オリックス・クレジット VIPローンカードBUSINESSは個人事業主の融資にオススメ
オリックス・クレジット VIPローンカードBUSINESSは、オリックス・クレジット株式会社が提供しているビジネスローンで、個人事業主や法人経営者向けのローン商品です。
審査の回答が早く、融資スピードにも優れており、また大手のオリックス株式会社という安心感もあります。
銀行融資に比較して利用しやすく、資金調達に苦労しがちな個人事業主におすすめのビジネスローンです。
このページの概要
VIPローンカードBUSINESSの特徴
基本情報
オリックス・クレジットのVIPローンカードBUSINESSは、ローン専用カードが発行されて提携ATMなどで借入・返済できる使いやすいビジネスローンです。
法人経営者も利用できますが、スペックや使い勝手という点から個人事業主の利用に配慮した設計のローンになっています。
銀行融資では、新規事業立ち上げや設備投資、仕入といった明確な目的がなければ審査に通過することができません。
VIPローンカードBUSINESSは事業目的で借りる点では同じですが、具体的な目的がなくても申し込みすることが可能です。
銀行の融資は、個人事業主やスモールビジネスに対しては厳しく、なかなか気軽に利用できません。
スモールビジネス向けの設計となっているVIPローンカードBUSINESSは個人事業主におすすめできるカードです。
・商品概要
金利 | 年率6.0%~17.8% |
---|---|
利用限度額 | 50万円~500万円 |
申込条件 | ・業歴1年以上の個人事業主
・法人経営者 いずれも20歳~69歳であること |
審査時間 | 最短即日 |
在籍確認 | あり |
総量規制 | 対象外 |
資金使途 | 自由 |
担保・保証人 | 不要 |
個人事業主も利用できる
VIPローンカードBUSINESSは事業者ローンであるため、ビジネスを展開している個人事業主や法人経営者のみが利用の対象です。
一般消費者としての申し込みはできません。
活用できるのは事業者として申し込むケースだけです。
自分で事業を営んでいることと、以下の2点が申し込みの必須条件です。
・20歳~69歳
・業歴が1年以上あること
一般に「ビジネスローン」と呼ばれるものには、どれも年齢制限があります。
未成年や70歳以上の人は、たとえ事業を営んでいても利用できません。
また、起業してすぐの人は申し込みできません。事業を始めて1年以上経っていることが必要です。
「個人事業主」というのは、基本的に税務署に開業届を提出した人です。
飲食店の事業主や、取引先の会計処理を代行する税理士などがそれにあたります。
それ以外にも、プログラマーやイラストレーター、ライター、デザイナーなどが個人事業主です。
フリーランスの場合は、「単発の仕事ごとの契約」で、案件ごとに業務を行う働き方です。
個人事業主であるためには、税務上の所得区分で「事業所得」を得ていることが条件です。
VIPローンカードBUSINESSを利用するためには、業歴が1年以上必要ですが、これは「1回でも確定申告書を提出している」ことが申し込みの条件だからです。
逆に考えると、1回でも事業所得を確定申告したことがあれば、個人事業主として認めてもらえる可能性があります。
本業として会社員として勤めているという場合でも、副業として確定申告をしていれば、VIPローンカードBUSINESSで借入できる可能性があります。
必要書類が少ない
個人事業主でも利用できるビジネスローンは数多く提供されています。
地方銀行やネットバンクなど、多くの金融機関がビジネスローンを取り扱っていますが、VIPローンカードBUSINESSは「審査のハードルが低い」ことで知られています。
ビジネスローンの多くは、申し込みするにあたって「決算書」の提出が必要です。
事業としてどの程度の利益が出ているのか、またはどの程度の赤字が出ているのかといったことが審査では重要事項です。
ところが、VIPローンカードBUSINESSでは「決算書の提出が不要」です。
たとえ法人経営者として申し込みしても、決算書の提出がありません。
そのため、連続で赤字決算だったり、債務超過だったりといった状態であっても、それが審査の対象となることはありません。
VIPローンカードBUSINESSでは、利用者の個人口座に振込という形で融資を行います。
事業用資金として借入するものの、ビジネス口座や法人口座ではなく、個人口座を利用します。
そのため、事業者としてビジネスローンを申し込むのに「審査対象がビジネスそのものではない」という点が大きな特徴です。
むしろ、審査対象は個人で事業を営んでいる本人または法人の代表者です。
そのため、必要書類が非常に少なく、申し込みしやすいローンとなっています。
2大メリット
1.即日融資に対応
