大学生が親にバレずにお金を借りる4つの方法
大学生になると、学費や教材費だけでなく友人との付き合いの範囲も広がりますし、何かとお金がかかるようになります。
大学や専門学校に入学して実家を離れて一人暮らしをするようになると、下宿代や自炊費がかかってきます。
学生がお金に困っているときに、実家から借りるという手段もありますが、自分で工面する方法もあります。
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学生がお金を借りる4つの方法
奨学金
日本学生支援機構から借りる
奨学金でお金を借りるというのは、大学生や専門学校生などの学生にとって真っ先に検討すべき借り方です。
奨学金制度を利用する場合には、在籍している学校に奨学生として応募して、日本学生支援機構からお金を借ります。
奨学金は「利息なしの第一種奨学金」と「利息ありの第二種奨学金」の2種類があります。
学生本人が選択するのではなく、本人の学力や親の収入から審査されて、その結果によって使える種類が決まります。
奨学金の用途は学費や授業料、教材費、部活動の活動費、家賃や食費、水道代といった生活費全般です。
奨学金の特徴
奨学金には以下のような特徴があります。
・在学中は無利息で借りることができる。
・在学中は返済する必要がない。
・月に3万円程度から10万円以上も借りられる。
・未成年者でもお金を借りることができる。
・お金を借りるタイミングは限られる。
・親権者の同意が必要となる。
クレジットカード
クレジットカードのキャッシング枠から借りる
学生がお金を借りる方法としては、クレジットカードに付いているキャッシング機能を使う方法もあります。
キャッシング機能というのは、クレジットカードの付帯機能のひとつで、利用限度額の範囲内で銀行のATMやコンビニのATMなどで現金を借りることができる機能のことです。
クレジットカードは主にショッピングを目的としています。
たとえばマルイが発行するエポスカードは学生でも申し込みすることができますが、エポスカードが使えないお店で買い物をするときには、現金を用意しなければなりません。そういった際に使う機能として付帯しているのがキャッシング機能です。
キャッシング機能の特徴
クレジットカードのキャッシング機能には以下のような特徴があります。
・手持ちのクレジットカードで借りられる。
・最短で即日発行される。
・親権者の同意なしで発行できるので、親にバレるのを防げる。
・資金使途は限定されない。
・借入額に制限が付く。
・未成年者が利用できるカードが少ない。
学生ローン
学生向けのローンで借りる
学生向けの消費者金融に「学生ローン」というサービスがあります。
学生を対象とした資金使途が自由なローン商品です。
形態は様々にありますが、主に学生街に店舗を構えており、18歳以上であれば未成年者でも利用することができます。
高校生には利用できませんが、高校を卒業している大学生や専門学校生、予備校生なら利用可能です。
消費者金融のひとつですので、アルバイトなどによる収入が安定継続していることが条件となります。
学生ローンの特徴
学生ローンには以下のような特徴があります。
・未成年者でも利用できるローンがある。
・資金使途が限定されない。
・借入額は年収の3分の1に制限される。
・親バレせずに利用できるところがある。
カードローン
消費者金融や銀行のカードローンで借りる
学生がお金を借りる方法として、消費者金融や銀行のカードローンを使う方法もあります。
カードローンは無担保・保証人なしで借りることのできるローン商品で、初回契約のときに設定された利用限度額の範囲内であれば何度でも自由にお金を借りることができます。
資金の使途も自由で、学費や生活費、サークルの活動費用など幅広く活用することができます。
消費者金融なら申し込み当日中に借りることもでき、コンビニや銀行のATMを使って現金を引き出すことが可能なので非常に便利ですが、逆に借り過ぎということにもなります。
カードローンの特徴
カードローンには以下のような特徴があります。
・最短で即日融資が受けられる。
・資金使途が限定されない。
・親バレしない。
・借入額が年収の3分の1に制限される。
・未成年者は利用できない。
奨学金でお金を借りるには
2つの奨学金の違い
第一種奨学金
金利 | 無金利 |
---|---|
借入金額 | 月3万円~12万2000円(博士課程) |
借入条件 | 1.高等学校または専修学校高等課程の1年から申込時までの成績の平均が3.5以上
2.高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定に合格した者、または科目合格者で機構の定める基準に該当する者 |
