ペットローンを使って犬や猫などのペットを分割購入するオススメの方法
ペットショップに展示されている子犬や子猫を見て「今すぐ連れて帰りたい!」と考えてしまうことはありませんか?
値段を見てびっくりしますが、なかなか諦めがつかない時もあるでしょう。
そこで利用できるのが「ペットローン」です。
そこで今回はペットローンの基礎知識と、おすすめのペットローンを解説します。
このページの概要
ペット購入代金は高額!
皆さんは犬や猫などのペットを飼っていますか?
あるいは購入するためにペットショップ選びをしている最中でしょうか。
ペットの種類にもよりますが、人気の犬・猫の購入代金は高額です。あくまでも相場ですが、代表的なペットの値段を見てみましょう。
犬の種類 | 価格の相場 |
---|---|
トイプードル | 10~20万円 |
ミニチュアダックスフント | 10~20万円 |
チワワ | 15~20万円 |
柴犬 | 5~20万円 |
ゴールデンレトリーバー | 10~30万円 |
猫の種類 | 価格の相場 |
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スコティッシュフォールド | 10~20万円 |
アメリカンショートヘア | 10~15万円 |
マンチカン | 15~20万円 |
ノルウェージャン | 15~50万円 |
ラグドール | 15~40万円 |
高額な品種の犬猫の場合、50万円を超えることも珍しくありません。
また、犬猫以外の動物も高額になることがあります。
例えばフェレットは5万円~8万円、熱帯魚でも大型になるものは数万円以上の価値になることがあります。
いかがでしょうか。
すぐにお小遣いから捻出できる金額ではありませんね。他の高級品と異なるのは、100匹いれば100通りのペットがいるところです。
たまたまペットショップで見かけたペットに、ひとめ惚れしてしまうことがあるかもしれません。
「お金がないから…」と諦めたら、同じペットには二度と出会えないかもしれないのです。無理をしてでも、何とか連れて帰りたいと思うでしょう。
そんな時は、ローンを組めば購入できます。
候補になるのがペット専用のローンである「ペットローン」です。
ペット購入代金を支払うローンの種類
ひとくちにペットローンと言っても、いくつかの種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、比較してから申込むローンを決めましょう。
信販会社の「分割ローン」
ペットショップが信販会社と提携しているローンです。
手続きがペットショップの店頭で完結するため、銀行とペットショップを行き来する手間がありません。
なかには「無金利」でローンを組めるペットショップもあります。(金利がない分だけ、返済期間がごく短い等のデメリットがあります)
銀行の「ペットローン」
銀行では住宅ローンやマイカーローンと同じ目的別ローンとして、ペットローンを扱っていることがあります。
ポイントは返済期間の長さです。
最長5年や10年などの設定が可能で、毎月の返済総額を安くすることができます。
また、金利についても信販会社より低く設定されているのが一般的です。その分、審査は慎重に行われます。
収入の安定性や信用情報(過去のローン等の利用履歴)、他社で借りすぎていないか等、いろいろな面を見て判断されるため、必ずしも審査を通過できるとは限りません。
銀行では審査項目が多いこと、慎重に行われることによって審査に時間がかかる点にもご注意ください。最短でも翌営業日、長ければ一週間以上待たされることもあります。
消費者金融の「カードローン」
ペットローン以外の有力な選択肢として「カードローン」が挙げられます。銀行でも扱っていますが、ペットローンと同じく即日で審査が終わりません。
「審査を待っているうちに他の家族の子になってしまうかもしれない」「すぐにでも連れて帰りたい」といった心配や不安がある場合は消費者金融が有効です。
消費者金融は最短30分で審査が完了するほか、申し込む時間帯にもよりますが最短即日での融資を受けることができます。
「利用限度額の範囲内で追加融資できる」のもメリットです。
一般的なローンでは借入できるのは最初の1回だけで、追加で借り入れるためには再び申込みして審査を受ける必要があります。
カードローンの場合は契約時に借入限度額が設定されます。その範囲内までは審査を受けることなく、いつでも追加の融資を受けることが可能です。
銀行ペットローンのメリット
ペットローンは、犬や猫などの購入代金を分割して支払えるローンです。
