美容整形ローンの審査内容|審査に落ちる人の特徴とは
美容整形で理想の外見を手に入れたいと思う女性は多いでしょう。
しかし、ほとんどの美容整形に関する費用は健康保険の適用外です。
場合によっては数十万円~100万円以上の金額が発生する場合もあります。
そこで役に立つのが「医療ローン(美容整形ローン)」ですが、利用するためには審査を通過する必要があります。
そこで今回は、医療ローン(美容整形ローン)の審査を通過するためのポイントを解説します。
このページの概要
美容整形ローン(医療ローン)とは
病気の治療などの医療行為のうち一部に関しては公的な健康保険が適用されず、非常に高額になってしまうことがあります。
そんな時に役に立つのが「医療ローン」です。
医療ローンは高額な治療費がかかる医療行為に利用できるローンで、医療という名前がついてはいても実際は美容整形の支払いでも利用できます。
高額な美容整形費用を分割で支払える
医療行為のうち、先進医療や自由診療などの一部の治療では健康保険が適用されません。
例えばがんの治療に先進治療である「重粒子線治療」を行った場合、平均で300万円ほどの自己負担が発生するとされています。
美容整形の治療も同様で、基本的に保険適用になりません。病気の治療ではなく自分の趣味のための施術ですから、全額が自己負担です。
以下は美容整形と料金の一例です。どれだけ高額な費用がかかるかひと目で分かります。
施術 | 金額相場 |
---|---|
二重まぶた(埋没法) | 両目で100,000円以内 |
二重まぶた(切開法) | 両目で250,000円以内 |
なみだ袋形成 | 100,000円 |
あごのシリコンプロテーゼ | 350,000円 |
豊胸手術 | 1,00,0000円 |
脂肪吸引 | 300,000円前後 |
わきの下の脱毛 | 両脇で20,000円前後 |
あくまでも一例であり、実際はクリニックごとに値段は大きく異なります。それでも、この一覧表に近い高額な金額がかかることは間違いありません。
医療ローンを使うことで、これらの高額な支払いを分割で支払うことができます。
保証人次第で学生や未成年でも受けられる
通常、銀行のフリーローンや消費者金融のカードローンは未成年は申し込むことができません。
医療ローンに関しても、銀行で扱っているローンは未成年は対象外です。
唯一、クリニックと提携している信販会社の医療ローンに限っては未成年でも利用できます。
ただし、18歳未満に関しては両親名義での申し込みが必要です。
18~20歳は本人名義での申し込みが可能ですが、代わりに両親のいずれかに保証人になってもらう必要があります。
利用には所定の審査に通過する必要がある
医療ローンだけに限ったことではありませんが、世の中のローンと呼ばれる商品は所定の審査を通過する必要があります。
医療ローンは、銀行では「目的別ローン」に大別されており、審査は慎重に行われます。銀行で提供されているローンの場合は低金利で借り入れできる反面、審査には時間がかかるのです。
「長い時間待ったのに審査に落ちた…」ということも十分に考えられます。
なお、「審査なしで融資を受けられるローン」は存在しません。
もし似たような文言の広告を見かけても、それは闇金です。絶対に利用しないようにしてください。
審査とは
審査とは、ローンの申し込みを行った人が「融資したお金を完済できる意思と返済能力があるのか」を確認する調査のことです。
次項で紹介するさまざまな審査項目がチェックされ、融資の可否が総合的に判断されます。
医療ローン(美容整形ローン)の審査内容
医療ローンの審査内容は、ほかの目的別ローンやフリーローンと基本的には変わりません。大きく分けて、以下の3つをチェックされます。
- 属性情報
- 他社借入状況
- 信用情報
属性情報
属性情報は「年収」「勤続年収」など、利用者の返済能力に直結する「社会的な背景」のことです。
例えば以下の2人のうち、どちらのほうが借りやすいか分かりますか?