第二種奨学金
金利 | 3%を上限とする「卒業時の設定金利」 |
---|---|
借入金額 | 月3万円~22万円(法科大学院) |
借入条件 | 下記いずれかを満たすこと
・高等学校または専修学校高等課程における学業成績が平均水準以上と認められる者 ・特定の分野において特に優れた資質能力を有すると認められる者 ・大学における学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められる者 ・高等学校卒業程度認定試験に合格した者、または科目合格社で機構の定める基準に該当する者 |
保証人が必要
充分な返済能力を有する連帯保証人と保証人を設定すると奨学金の審査が通りやすくなります。
【連帯保証人1名(原則として父母)】
・奨学生が未成年の場合には、その親権者
・奨学生が成年者の場合には、その父母。父母がいない場合には奨学生の兄弟姉妹、叔父、叔母などの4親等以内の親族であること
・未成年者および学生でないこと
・奨学生の配偶者でないこと
・債務整理中(破産など)でないこと
・貸与終了時に奨学生本人が満45歳を超えるとき、その時点で60歳未満であること
【保証人1名】
・奨学生および連帯保証人と別生計であること
・奨学生の父母を除いた4親等以内の親族であること
・返還誓約書の誓約日時点で65歳未満であること
・未成年者および学生でないこと
・奨学生または連帯保証人の配偶者でないこと
・債務整理中(破産など)でないこと
・貸与終了時に奨学生が満45歳を超えるとき、その時点で60歳未満であること
保証人を2名用意しておくと金融機関にとってもリスクが減るので、審査に通りやすくなります。
奨学金の審査に落ちたら?
奨学金は、できれば利息なしの第一種を利用したいところですが、これは申込条件や審査が厳しく、成績優秀な人でないと利用できません。
以前より条件は緩和されていますが、それでも厳しいという人も多いでしょう。
第一種奨学金は、申し込みのときに「第一種に落ちたら第二種を利用する」「第一種と第二種を併用する」といった希望を出すこともできます。
さらに、奨学金の審査に落ちてしまった場合でも、在学採用という再チャレンジもすることができるので、諦めずに申し込みをしてみましょう。
また、在学採用と同じように毎年4月ごろに大学独自の奨学金制度に申し込めることがあります。
返済義務の有無や支給額、申込条件などの詳細は大学や制度によってまちまちですので、学校の公式ホームページをチェックしておきましょう。
たとえば、明治大学には「未来サポーター給費奨学生」という制度があり、文系・理系を問わず授業料の2分の1相当額が支給されます。支給ですので返還の義務はありません。
クレジットカードのキャッシング機能を使う
キャッシング機能とは
学生でもクレジットカードに申し込みすることができます。
実家を離れて仕送りをもらいながら生活しようとするとき、銀行に口座を開設すると、担当者からクレジットカードを勧められることもあり、このときに1枚持っておくと便利と思って申し込みすることがあるでしょう。
このカードにあらかじめキャッシング機能が付帯していることがあります。
通常、クレジットカードのキャッシング機能は本人に収入がないと付けることができませんが、1万から5万円程度の枠が与えられることもあります。
あくまでクレジットカードの付帯機能で、あまり高額の融資は期待できませんが、それでも審査や手続きをする必要なく借りることができるので、いざというときに便利です。
クレジットカードにキャッシング機能をつける方法
申込時に付帯される
クレジットカードの申込時にキャッシング枠を設定しておくと、発行後に現金が必要になったときにすぐ借りることができます。
ただし、キャッシング枠を付けると審査がやや厳しくなります。
クレジットカード申し込みのときにキャッシングの申し込みを同時にするには、申込書のキャッシング機能の欄に利用を希望すると記入するだけで済みます。
審査に通過すればキャッシング機能付きのクレジットカードが送られてくるので、すぐに利用可能です。
発行後に付帯させる
キャッシングを利用していなかったり、ショッピング枠を限度額いっぱいまで使っていないのにキャッシング枠がゼロになっているときには、そもそもキャッシング機能が付帯されていません。
そのときには、キャッシング機能を追加で申し込む必要があります。
クレジットカード会社の会員専用サイトにログインして、キャッシングの申し込みをする方法が主流です。電話で申し込みできるカードもあります。
申込条件
学生がキャッシング機能を利用するには、多くの場合で親権者の同意が必要になります。
