「フタリ・デ」では、2つの条件を満たせば借り入れが可能です。

保証会社の保証を受ければ借り入れができるため、保証人や連帯保証人を立てる必要がありません。

元利均等返済で毎月の返済額が一定で返済計画が立てやすいほか、一定の条件を満たした場合には「子育て応援金」と称して20,000円分のギフトカードのプレゼントもあります。

ギフトカード受け取りの条件は、以下の公式webサイトからご確認ください。

>>大垣共立銀行|不妊治療関連ローンFutari-de

名称 フタリ・デ
利用条件 ・満20歳以上66歳未満で安定した収入がある方

・保証会社の保証が受けられる方

金利’(実質年率) 年4.475%(2020年12月現在
融資金額 30~200万円
融資期間 1年~5年以上
返済方法 毎月元利均等返済

池田泉州銀行「妊活・育活応援ローン」

池田泉州銀行は、大阪府を地盤とする地方銀行です。

webで申し込みから契約まで進められるのが特徴で、忙しくて来店できない人も契約を進められます。不妊治療だけでなく、医療費や保育所の費用としても利用できます。

産休・育休中は利息のみの支払いでOKと、柔軟な使い方が可能なローンです。

>>池田泉州銀行|妊活・育活応援ローン

名称 妊活・育活応援ローン
利用条件 ・満20歳以上満65歳未満で、最終のご返済時の年齢が満70歳以下の方

・安定、継続収入のある方

・池田泉州銀行営業エリア内にお住まいの方

・日本国籍の方、または永住許可等を受けている外国人の方

・保証会社の保証を受けられる方

金利’(実質年率) 年3.975%(2020年4月現在
融資金額 最大300万円
融資期間 6ヶ月以上10年以内
返済方法 毎月元利均等返済

東京スター銀行「スターワンバンクローン(不妊治療サポートタイプ)」

独自性の強いローン商品を提供しているのが東京スター銀行です。

上限は100万円・金利は固定で7.8%と決して安くないものの、使い道自由で繰り返し使えるという他社にはない特徴があります。

契約者が65歳時の応当日ののちに到来する最初の10日までは、不妊治療に充てることが前提なら上限額まで何度でも自由にローンを利用できます。

カードローンのような利便性を持った妊活ローンといえるでしょう。

>>東京スター銀行|スターワンバンクローン

名称 スターワンバンクローン
利用条件 ・満20歳以上満65歳未満の方

・給与所得者の方(正社員)で年収300万円以上の方

・日本国籍の方、または永住許可等を受けている外国人の方

・保証会社の保証を受けられる方

・不妊治療に関する診断書のコピーをご提出いただける方

引用元:

金利(実質年率) 年7.8%(2020年12月現在
融資金額 一律100万円
融資期間 新規貸越可能期限(満65歳到達後の最初の10日)から10年後応当日
返済方法 元金同額返済方式

その他の金融機関・ローン会社

銀行以外にも、一部の金融機関で妊活ローンの取り扱いがあります。

静岡ろうきん「妊活サポートローンあゆみ」

地方の労金である「静岡ろうきん」が提供している妊活ローンです。

「静岡ろうきんの会員で労働組合または特定の互助会などに所属の人」であるか、「生協組合員や一般勤務者か」などの条件によって異なる金利を採用しています。

静岡県内在住など一定の条件を満たす必要がありますが、1~2%台の低金利で借り入れできるのが魅力です。

>>静岡ろうきん|あ・ゆ・み

名称 妊活サポートローン「あ・ゆ・み」
利用条件
  • 静岡県内にお勤めまたはお住まいの方(※)で、前年税込年収が150万円以上の安定・継続した収入のある方
  • 同一勤務先・居住地に、原則1年以上勤務・居住している方
  • お申込み時の年齢が満20歳以上満60歳未満(返済方法が「元帳残高変動方式」の場合は満20歳以上45歳未満)の方
  • 保証機関(日本労信協)の保証を受けられる方

引用元:

金利’(実質年率) 年1.90%または2.30%(条件によって異なる:2020年12月現在)
融資金額 10~500万円
融資期間 1年ごとの自動更新(更新の審査あり
返済方法 定額方式または元帳残高変動方式