- 前年の年収は300万円。今年も同額の報酬を受け取るAさん
- 去年の年収は400万円。今年は200万円を下回るかもしれないBさん
上記で言えばAさんの評価が高まりやすいといえます。
Bさんは景気などによって年収が変動するため、審査する側から見れば「返済ができなくなるのでは?」と考えられてしまいます。
そのため収入が安定する公務員や正社員のほうが、フリーターに比べて審査は通過しやすいと言われています。
他社借入状況
他社で借り入れをしているかどうかも審査の重要ポイントです。
銀行は消費者金融のような総量規制(借り入れる金額が年収の3分の1までと決められたルール)は適用されません。
しかし、銀行によっては独自基準で総量基準と同様の規制を設けている場合があります。
そのような規制が設けられているケースでは、年収の3分の1を超える場合は審査を通過できません。
総量規制に相当する規制がないとしても、複数の金融機関でお金を借りて返済できていない「多重債務者」は評価が著しく下がります。
基準の詳細は金融機関ごとに異なりますが、4社以上から借りている場合は問答無用で不合格になると考えておくほうが良いでしょう。
信用情報
正社員として雇用されていて他社で借り入れたことがない人であっても、絶対に審査を通過できるとは限りません。
例えば「スマートフォンの分割払いを払えずに延滞を発生させた」というケースは、正社員であってもあり得る話です。このような延滞を起こした過去がある場合、審査通過できない可能性があります。
医療ローンの審査では、「信用情報」がチェックされます。信用情報とは、過去の金融商品の利用履歴のことです。
過去にカードローンやクレジットカードのキャッシングの返済を61日以上遅延させた場合や、自己破産や任意整理などを起こした場合、「事故情報」として信用情報機関に記録されます。
いわゆる「信用情報に傷がある」「ブラック」などといわれる状態です。
審査の際に、金融機関は信用情報機関の情報を開示して、信用に傷がないかをチェックします。
傷がある場合は審査に相当な悪影響を与えるため、原則として審査には通過できないと考えておく方が良いでしょう。
また、事故情報として記録されるのはローンの延滞だけではありません。
スマートフォンの代金を分割払いしていて延滞させた場合も、同様に事故情報として記録されます。
審査に落ちる人の特徴
信販会社の医療ローンは銀行と比較して柔軟な審査が実施されるため、最短30分以内に審査が終わる可能性もあります。未成年でも申し込みできるため、安心して審査に臨めるでしょう。
一方の銀行では、信販会社より低金利な分だけ審査は厳格で時間がかかります。慎重に審査されることで審査落ちになることも珍しくありません。
ここでは、審査落ちになる人に共通する特徴を紹介します。
収入が安定していない
銀行の場合、成人していて自分で収入を得ていれば申し込むことができます。
しかし、申し込めるのと審査を通過できるかは別問題です。
先月は50万円、今月は20万円しか得られないような収入の落差が激しい人などは、審査に悪影響があります。
ローンは長期に渡って一定の金額を返済するのが基本ですから、収入の最大額以上に安定性が重要視されるためです。
シフト制のアルバイトや収入のアップダウンが激しいフリーランスは、正社員より審査で不利になることは仕方ないところです。
過去に滞納の履歴がある
先ほど解説した通り、過去に何らかの金融商品で借金の返済を遅らせたことがある人は審査に通過できない可能性が高いです。
返済が遅れて登録された事故情報は延滞の状態が解消されてから5年間は記録が残り続けます。
自己破産や任意整理などの場合は、最長で10年は記録が消えません。
この間は医療ローンはもちろん、マイカーローンや住宅ローンなどの審査に通過できない可能性が高くなります。
今後のローン利用に大きな制約になりますから、絶対に返済の遅れを発生させないことが大切です。
他社ですでに借りすぎている
他社ですでにお金を借りている事実は、信用情報として記録されています。
金融機関が情報開示すればすぐに判明するため、嘘をついて隠すことはできません。