数十万円の購入金額であっても、返済期間次第で月1~2万円に抑えることができます。
そのほかにも、銀行のペットローンには多くの特徴・メリットがあります。
使い道は購入代金からトリミングまでさまざま
ペットローンで利用できるのはペットの購入代金だけではありません。
基本的にペットに関することであれば利用することができます。
ペットの購入費用はもちろん、動物病院での治療の代金やトリミングにも利用できます。
ペットローンは目的別ローンの一種のため、融資限度額が大きめに設定されています。多額の費用がかかる手術にも対応可能です。
カードローンと比較して低金利
ペットローンは目的別ローンやフリーローン、カードローンと比べて金利が低いことがメリットです。
イオン銀行のペットローンと、ほかのローンと比較してみましょう。
イオン銀行 ローン名 | 金利(実質年率) |
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ペットローン | 年3.8~8.8% |
フリーローン | 年3.8~13.5% |
カードローン | 年3.8~13.8% |
なぜ金利が低い方が良いのかといえば、「利息が安くなるから」です。ローンを利用した際は借り入れた元金と金利、借入日数から計算される「利息」を支払います。
計算式は以下の通りです。
返済利息=借入残高×金利÷365日×返済日数
同じ金額を同じ期間で借りていたとしても、金利が高い方が返済総額は大きくなります。
購入代金以外にも利用できる
店頭で申し込む信販会社のペットローンと異なり、直接ペットショップに支払うことはありません。
現金を口座に入金してもらえる形のため、ペットの購入代金を支払って余った分は別のことに利用が可能です。
病院の費用、トリミングなどペットに関するさまざまな費用に使うことができます。
ペットショップで購入せず、ブリーダーから購入することもできるようになる点も見逃せないメリットです。
返済期間に余裕がある
信販会社では、最長3年など返済期間が短めに設定されるのが一般的です。一方の銀行では最長で10年のペットローンもあります。
返済期間が長いため、余裕をもった返済ができます。
ペットを飼うには毎月のエサ代だけでなく、若いうちは去勢など動物病院の費用もかかります。
返済金額を少しでも安くできれば、万が一にも「お金が無くて返済できない…」という事態を避けることができるでしょう。
ただし、返済期間が伸びるほど銀行に支払う返済総額は大きくなる点に注意が必要です。
銀行のホームページでは返済期間を指定して返済総額を試算するシミュレーションツールを利用できます。
申し込み前にシミュレーションを行い、納得したうえで申し込みしましょう。
銀行ペットローンのデメリット
利用には審査が必要
ペットローンに限った話ではありませんが、利用には審査が必要です。
特に銀行のペットローンの場合は、申込者の収入や信用情報などさまざまな面で総合的にチェックされます。
一般的に、銀行のローンは信販会社にくらべて厳しいと言われています。ほかのローンよりも低金利で条件が良いのですから、審査が厳しいのは仕方ありません。
審査は慎重に行われ、即日で融資を受けることができないのが原則です。自分では収入金額に自信があっても、落ちてしまうことは珍しくないのです。
銀行ペットローンの審査に落ちることを想定し、「信販会社のペットローン」「カードローン」などの次善策をらかじめ考えておく必要があります。
審査は厳しい
ペットローンでは、取り扱う金融機関が信販会社と銀行に分かれるのは紹介した通りです。
銀行のペットローンは信販会社のペットローンのほか、銀行のフリーローンやカードローンといったほかの銀行の商品と比べても審査は厳しいといわれています。
同じ目的別ローンであっても住宅ローンなら住宅を担保として活用できますが、ペットを担保にすることはできません。低金利でありながら担保がないことで、銀行にとってはどうしても審査を厳しくせざるを得ないのです。
審査通過できなかった時のことを考え、他のローンを同時に検討しておく必要があるでしょう。
即日での融資に対応していない
銀行ではペットローンに限らず、どのローンを使っても即日での融資には対応していません。
銀行ではローンの申し込みを受ける際、警察庁のデータベースにアクセスして反社会的勢力の関係者ではないのかを厳しくチェックします。
その作業に時間がかかるため、即日の融資は不可能です。
信販会社ペットローンのメリット
信販会社では、お店で全ての手続きが完結するのが最大のメリットです。