一般的に、ビジネスローンは申し込みから融資までに2日から5日ほどかかります。
審査が長引くケースでは1週間以上経たないと借入できないという場合もあります。
事業性の資金の借入ですので、審査は慎重に進められることになり、そのため申し込んでからかなりの時間を要するケースは珍しくありません。
しかし、VIPローンカードBUSINESSは、審査がスムーズに進めば即日融資も充分に可能です。
ただし、「平日の午後2時30分までに契約内容の同意手続きを完了する」というのが条件です。
そのためには、平日の午前中、遅くとも午後12時までには申し込みを済ませておく必要があります。
2.手続きが簡単
VIPローンカードBUSINESSのもうひとつのメリットは「決算書の提出が不要」という点です。
通常のビジネスローンでは経営している事業の規模や経営状態を審査してもらうために、必要書類として決算書を提出します。
ただ、個人事業主の場合には「決算書を作成するのは大変だ」「あまり売上が伸びていないから心配」「経営状態を覗かれるようで嫌だ」という心理になることも多いでしょう。
VIPローンカードBUSINESSはその決算書の提出が要らないので、準備する手間も不要ですし、不安になることもありません。
ただし、個人の収入を証明するために確定申告書の提出は必須です。
VIPローンカードBUSINESSの利用方法
申し込みの流れ
1.ネットで申し込む
VIPローンカードBUSINESSに申し込むには、まず公式サイトにアクセスして、申し込みフォームのページで必要事項を入力して送信します。
【入力情報】
・本人情報:住所、電話番号、生年月日など
・事業内容:会社住所、電話番号、売上など
・申し込み内容:借入希望額、返済方法、資金使途など
2.必要書類を提出する
必要書類は運転免許証や健康保険証、パスポートなどの本人確認書類と、以下のような収入証明書です。
【給与所得があるとき】
・源泉徴収票
・確定申告書
・課税証明書
・地方税決定通知書
上記いずれか1点
【事業収入があるとき】
・最新の所得税の確定申告書第一表および第二表で、税務署印または税理士印のあるもの
・経営状況申告書
これはVIPローンカードBUSINESSから準備されるものに、現在の事業内容や今後の事業計画、収支計画などを記入するものです。
3.在籍確認
審査に通過すると経営者は職場に、個人事業主は仕事で使っている固定電話に連絡が入ります。
電話の目的は、在籍確認です。
確かにその場所で事業を行っていることを、オリックスが確認するために掛かってくる電話です。
在籍確認のときに、審査結果を通知してもらえますし、申込内容の確認をして契約手続きに入ります。
もし審査に通過していない場合には主にメールで結果が送られてきます。
4.契約・借入
在籍確認の電話連絡が済むと、Web上で契約内容の同意手続きに入ります。
手続き完了後に会員専用サイトから、自分の口座に振込融資を受けることができます。
個人事業主専用の申請用紙がある
個人事業主がVIPローンカードBUSINESSに申し込む場合、用意しておくべき重要書類は確定申告書です。
基本的には確定申告書さえあれば、後はオリックスから提示される書類に記入するのみとなります。
法人の場合とは別に、個人事業主は本人確認書類と確定申告書に加えて「経営状況に関する書類」というものを提出する必要があります。
ビジネスローンでは法人なら登記されているので調べれば決算などの情報を引き出すことができますが、個人事業主の場合はビジネスの実態がつかみにくいため、専用の申告書を使って申請する必要があります。
ただし、オリックスが用意する申告書は非常に簡単なもので、記入する項目は少なめです。
【経営状況申告書に記入する内容】
・事業内容・計画について
主力となる商品や事業内容を記入します。個人事業主として仕事としている内容を書くというものです。
・主要取引先
取引先が法人の場合に、代表的な取引先を1社から2社程度記入します。
・新たな事業計画
今後新しく何か事業を興す計画があれば「有」と記入します。
・収支計画について
今年度の売上の見込額と前年度の比較、来年度の見込みについてどの程度なのかを記入します。
・お借入状況・資金調達計画について
申し込み時に借入があるときには、銀行・ノンバンクにどの程度の借入残高があるかを記入します。
即日融資を受けるには
VIPローンカードBUSINESSのメリットのひとつが、「ビジネスローンなのに即日融資も可能」という点です。
通常のビジネスローンは郵送での契約が主で、そのために即日融資は不可能というケースが大半です。
VIPローンカードBUSINESSは郵送契約がなく、すべてネット上で完結します。
そのため、審査がスムーズに進めば即日融資が可能です。
これについては公式サイトにも以下のような記載があります。
