LINEポケットマネーの審査は厳しい?否決になった際の対処法
私たちの日常生活に欠かせなくなったアプリと言えばLINEですね。LINEでお金を借りる方法には2通りあります。
一つは「LINE ポケットマネー」で、もう一つがLINEを利用してお金を借りる「個人間融資」です。
LINEでお金を借りたいと考えている方、手軽にお金を借りたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
このページの概要
「LINEポケットマネー」とは?
LINEポケットマネーとは、LINEが新しく2019年8月から開始した個人向けローンサービスです。借りたお金はLINE Payにチャージされすぐ利用できます。
申し込みから借入、返済までLINEで完結するため、窓口での契約やカード発行など面倒な手続きもいりません。
「今すぐ、ちょっと、あるといい。」というキャッチコピーのとおり、大手消費者金融や銀行カードローンなどと比べると融資額は比較的少額の5~100万円です。
貸し付け利率 | 3.0〜18.0% |
---|---|
契約極度額 | 5〜100万円 |
融資単位 | 1円単位 |
遅延損害金 | 20.0% |
毎月返済日 | 毎月16日か21日の選択式 |
返済方法 | 残高スライド元利定額リボルビング方式で LINE Payもしくは銀行口座から引き落とし |
このサービスを提供するLINE Creditは、みずほ銀行とオリエントコーポレーション、LINE Financialの3社が共同出資してできた新しい会社です。
そして最大の特徴は、
「従来の信用情報」と「みずほ銀行とオリコが有する与信審査ノウハウ」これに加え、「AIスコアリングサービス『LINE Score』で算出されたスコア」を掛け合わせることで貸し付け利率や融資額を決定するという点です。

LINEポケットマネーの審査は厳しい?
LINEポケットマネーの申し込み条件は次のようになっています。
LINEポケットマネーの申し込み条件
- LINEポケットマネー加入時の年齢が満20歳から満65歳までの安定かつ継続した収入の見込める方、その他当社が認める方※契約中は満69歳まで利用可能
- LINE PayのアカウントタイプがLINE Moneyの方
- LINE Scoreが301点以上の方
審査にはAIスコアリングを導入
AIスコアリングとは、AI(人工知能)を使って個人の信用度をスコア化するというもの。
AIスコアといえばLINE Score以外にもみずほ銀行とソフトバンクが共同でリリースしたJ.Score(ジェイスコア)などがありますが、まだそれほど多くありません。
カードローンの与信審査では一般的に年収や職業、年齢などの属性情報によりスコアリングをしていきます。
しかし、LINE Scoreではライフスタイルなどのデータの他、LINEアプリの利用状況もスコア化の対象となってくるため、より個人にフィットしたこれまでにない信用評価が可能になっているのです。
そして、スコア化した行動データよりAIが審査をしていきます。
LINEスコアは100~1,000点の範囲で点数が決まりますが、300点以下の場合はLINEポケットマネーの利用ができません。
スコアは上がれば上がるほど、より好条件でお金を借りられるようになります。
2019年10月現在、LINE Scoreのスコア診断の質問は既婚かどうかや居住年数、職種など単に属性に関する質問が主になっているようです。
こうしたことから、LINEポケットマネーの審査は比較的属性は重視しているのかな?と予測されます。
なお、同じくAIスコア診断をしているJ.Scoreでは個人の趣味や嗜好、性格などを質問内容に組み込んでいます。
みずほ銀行やオリコの与信審査ノウハウも
LINEポケットマネーの審査はLINEスコアだけで決まるわけではありません。前述していますが、一般的なローン審査同様に個人信用情報や、みずほ銀行やオリエントコーポレーションの与信審査ノウハウも加わってきます。
そのため、誰でも審査に通るわけではありません。
近年、銀行のカードローン審査は厳格化していますから、信用情報に問題があったり保証会社の保証が受けられない場合には審査に通るのは難しいでしょう。
LINEポケットマネー申し込みの流れ
LINEポケットマネーを利用する流れは次のようになっています。
- ①LINE Scoreでスコアリング審査を受ける
- ②LINEポケットマネーに申し込む
- ③本人確認→審査
- ④必要情報の入力
- ⑤LINEで審査結果連絡→契約手続き
- ⑥LINE Payにチャージして借入
①LINE Scoreでスコアリング審査を受ける
まずはLINEスコアで自分のスコアを算出します。LINE上の「LINEウォレット」から「スコア」を選択し、「スコアを診断する(無料)」に進み、ライフスタイルに関するアンケートの質問に回答してスコアリングを実施します。
スコアの算出では、
- スコア診断の回答
- LINEサービスの利用状況
これらによりスコアが変動する仕組みになっています。
LINE Payかんたん本人確認やLINE家計簿などのサービスを利用することでスコアが変化するため、スコアを上げたい人は利用してみましょう。
②LINEポケットマネーに申し込む