特に学生が未成年であるときには、ほぼ必ず親権者の同意が必要です。
親にバレずにお金を借りたいと考えていても、親権者の同意書がなければ学生がクレジットカードにキャッシング枠を付けるのは困難です。
親権者の同意書はクレジットカード会社に連絡すれば郵送してもらえます。
親に同意書にサインしてもらってクレジットカード会社に返送しましょう。
また、キャッシング枠は貸金業法の適用を受けるため、収入がない状態で申し込むことはできません。
通常は学生であってもアルバイトなどで安定した収入があることが必要です。
学生ローンでお金を借りる
学生ローンとは
学生ローンは昭和時代からある学生専用のローンです。
かつては学生証さえあれば借りることができました。今でもそういった審査をしているところもありますが、多くの場合は運転免許証といった公的な身分証明書が必要です。
アルバイトなどをしている「苦学生」と言われる人たちを対象としたローン会社として、長年営業している老舗もあります。
通常は18歳以上であれば親権者の同意がある場合に限って、未成年の学生でもお金を借りられます。
大学生だけでなく、専門学校生や予備校生でも利用可能です。
学生ローンといっても、そういった業態が法律上存在しているのではなく、実際にはアコムやプロミスといった消費者金融業者と同じ貸金業者です。
そのため、貸金業法の適用を受けます。貸金業法には「総量規制」という法律があり、ここでは「年収の3分の1以上を貸付してはならない」とされています。
そのため、総量規制を適用するための「年収そのもの」がないときには利用できません。
アルバイトなどによる収入があることが大前提です。親からの仕送りは「収入」とはみなされないので注意しましょう。
学生ローンの申込方法
学生ローンの多くは、いわゆる「学生街」に集中しています。
東京都なら高田馬場が古くからの学生街として知られていますが、ここに有名な店舗が数多くあります。
学生ローンの申し込みの基本は店舗契約ですが、高田馬場のカレッヂや池袋の友林堂などは郵送による契約にも対応しています。
おおよその申し込みの流れは以下のようになります。
1.インターネットから必要事項を記入して送信して申し込む。
2.電話で申し込みの確認が行われる。
3.審査結果が通知される。
4.審査に通過したら必要書類をスマートフォンなどで撮影し、所定のページからアップロードする。
5.業者が契約者の口座に必要額を振込する。
6.契約書類などが郵送される。
来店なしで申し込みをする場合には、契約関係の書類が郵送されてきますが、希望を伝えれば「担当者の個人名だけを書いた封筒」で送ってもらうことも可能です。
未成年でも借りられる老舗の「カレッヂ」
学生ローンの老舗として知られるのが高田馬場にある「カレッヂ」です。
多くのサイトでも「学生ローンならカレッヂ」と推薦されるほどの存在です。1977年から営業しており、高田馬場の駅前の黄色い看板は都内で有名です。
カレッヂには以下のような特徴があります。
・在籍確認がない。
・未成年者でも親権者の同意や保証なしで借入できる。ただし10万円まで。
・セブン銀行のATMを使って限度額の範囲内で何度でも借入ができる。
・来店しても来店しなくても、どちらでも即日融資が可能。
・クーリングオフの制度がある。
・ネットの口コミ情報でも高評価されている。
・カレッヂの概要
上限金利 | 17.0% |
---|---|
限度額 | 1万円~50万円 |
借入までの所要時間 | 来店:1時間程度
来店なし:最短即日 |
申込条件 | ・高校卒業以上の大学生、短大生、予備校生、専門学校生
・安定した収入があること |
必要書類 | ・学生証
・運転免許証または保険証 ・振込先が分かるキャッシュカード ・住所確認のための公共料金の領収書 |
カードローンを利用する
カードローンの利用条件
大学生でも、利用条件を満たせば消費者金融業者や銀行のカードローンを利用することができます。
20歳以上であること
未成年の学生はカードローンを利用できません。カードローンの利用条件には「20歳以上」とされているからです。
メガバンクや大手の消費者金融業者の利用条件は以下のようになっています。
カードローン名称 | 年齢条件 |
---|---|
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 満20歳以上65歳未満 |
三井住友銀行カードローン | 満20歳以上69歳以下 |
アコム | 20歳以上 |
プロミス | 20歳以上69歳以下 |
SMBCモビット | 満20歳以上69歳以下 |
アイフル | 20歳以上69歳以下 |
レイクALSA | 満20歳以上70歳以下 |
