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【借金返済計画】借りる前に考える賢い借金の返済方法

 2020/07/09 お金に関する豆知識   2,777 Views

生活費や趣味に使うお金、急な出費などに対応するため、カードローンを使おうと考えることは多いでしょう。

消費者金融業者や銀行が提供するカードローンには、様々なルールがあります。借りる前に知識を持っておき、賢く利用していきましょう。

カードローンの仕組み

個人向け融資サービス

消費者金融業者や銀行が提供しているカードローンとは、個人向けの融資サービスのことです。

コンビニのATMを使ったり、銀行ATMなどで現金を引き出したり、インターネットを使って自分の口座へ振込することで借入ができるものがカードローンです。

安定した収入があり、金融履歴で事故情報がなければほとんどの社会人が申し込みすることができます。

信販会社やデパート、スーパーマーケットなどが発行するクレジットカードにも「キャッシング機能」が付帯していることがあり、これを使ってお金を借りることができます。

ただ、サービスの内容については多少の違いがあります。たとえば、利用限度額です。

クレジットカードに付帯しているキャッシング機能では、ショッピング枠との兼ね合いで利用できる金額には制限があります。

50万円の枠ですでにショッピングで30万円を使っていたらキャッシングでは20万円しか借りることができません。
カードローンでは、10万円から1000万円までの設定となっており、利用限度額の範囲内ならいつでもいくらでも借りることができます。

まとまったお金が必要というときには、カードローンを利用したほうがいいでしょう。

カードローンの3つの特徴

1.担保なし・保証人なし

ある程度のまとまったお金を借りるというと、普通は「不動産を担保に借りる」「保証人を付けて借りる」といったことが必要と考える人が多いでしょう。

ところが、ほとんどのカードローンでは担保や保証人なしでも契約ができます。

一部のカードローンには申込条件として「保証会社による保証が受けられること」とされています。
保証会社とは、申込者を審査したうえで問題がないと判断したら保証人の代わりとなる会社のことです。

2.資金使途が自由

一般的に「ローン」というと、住宅ローンやマイカーローンが挙げられます。
主に銀行や信用組合などで提供されていますが、こういったローンには利用目的が限定されており、他の用途で利用できません。

カードローンの特徴は、こうした利用目的を問わない点にあります。カードローンでは資金使途は「自由」です。

事業性のある資金としては使うことはできませんが、生活費や趣味、旅行など様々な目的で利用可能なのがカードローンです。

3.いつでも借入と返済ができる

カードローンは契約のときに設定された限度額の範囲内であれば、いつでも自由に借入することができます。
また、借入額を一度に全額返済しなくても構いません。

毎月1回、決められた日に最低返済額を支払うだけで済みます。まとまった収入があったときなど、好きなタイミングで多めに返済することも可能です。

基本的な借り方

1.カードローンの申し込み

カードローンを使ってお金を借りるには、まずは自分に合ったカードを選んで申し込みをする必要があります。

銀行や消費者金融、信用組合、信用金庫など多くの金融機関が個人消費者向けのカードローンを発行しています。
申し込む方法には、Webで申し込む方法もあれば自動契約機で申し込む方法もあります。

窓口で担当者と相談しながら申し込めるカードローンもあります。主に消費者金融業者での申し込みに限りますが、電話1本で手続きができるところもあります。

2.審査

申し込みをすると、必ず審査が実施されます。申込者の収入から見て無理のない借入かどうか、また、申込者がこれまでにカードローンやクレジットカードの利用で遅延なく返済しているかどうか、などを審査します。

個人の金融の利用履歴は「個人信用情報機関」という機関に登録されており、そこに情報を照会して審査に通過させて良いかどうかを判断します。

3.カードを受け取る

審査に通過できれば、カードの受け取りをすることができます。郵送で届けてもらうこともできますし、店頭で受け取ることもできます。

無人契約機で手続きすると、その場で発行されます。近年ではまったくカードを発行せずにスマートフォンのアプリだけで借入・返済ができるカードローンもあります。契約が完了すれば、その金融機関のATMや提携しているATMから現金の借入ができます。