アスマイル「不妊治療サポートローン」

ローン会社「アスマイル」が提供するローンで、返済方法は自身が希望する日を自由に選択できる「自由返済方式」を採用しています。

金利は変動金利で、銀行に比べて高いのがデメリットですが、返済日を自分で設定できるのは魅力的です。

>>アスマイル|不妊治療サポートローン

名称 不妊治療サポートローン
利用条件 ・満20歳以上65歳未満の安定した収入がある方

・不妊治療に関する診断書のコピーを提出できる方

金利’(実質年率) 6.9~13.9%
融資金額 5~200万円
融資期間 1ヶ月以上5年未満
返済方法 自由返済方式

不妊治療ローンを借りる際の注意点

妊活ローンを利用しようとする場合、いくつかの注意ポイントがあります。

いざ使う時に困らないよう、事前にチェックしておきましょう。

  • 扱っている金融機関が少ない
  • 診断書や診察券の提出が必要
  • 借りるには審査の通過が必要

扱っている金融機関が少ない

紹介した以外の銀行・金融機関では基本的に妊活ローンを取り扱っていないことがほとんどです。

理由は恐らく「妊娠の確実さが保証されていない」ことが関係しています。
住宅ローンやマイカーローンと異なり、お金さえあれば確実に目的を達成できるというわけではありません。

もうどうしても成功しなかった場合、子どもを産むことができないまま借金だけが残ることになってしまいます。

取扱いが地方銀行しかないこともあって、使用率は高いとは言えないでしょう。
そのような背景もあって、大手の銀行では取り扱いがないと考えられます。

診断書や診察券の提出が必要

不妊治療向けのローンは目的別ローンに大別されるため、それ以外の目的には利用できません。
そのため、不妊治療のローンを受けるためには、不妊治療を行っているという証明が必要です。

必要書類は金融機関によっても異なりますが、「クリニックの診断書」「クリニックの診察券」などの提出が求められます。

診断書の取得には費用もかかるため、利用にあたっては十分に検討してから決める必要があります。

借りるには審査の通過が必要

妊活ローンは、住宅ローンなどの目的別ローンと同じく、利用のためには申し込み条件とは別に金融機関の審査を通過する必要があります。

主にチェックされる項目は以下のとおりです。

  • 属性情報
  • 信用情報
  • 他社借り入れ状況

属性情報

属性情報とは「年収」「勤続年数」「職種」といった、申込者本人の返済能力を証明する特徴のことです。
年収が高いほど生活費を除いて余分に使えるお金が多く、安定して返済できる能力があると判断されます。

職種でいえば、自営業やフリーターよりも公務員や会社員の方が有利です。
会社員や公務員は景気の変動に関係なく雇用が守られるほか、もし休んでも有給休暇を使うことで月給は保証されます。

自営業は年収が高くても景気の動向などで翌月以降の収入が激減する可能性があり、フリーターはシフト次第で収入に波があります。

審査では瞬間的な収入の高さではなく、一定の収入を安定して長期的に得ているかどうかが重要です。

信用情報

信用情報は、過去の金融商品(クレジットカードやカードローン)の利用履歴のことです。
仮に過去に61日以上または3ヶ月以上の返済遅延が発生している場合、事故情報として信用情報に記録されます。

こうなると「信用情報に傷がついている」「ブラック」と呼ばれ、審査を通過することは難しいと言わざるを得ません。信用情報がクリアされるのを待つことになりますが、この場合は最長で5年にわたって記録が残り続けます。

ローンやクレジットカード以外にも、スマートフォン本体の分割払いを遅らせることも信用情報に記載される点に注意が必要です。

妊活以外のローンにも悪影響を与えるため、「後払い」のサービスは絶対に返済を遅らせないようにしましょう。

他社借り入れ状況

他社でいくら借り入れているかの情報についても、信用情報機関に記録されます。
複数社から借り入れを行っていて返済に苦慮している「多重債務者」と判断されると、審査を通過することは難しくなります。

あくまで一般論ですが、4社以上から借り入れている人が新しく申し込んでも審査を通過することは難しくなります。

もしすでにローンを組んでいる場合は、完済してから申込みましょう。
また現在は借り入れていないカードローンがある場合も要注意です。

利用限度額が残っていると、その気になればいつでも借入れができます。

そのため、借入限度額=借りている金額としてカウントされます。
使うことがないのなら解約、今後また使う可能性があるのなら利用限度額を0に設定してしまうのが良いでしょう。

不妊治療・妊活に使えるローン|取り扱う銀行と申し込み時の注意点 まとめ

今回は、妊活にかかる費用と金融機関の妊活ローンの概要、審査の際の注意ポイントについて解説しました。

妊活の費用は予想以上に高額になることがあり、国の助成制度だけでは間に合わない可能性もあります。かといって妊活ローンには審査があるため、必ず利用できるとは限りません。

「他社から借り入れすぎない」「後払いの返済を遅らせない」といった基本的な注意ポイントを守り、いざという時に妊活ローンを利用できるようにしていきましょう。

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ライター紹介

森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

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