大手のカードローンのなかで、未成年でも利用できるものはありません。
そのため、大学生で18歳や19歳などの未成年が申し込みをしても年齢を満たしていないことから申し込みの段階で外れてしまいます。
定期的な収入があること
カードローンに申し込むには、定期的な収入があることが必要です。
収入のない学生や、安定して収入を得ていないときには、カードローンの審査では「返済能力がない」と判断されます。
定期的な収入は「2ヶ月以上連続して同じ職場から収入を得ていること」が条件とされています。学生なら以下のようなバイトなら定期的な収入と言っていいでしょう。
・喫茶店やレストランなどのアルバイト
・塾講師のアルバイト
・コンビニやスーパーの店員
逆に「単発バイト」「実家からの仕送り」「ギャンブルによる収入」は定期的な収入とは認められません。
カードローンの審査
必要書類の提出
カードローンの審査では、まず所定の必要書類を提出します。主に以下の2点です。
書類の種類 | 具体的事例 |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証・パスポート・マイナンバーカード |
収入証明書類 | 源泉徴収票・納税通知書・給与明細書 |
学生証は通常はカードローンの審査では本人確認書類として認められていません。
学生証は、あくまで「その学校の学生であることを証明する書類」であって、公的な書類としての効力は弱いと判断されます。収入証明書類は、利用限度額次第と言われていますが、審査の内容によっては提出を求められることがあります。
在籍確認
カードローンの審査で重要なステップのひとつが「在籍確認」です。
これは、主に電話連絡によって「申込者が働いている実態があるかどうか」を確認するものです。主に以下のような流れで行われます。
1.アルバイト先にカードローン会社の担当者が個人名で電話を掛ける。
2.申込者を呼び出してもらう。
3.本人がいれば電話に出る。または電話に出た人が「本日はお休みしております」「ただいま外出しております」などと答える。
4.確かにその職場で働いていることが確認できる。
在籍確認の電話は本人が出なくても、在籍していることが伝われば完了します。
信用情報の調査
信用情報というのは、その人が今までどのように金融機関を利用してきたかという情報のことです。
カードローンの申し込みや利用、ショッピングでの分割払い、クレジットカードの利用などの履歴は「個人信用情報機関」というところに保管されています。
カードローンの申し込みがあると、業者や銀行はその情報を閲覧して、その人に問題がないかどうかを確認します。
たとえば、ここで返済トラブルがあったことが発覚すると、カードローンの審査で不利になります。
学生でも安心して利用できるカードローン
大学生に向いているカードローンは大手の業者や銀行です。
大手のカードローンは学生でも安心して利用できますし、利用者が多いので口コミ情報を調べることも簡単にできます。自分に合ったものを選択できるという点でも、大手のカードローンを選びましょう。
・大手カードローン
金融機関 | 商品名 | 金利(年率) | 審査に要する時間 |
---|---|---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行バンクイック | 1.8%~14.6% | 最短翌営業日 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 最短翌営業日 | |
消費者金融 | アコム | 3.0%~18.0% | 最短即日 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 最短即日 | |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 最短即日 | |
アイフル | 3.0%~18.0% | 最短即日 | |
レイクALSA | 4.5%~18.0% | 最短即日 |
カードローンは大きく「銀行のカードローン」と「消費者金融業者のカードローン」の2種類に分けることができます。
銀行のカードローンは学生でも低金利で借りられますが、若干審査は厳し目です。消費者金融業者は審査の時間が短く、最短で申し込み当日中に借入することも可能です。
大学生がバレずにお金を借りる4つの方法 まとめ
大学生は、勉強することが本分です。
学業に専念するために、お金を借りるなら奨学金の申し込みをまずは考えましょう。
少額で良いなら、クレジットカードのキャッシング枠が便利です。学生ローンや消費者金融業者、銀行のカードローンを考えるのはその後で良いでしょう。