4.ATMなどで借りる

最も身近で簡単な借入方法は、ATMを使う方法でしょう。多くの銀行・消費者金融がコンビニのATMと提携しています。

コンビニのATMにカードを挿入して借入手続きをすると、簡単に現金を入手できます。
また、インターネットバンキングの口座を持っていれば、その口座に振込で融資を受けることもできます。ネットバンキングは365日24時間利用できるので、便利に使うことができます。

返済の種類

毎月返済が基本

カードローンの返済では、毎月決まった額を返済することになります。これを「約定返済(やくじょうへんさい)」と言います。

毎月決められた日までに、決められた最低返済額以上の額を支払うというのが、カードローンの返済では基本となります。

支払い方法には銀行口座からの振替や、コンビニATMからの入金など、業者・銀行によって様々な方法が用意されています。

カードローンは通常、長期の借入が前提です。借りたらすぐに全額返済するのはレアケースでしょう。
毎月の約定返済で少しずつ返済していく方法が基本です。

覚えておきたいのは、カードローンの金利が「日割り計算」である点です。1日ごとに利息が加算される仕組みになっています。
そのため、約定返済の際の最低返済額の返済だけでなく、臨時に追加返済していくことが大切になります。どのカードローン会社でも追加返済をすることが可能です。

口座振替

カードローンの返済方法の代表的なものが「口座振替」です。
これは、指定した銀行口座から決められた日に自動的に返済額を引き落としするものです。公共料金の支払いと同様の感覚で返済できます。毎回振込の手続きをする手間が省けますし、返済忘れも防ぐことができます。

ただし、引き落としの日に必要な金額が残っている必要があります。

もし引き落としの日を指定できる契約なら、口座に充分な額が残っている可能性の高い給料日直後に指定しておくと良いでしょう。

給料の振込口座を指定しておくと、「残高がなくて引き落としできなかった」というリスクを軽減できます。

【口座振替のメリット】
・返済忘れがなくなる。
・確実に返済を継続できる。
【口座振替のデメリット】
・口座に残高がないと引き落としできない。
・口座に履歴が残るので、通帳や履歴から他人に発覚するリスクがある。
・最低返済額のみの返済だけになると、支払期間が延びて総返済額が多くなる可能性がある。

ATM

カードローンの返済方法として簡便で使いやすいのが「ATMでの返済」です。

多くの消費者金融業者・銀行はお互いに提携関係にあり、今では金融機関のATMを問わず、いつでもどのATMからでも返済できる環境が整っています。

また、コンビニのATMは生活にしっかり定着しており、いつでも好きなときに利用できます。
多くのコンビニが365日24時間営業で、ATMも同様にいつでも使うことができます。そのため、仕事が忙しい人であっても、仕事の前後や外出したついでに返済することが可能です。

また、ATMからの返済なら銀行を経由せずに返済できるので、記録が残ることがありません。ただし、ATMの利用手数料がかかります。

・ATM手数料(通常のケース)
利用金額1万円以下:108円
利用金額1万円超:216円

銀行のカードローンなら、その銀行のATM、消費者金融業者なら自社ATMを使うと、こうした手数料は無料になります。

【ATM返済のメリット】
・いつでも返済できる。
・通帳などの履歴が残らないので家族バレの可能性が軽減される。
【ATM返済のデメリット】
・返済忘れの可能性がある。
・コンビニATMを使うと手数料がかかる。

ネットバンキング

ネットバンキングは、インターネット上でお金の取引ができるようにしたサービスです。

三菱UFJ銀行には「三菱UFJダイレクト」、三井住友銀行には「SMBCダイレクト」などのネットバンキングサービスがあります。また、ジャパンネット銀行や住信SBIネット銀行など、リアルな店舗が存在せず、ネット上にだけ開設されている銀行もあります。こういったネットバンキングからも、カードローンの返済が可能です。

24時間いつでも手続きすることができ、銀行によっては約定返済にも対応しているところがあります。
日本に住んでいる社会人なら、どこかの銀行に自分の口座があるでしょう。