「最短60分で審査回答
平日14:30までにご契約内容の同意手続きをしていただいた場合、当日のお振込によるご融資が可能」
平日の午後2時30分までに契約同意をして手続きがすべて完了すれば、当日中の振込融資が可能です。
ただし、即日融資を実現させるには、午前中の申し込みが必須です。
VIPローンカードBUSINESSはかなりのスピード審査ですが、実際は審査の結果が出て電話連絡が来るまでに2時間から3時間程度を要します。
そのため、朝のうちに申し込みをして審査してもらい、午後2時30分までに契約を完了させる必要があります。
即日融資では、カードが届いていない状態で融資を受けることになります。
そのため、審査の結果が出て、最終の同意契約をするときには、「振込融資お申込」画面で融資希望額を入力するのを忘れないようにしましょう。
総量規制の対象外
VIPローンカードBUSINESSの融資限度額は500万円までとなっています。
銀行の企業向け融資なら数千万円や億に達する額が融資されることがありますが、このローンはあくまでスモールビジネス向きであるため、充分な額でしょう。
ただし、最初から500万円の融資枠をもらえるとは限りません。
多くの場合、初回契約では200万円程度、多くても300万円程度の融資でしょう。
個人事業主であって、それなりに業歴があり、売上も充分というケースで300万円が限度です。
多くのローンと同様、VIPローンカードBUSINESSでも借入・返済の実績を蓄積することで、増額申請することができます。会員サイトや電話で依頼することで増枠申請できます。
一般の個人消費者向けのカードローンは「借入を年収の3分の1」に制限する総量規制という規定の対象になりますが、VIPローンカードBUSINESSはビジネスローンですので、総量規制の対象外です。
そのため、個人事業主や法人経営者は総量規制を受けることはありません。公式サイトにも以下のように記載されています。
「Q.総量規制の対象になりますか?
A.以下の要件を全て満たす場合、総量規制の対象外(例外貸付)となります。
(1)お申し込みいただいたお客様(個人)の直近の確定申告書のご提出。
(2)お申し込みいただいたお客様(個人)の事業計画、収支計画および資金計画のご提出。」
当然のことながら限度額は審査次第ですが、総量規制に関係なく融資枠を決定するというのは、大きなメリットです。
VIPローンカードBUSINESSの審査難易度は?
他社と比較すると
一般的に、「経営者、事業者がお金を借りる」といういったとき、最も審査が厳しいのが銀行のプロパー融資と呼ばれるものです。
プロパー融資は銀行が直接行う融資で、信用保証協会を通すことなしに直接借入する人と銀行が契約を交わしてお金を借りる融資です。
事業としてかなりの実績があり、銀行との信頼関係がないと審査を通してもらうことはできません。
VIPローンカードBUSINESSは「信販会社によるビジネスローン」ですので、銀行からの融資に比較すると審査の難易度はあまり高いことはなく、個人事業主でも充分に審査に通る可能性があります。
・ビジネスローンの融資難易度の比較
資金調達方法 | 難易度 |
---|---|
銀行プロパー融資 | 高い |
メガバンクのビジネスローン | やや高い |
地方銀行のビジネスローン | やや高い |
ネットバンクのビジネスローン | 標準よりやや低め |
消費者金融のビジネスローン | 低め |
信販会社のビジネスローン | 低め |
VIPローンカードBUSINESSは他のビジネスローンに比較すると、審査に通りやすいビジネスローンと言えるでしょう。
とはいっても、審査の基準やデータなどは非公開ですので、推測するしかありません。
そこで金利に注目すると、VIPローンカードBUSINESSは最高金利が「17.8%」と高めに設定されています。
お金を貸付する融資の審査は金利が低いほど、許容できる貸し倒れ率が狭いため、審査が厳しくなります。
VIPローンカードBUSINESSは金利が高め設定ですので、審査面ではメリットがあると考えられます。
個人の信用
VIPローンカードBUSINESSの特徴は、事業者に対する貸付でありながら、審査の対象となるのが個人であるという点です。
そのため、個人事業主または法人経営者が個人として、どの程度の信用力を持っているかというのが審査では重要になります。
この点では一般のカードローンとあまり変わることはなく、たとえば過去に金融機関との返済トラブルを起こしたことがないかといった「事故情報」の有無が問われます。
カードローン、クレジットカード、携帯電話料金、目的別ローンなどで支払いの延滞があった場合には審査では不利となります。
逆に、信用情報において良好な利用実績があれば審査では有利に働きます。
【良好な利用実績の事例】
・延滞することなく返済を継続した。