「LINE Score」でスコア診断をしたあとの画面にある「LINE Pocket Money」から申し込みへと進みます。
申し込みの際、自身のスコアで借りられる「金利と極度額」の仮条件が表示されるので、申し込み前に融資条件をある程度確認することができます。
③本人確認→審査
申し込み後は本人確認書類の提出に進みます。
この本人確認は「LINE Pay」の本人確認で、LINE Payの登録が必須になります。
まずは住所氏名などの基本情報の入力です。
次に本人確認では、以下の身分証のいずれか一つを選択して写真をアップロードします。
- 運転免許証
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 運転経歴証明書
- パスポート(日本政府発行)
- マイナンバーカード
横を向く、顔と身分証を同時に写す、身分証の側面を写すなど、画面の指示に従って撮影します。
④必要情報の入力
本人確認書類の提出が終わったら、次は必要情報の入力です。
ここで入力するのは以下の項目です。
- 年収
- 勤務先情報
- 資金使途
- 毎月の返済日
- 借入情報(住宅ローン以外に借りてるお金の額)
- 希望利用限度額
入力が終わると申し込みは完了、審査に入ります。
審査が完了したら、LINEのメッセージで通知されます。
⑤LINEで審査結果連絡→契約手続き
LINEで審査結果が送られてきます。
審査をした結果改めて算出された「金利と極度額」が表示されます。
申し込み前の仮条件とは違うことが多いので、しっかり確認しましょう。
審査結果の「利用開始する」から契約内容の確認に進み、同意して申し込みをします。
返済方法等を設定後、契約手続きは完了です。
⑥LINE Payにチャージして借入
「借入する」を選択し、希望の借入額を入力すれば、LINE Payアカウント残高にチャージされ、すぐに使用することができます。
LINEポケットマネーの注意点は?
仮条件と審査後の融資条件が違う
LINEポケットマネーではLINEスコア診断後に出てくる申し込み前の仮の融資条件と、審査結果とともに送られてくる融資条件とがかなり違うことも多いようです。
申し込み前に表示されていた条件よりも金利が上がってしまうこともあり、「これなら銀行カードローンに申し込んだほうが低金利だった…」と感じる人もいるようです。
確かにLINEポケットマネーの上限金利は18.0%と消費者金融並み、対して一般的な銀行カードローンの金利は上限が14%台ですから、審査の結果適用される金利によっては高いと感じるかもしれません。
審査後に融資条件が変わるということは、やはり従来の与信審査は重視されるということですから、LINEスコアで出た仮条件だけを鵜呑みにしないよう注意しましょう。
LINEポケットマネーで否決になった際の対処法
AIスコアリングを審査に入れているため、イメージ的には審査結果がすぐに出そうなLINEポケットマネーですが、LINEポケットマネーの審査時間はどうなのでしょうか?
まだ始まってまもないサービスのため口コミはそれほど多くないのですが、審査時間は1日程度かかる人も多いようです。
ただし、ブラックだったり総量規制でひっかかるようなケースでは、20分程度ですぐ否決の連絡があるといいます。
急に今日中にお金が必要になるなど急いでいるときには、即日融資のカードローンを利用したほうが早いかもしれません。
おすすめカードローン
カードローン | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
![]() |
4.5%~17.8% | 500万円 |
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3.0%~18.0% | 800万円 |
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4.5%~18.0% | 500万円 |
現金化には手数料がかかる
LINEポケットマネーで借り入れすると、その借入額はLINE Payにチャージされます。
出金して現金化は可能ですが、出金の際には手数料として220円が必要になります。そのため、この手数料を含めた額がLINE Pay残高になければ出金できません。
出金方法は「登録している銀行口座への出金」「セブン銀行ATMを使って出金」とありますが、セブン銀行ATMの場合には最低でも1,000円からの出金になるため、実質1,220円以上残高がなければ出金できませんので注意しましょう。
LINEを利用してお金を借りる「個人間融資」
LINEでお金を借りる方法の一つに、「個人間融資」というものがあります。
個人間融資は、SNSや掲示板を介して行われる個人と個人とのお金の貸し借りのことです。借入額や借入方法、利息や返済方法など様々な条件はLINE等を使って交渉し合います。
カードローンなど金融機関でお金を借りる場合には必ず審査がありますが、個人間融資ではそうした審査はありません。
そのため、無職やブラックなどなんらかの理由により金融機関でお金を借りることができない方や、そのほかSNSの気軽さから10代~30代といった若い世代の利用も多いといいます。
しかし、個人間融資は見知らぬ相手同士がお金の貸し借りをするわけですからトラブルに発展するリスクは非常に高く、お金を借りる方法としてはおすすめできません。