自動車のディーラーローンをイメージすると分かりやすいでしょう。
審査も銀行と比べてスピーディな点も魅力です。
最短30分~1時間で終わることもあるため、購入を決めたその日のうちに連れて帰ることができます。
信販会社ペットローンのデメリット
最大のデメリットと思えるのは「購入代金にしか使えない」点でしょう。
信販会社が直接ペットショップに代金を支払ってくれるため、追加で動物病院の受診がする場合は費用は自己負担になります。
毎月の支払いが高額になることも注意点です。
中には無金利で利用できる、銀行カードローンよりも一見お得に見えるローンもあります。その場合は返済期間が短い(3年程度)ことが多いため、毎月の支払いが高額になります。
オススメのペットローン2選
2020年現在、ペットローンを扱っている主な銀行はイオン銀行とスルガ銀行の2つの銀行です。
スルガ銀行はいわゆる地方銀行にあたりますが、いずれもインターネットから申し込みが可能です。
イオン銀行ペットローン
イオン銀行のにはさまざまなローン商品を用意していますが、ペットに関してはフリーローンやカードローンよりも低金利になっています。
以下の4つのメリットがあるのが特徴です。
- 融資まで来店不要
- ペットのことなら何でも利用可能
- インターネットバンキングで一部または全額繰り上げ返済可能
- 担保も保証人も不要
イオン系列の店舗が近くにあればイオン銀行のATMが設置されているため、普段からよくイオンを利用する方にとっては使い勝手が良いローンです。
さらに、審査に落ちたとしてもフリーローン、カードローンを選択することもできます。
金利 | 年3.8%~8.8% |
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借入限度額 | 10~700万円 |
スルガ銀行ペットローン
スルガ銀行は地方銀行でありながら、ペットローンを扱っている数少ない金融機関です。
イオン銀行にも負けない、以下の5つの特徴を持っています。
- 全国から24時間申し込み可能
- 予定金額で事前審査が可能
- 高度先進医療にかかる費用を幅広くサポート
- いつでも無料で繰上返済可能
- 返済総額は最大で120回
金利が低い分、経済的な負担を少なくできます。最大で120回の返済回数を設定することで、毎月の負担を最小限に抑えることが可能です。
審査に通過できなかった場合、スルガ銀行で取り扱っているカードローンも有力な選択肢です。
金利はペットローンより高いものの、団体信用生命保険の機能付きなのが魅力的です。もし契約者が亡くなってしまった場合、遺族が残債を支払う必要がなくなります。
金利 | 年4.0%~7.5% |
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借入限度額 | 100~800万円 |
フリーローンやカードローンも選択肢に
もし銀行のペットローンの審査に落ちてしまった場合、信販会社のローンに決めてしまう前に「フリーローン」や「カードローン」も検討しましょう。
信販会社でローンを組むより、フリーローンのほうが一般的に金利が低くなります。また、使い道が自由なローンのため、ほかにお金を使いたい目的がある場合にも便利です。
いろいろな用途に使うお金が不足している方の場合、ペットの購入代金にしか使えない信販会社のペットローンよりもフリーローンのほうが適していいます。
一方のカードローンでは限度額まで何度でも借り入れできる柔軟性がメリットです。金利は高いですが、消費者金融であれば初回の利用に限り「最大30日間無利息」といった独自サービスも用意されています。
短期間で完済できれば、もっともお得に利用できる可能性もあるのです。
いずれにしても、どれが一番得なのかはシミュレーションしてみないと分かりません。幅広い金融商品を比較することが大切になります。
ペットローンを使って犬や猫などのペットを分割購入するオススメの方法 まとめ
今回はペットローンの基礎知識と、おすすめのペットローンを紹介しました。
ペットの支払いに利用できるのはペットローン以外にもフリーローン、カードローンなど多岐に渡ります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、金利以外にも総合的な使い勝手を比較して利用するローンを決めていきましょう。
また、犬や猫の飼い主になるためには責任がともないます。
ペットを迎える前に「動物の愛護及び管理に関する法律」を読んでおきましょう。