・ある程度の額を借入して返済したことがある。
・借入金をすべて返済した「完済」の実績がある。
・完済した金融商品を解約している。
もし完済して解約できるクレジットカードやカードローンがあれば、そのように手続きしておきましょう。
事業の将来性
VIPローンカードBUSINESSは申込みのときに決算書が不要ということもあり、事業の状態が多少安定していなくてもあまり影響はありません。
とはいえ、個人事業主は決算書の代わりに経営状況申告書を提出を求められます。
経営状況申告書を見ると、オリックスとしては「現状の収益よりも今後の事業計画」を重視していることが分かります。
確かに審査では個人としての信用情報も重要視されますが、貸付する相手はあくまで「事業者」です。
そのため、現在の事業がどのくらい将来的に有望であるかというのが審査されると考えて良いでしょう。
そのため、自分の事業についてある程度の将来を考えて申告書を記入する必要があります。
たとえば、以下の点に気をつけると良いでしょう。
・今後どの程度収益が伸びる可能性があるか。
・取り組む事業が成功する確率はどのくらいなのか。
・もし事業が失敗したときに発生するリスクを考えているか。
具体的に今後の事業について計画をアピールすることが重要です。
VIPローンカードBUSINESSの返済方法
最低返済額
VIPローンカードBUSINESSは返済についても、シンプルな設計になっており、使いやすさを重視していることが分かります。
最低返済額は借入残高に応じて変動する方式で、返済額の設定もシンプルです。
・借入残高と毎月の返済額
借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
50万円以内 | 1万5000円 |
50万円超~100万円以内 | 2万5000円 |
100万円超~200万円以内 | 4万円 |
200万円超~300万円以内 | 6万円 |
300万円超~400万円以内 | 7万円 |
400万円超~500万円以内 | 8万円 |
資金に余裕のあるときには任意返済も可能で、手数料もかかりません。
返済日
VIPローンカードBUSINESSの返済日の設定もシンプルで、以下の3つの日から選択します。
・10日 ・20日 ・末日
事業との兼ね合いで返済しやすい日を選択できます。
口座振替は以下の銀行で可能です。
・すべての都市銀行、地方銀行、信用金庫
・一部を除くすべての信託銀行
・労働金庫全庫、一部を除く信用組合
下記の金融機関では口座振替できないので注意しましょう。
・ゆうちょ銀行、
・セブン銀行、ソニー銀行、楽天銀行、イオン銀行、オリックス銀行、ローソン銀行などのネットバンク
・住信SBIネット銀行、じぶん銀行、シティバンク、エヌエイなどの外資系銀行
返済期間
VIPローンカードBUSINESSの返済期間は、最長で10年2ヶ月の122回払いとなっています。
毎月多くの金額を返済できれば問題ありませんが、どうしても事業とのバランスが取れないということもあるでしょう。
多く支払える月と、最低限の金額しか支払えないという月もあるというのが、個人事業主やスモールビジネスです。
そのような場合でも返済が負担とならないよう、返済期間は長めに設定されています。
返済期間が長いことで、経営状況に合わせた臨機応変な返済の仕方が可能です。
ただし注意したいのは、VIPローンカードBUSINESSの金利は決して低いほうではないという点です。
金利が高い分、審査ハードルは低いですが、金利が高いと返済期間が延びれば、最終的に支払う金額も膨らみます。
いったん返済期間を長めにして契約して返済を継続し、資金に余裕ができたときには多めに返済するという任意返済をしましょう。
任意返済は、早めの時期にするほど効果が上がります。
借入して間もない時期に任意返済できれば、後から返済負担が減ります。
2種類の返済方法
VIPローンカードBUSINESSの返済方法は基本的には「口座振替」です。
銀行口座から毎月決まった金額が引き落とされるというのが基本の返済です。
ローンカードが発行されるので、カードを使った返済も可能で、全国15万台以上の銀行・コンビニのATMが利用可能です。
ただし、銀行やコンビニATMを使うときには以下の手数料がかかるので注意しましょう。
・ATM手数料
取引金額 | 手数料 |
---|---|
1万円以下 | 110円 |
1万円超~5万円 | 220円 |
5万円超 | 無料 |
また、三井住友銀行とゆうちょ銀行のATMでは手数料がかかりません。
まとめ
オリックス・クレジット VIPローンカードBUSINESSは個人事業主向けの申し込みしやすいビジネスローンです。
金利が多少高めですが、即日融資にも対応しており、シンプルな設計で分かりやすく使いやすいビジネスローンです。