個人間融資は個人と個人のお金の貸し借りですから、形としては友人や知人とお金の貸し借りをしているのと変わりません。相手が見知らぬ人のため、違法なトラブルに遭う可能性が高いですが、その貸し借り自体は法律的には違法ではありません。
LINE個人間融資のリスク
匿名で利用できるうえ、見知らぬ人同士がお金の貸し借りをするLINE個人間融資。
違法ではないものの、もし利用するのであればここからは自己責任で行わなければなりません。リスクを承知の上で注意して利用する必要があります。
個人間融資のリスク
- 闇金など悪徳業者が潜んでいる
- 法外な利息での取引が横行している
- 個人情報を抜き取られる
- 女性の場合は性犯罪に巻き込まれる
- 犯罪に加担させられる
①闇金など悪徳業者が潜んでいる
闇金等悪徳業者のターゲットは、どこからもお金が借りられないような非常にお金に困っている人であり、個人間融資を利用する人は闇金のターゲット層です。
ネット上での個人間融資は匿名のため、お金を貸してくれる相手はどんな相手なのかわかりません。
「個人間」の融資と言いながら、また「業者ではありません」などと記載があったとしても、実際には個人を装った悪徳業者であることが多いのです。
借りても安全な相手かどうかを判断することもできないため、個人間融資は危険とされるのです。
②法外な利息での取引が横行している
個人間融資それ自体は違法ではない、と前述しましたが、LINE個人間融資で注意したいのが金利です。実は、個人間の融資であっても上限金利は法的に定められています。
法律で定められている上限金利
個人間融資では、民法の「利息制限法」、刑法の「出資法」に定められている上限金利に従わなければなりません。
出資法の上限金利 | 利息制限法の上限金利 | |
---|---|---|
金額に関係なく年109.5% | 10万円未満 | 年20.0%まで |
10万円〜100万円未満 | 年18.0%まで | |
100万円以上 | 年15.0%まで |
注意しなければならないのが、利息制限法と出資法とで定める上限金利が大きく違うことです。
利息制限法の年20.0%~出資法の年109.5%の間の金利でお金を貸した場合、双方合意のうえであれば貸し借り自体は問題ありませんが、利息制限法の上限は超えているため法律的には「無効」となり返済義務が生じません。
出資法で定めた109.5%を超えた場合には、貸した側が刑事罰の対象となります。

5万円を年109.5%の金利で1年間借りた場合、1年後の返済総額は104,750円です。利息総額は54,750円と元金よりも高くなる計算になります。
法定金利を超えた取引が横行している
LINE個人間融資ではこうした法的上限金利を超える取引が横行しているのが実情です。
お金を借りる側も、「もうここでしか借りられない」という負い目から利息が違法に高いことに気づいても言い出せないケースもあるといいます。
また個人間融資の場合、このようにわかりやすく金利で表示してくれるとは限りません。
例えば「5万円を1ヶ月後に6万円で返済」という取引条件だったとします。その場合、金利に換算するとなんと年240%です。
これは出資法109.5%をも大きく超える違法金利です。
③個人情報を抜き取られる
個人間融資では、お金を借りるまでの間に住所、氏名、電話番号、口座番号、本人確認のための免許証の画像などさまざまな個人情報をやり取りすることになります。
そして、それらの情報を伝えたら最後、個人情報だけ抜き取られてしまうのです。
抜き取られた個人情報は様々な金融業者の名簿に載ったり、免許証やパスポートなどの情報が悪用されたりといったケースもあります。
④女性の場合は性犯罪に巻き込まれる
お金を借りる人が女性の場合にはわいせつ目的で近寄ってくる人もいるため、性犯罪に巻き込まれるケースも少なくありません。
- 対面での受け渡しを条件にして会うと、性行為を要求される
- 性行為を断った場合には「自宅に押しかける」と脅される
- お金を貸す代わりにわいせつ画像を送るよう求められる
こうした要求には絶対に応えてはいけません。一度応えてしまえば、弱みを握られ何度でも要求してくるようになります。
⑤犯罪に加担させられる
お金を貸す代わりに犯罪に加担させられるというリスクもあります。例えば携帯電話や銀行口座を作らせてそれを買い取るというような形です。
買い取られた携帯電話や銀行口座は、振り込め詐欺など犯罪に悪用されるため、犯罪の片棒を担ぐことになります。
被害があれば警察に届け出すること。ただし警察が介入できないケースもあります。
以上のような詐欺や脅迫、性的被害などがあった場合には、警察に届け出ましょう。
ただし個人間融資の場合、トラブルがあって警察に相談したとしても、「民事不介入だから対応できない」と動いてもらえないこともあります。

LINEでの個人間融資はこのような多くのリスクを抱えています。
LINEでこうしたリスクを回避し安心してお金を借りたいのであれば、「LINEポケットマネー」を利用するという方法があります。
LINEポケットマネーは個人向けローンサービスです。このサービスを提供するLINE Credit株式会社は貸金業者にあたるため、キャッシングサービスの分類としては消費者金融に近いものになります。そのため、総量規制の対象になります。