すでにたくさんの借金をして返済できていない人は「多重債務者」と呼ばれており、返済できずに「自己破産」「任意整理」につながるリスクがあります。
一般的には4社以上から借りている場合審査を通過することは難しいと言われています。
他社ですでにカードローンを利用している場合、使っていないのであれば利用限度額を0円に変える、借りている残債があれば完済してから申込むといった対策が必要です。
医療ローンに落ちた場合はカードローンも検討しましょう
消費者金融なら最短即日で融資が可能
「少しでも早くクリニックで施術を受けたい!」と思っている人は、消費者金融カードローンを検討する価値があります。
消費者金融のカードローンであれば最短30分で審査が完了するほか、即日で融資も可能です。
申し込む時間帯次第ですが、夕方以降の申し込みでも不可能ではありません。
ただし、申し込みが24時間可能でも審査時間は別に設定されている点には注意が必要です。
多くの場合9:00~21:00が審査受付時間であり、、そこまでに審査が完了しないと翌日以降の審査になってしまいます。
利用限度額まで何度でも借り入れができる
施術を受けた後で鏡を見て「やっぱりココもやりたい…」という気持ちが芽生えてくることもあるかもしれません。
そんな時もカードローンがおすすめです。
医療ローンは1回きりの借り入れですが、カードローンは限度額まで何度でも借り入れることができます。
少額で施術を何ヶ所もやりたい場合、カードローンのほうが適しているといえるでしょう。
ただし、借り入れすぎには注意してください。
完済しなくても追加で借入れできてしまう便利さから、「借入金額が膨らみすぎて返せない…」という事態に陥ることもあります。
くれぐれも、計画的な利用を心がけましょう。
医療ローンにまつわるQ&A
最後に、医療ローンに関するQ&Aをまとめました。医療ローンの利用を検討する際の参考してください。
Q:すでに医療ローンを組んでいて追加でローンを組めますか?
A:医療ローンは、目的別ローンの1種です。借りることができるのは契約時の一回きりと決められています。
それ以降に追加の申し込みがしたい場合、あらためて申し込みを行う必要があります。審査も最初から受ける必要があり、一度審査に通過しているからといって甘くなるようなことはありません。
追加で何回も借りたい場合は、カードローンの方が適しています。
カードローンは契約時に利用限度額が設定され、限度額までの範囲内なら何度でも借り入れができます。
完済しなくても追加の借り入れができるため、急な出費に柔軟に対応できます。
Q:何回払いですか?
A:医療ローンの分割払い回数は、クリニックがどの信販会社と提携しているかで全く異なります。
最大の分割で60回払い(5年間)が可能なクリニックもあるため、毎月の返済金額を減らしたい人はできるだけ返済期間を長くできるクリニックを探しましょう、
ただし、借入れ期間が伸びるほど支払う利息は高額になることを知っておきましょう。返済総額がいくらになるかは最初の申し込みの段階で判明しますから、許容できる範囲なのかは最初に考えておくと後悔がありません。
Q:手術の日に審査されることはありますか?
A:医療ローンのうち、銀行ローンは審査に数週間の時間がかかることがあります。審査を通過して融資を受けてから施術を受けたほうが確実です。
クリニックが提携している信販会社の医療ローンは審査時間は短いですが、申し込み手続きに時間がかかることがあります。できる限り施術の前にクリニックに訪れて審査を受けるのが望ましいでしょう。
信販会社のローンであれば、早ければ1時間程度で審査結果が判明します。
美容整形ローンの審査内容|審査に落ちる人の特徴とは まとめ
今回は、医療ローン(美容整形ローン)の審査を通過するポイントをまとめました。
基本的な審査ポイントは、ほかの目的別ローンと同じです。銀行ローンでは年収や信用情報を厳格にチェックするため、不備があると落ちてしまうことは十分に考えられます。
その場合は審査が比較的柔軟な信販会社の医療ローンか、消費者金融のカードローンを検討しましょう。最短即日で審査が終わるため、急ぎの時は最初から選択するのも良いでしょう。