大手の銀行だけでなく、地方銀行や信用金庫もネットバンキングサービスを提供しており、ここから返済すると、いつでも好きなタイミングで返済することができて便利です。

ただし、単に口座を持っているだけでは利用できません。サービスに申し込んで、初めて利用可能になります。カードローンの返済だけでなく、他の用途にも幅広く使えるので、自分のメインバンクくらいはネットバンキングサービスに申し込んでおきましょう。

【ネットバンキングの返済のメリット】
・24時間365日いつでも返済できる。
・ATMや窓口を利用しないので、外出しなくて良い。
【ネットバンキング返済のデメリット】
・ネットバンキングに申し込まないとサービスを利用できない。
・利用手数料がかかるケースが多い。
・口座振替を併用していないとき、返済忘れをするリスクがある。

店舗

カードローンによっては、店頭の窓口で返済できることもあります。

窓口での返済は、他の方法と違って直接その店舗にまで行かなければなりません。
そのため、実際に店舗で返済するという人は非常に少ない傾向があります。ただ、手間はかかりますが、返済している実感を得やすく、目の前で返済の手続きが行われるので確実です。

借入額が確かに減っているという感覚を持てるため、完済しようという意欲も高まります。

完済するには1000円未満の端数まで返済する必要がありますが、ATMによっては小銭の取り扱いがないケースもあり、そういった場合では店舗での返済が良いでしょう。

【店舗返済のメリット】
・返済している実感が持てる。
・記録が残らないので家族バレのリスクが低い。
・1000円未満の返済もできる。
【店舗返済のデメリット】
・店舗に行く必要がある。
・営業時間が限られる。

カードローンの返済方式

リボルビング払いにまつわる言葉の意味

クレジットカードやカードローンの商品説明には「リボ払い」や「残高スライド方式」といった単語が登場します。

「要するに分割払いということだろう」という程度の認識の人も多いでしょう。

ただ、こういった言葉の意味を正しく知っておくことで、返済計画は立てやすくなりますし、返済への意欲も高まります。
ぜひ覚えておきたいのは「元利と元金」「定額と定率」の違いと、残高スライドの意味です。

1.元利と元金

リボ払いの方式には、たとえば「元利定額リボルビング方式」や「元金定率リボルビング方式」といったものがあります。

ずは、この「元利」と「元金」の違いを知っておきましょう。通常、リボ払いでは毎月一定の金額を支払っていくことになりますが、その支払額に利息を含めるかどうかという違いがあります。

・元利:利息分を返済額に含む。
・元金:利息分を返済額に含まない。

たとえば、毎月の返済額を1万円としたとき、両者には以下のように違います。

・元利:1万円を返済して、そのなかから利息を差し引き、残った額を元金に充当する。
・元金:1万円に利息を足した額を返済し、元金は1万円減る。

もし返済額が同じなら、「元金方式」のほうが早く元金が減ることになります。

2.定額と定率

リボ払いでは、毎月一定の額を返済することになっていますが、この「一定額」の決め方には「定額」と「定率」の2つの方法があります。

・定額:金額が決まっている。
・定率:金額ではなく残高に対する割合が決まっている。

定額方式では残高がいくらであろうと金額が一定になります。

返済額を1万円と決めたら、返済が終わるまでずっと1万円を返済し続けます。定率では、残高に対する割合が一定となります。たとえば割合を10%としたら、残高30万円なら3万円、残高15万円なら1万5000円というように、残高に併せて返済額が変動します。

3.残高スライド

「残高スライド」は、残高に応じて返済額が段階的に変動する仕組みのことです。定額方式では金額がスライドしますし、定率方式では割合がスライドします。

【定額スライド方式の実例】
残高5万円未満:返済額5000円
残高5万円以上10万円未満:返済額1万円
【定率スライド方式の実例】
残高30万円以下:返済額は残高の5%
残高30万円以上100万円未満:返済額は残高の3%

3種類の基本的な返済方式

1.残高スライド元利定額リボルビング方式

ほとんどのカードローンでは、返済方式は「残高スライド元利定額リボルビング方式」となっています。
金融機関によって呼び方は多少異なりますが、おおよそ同じ返済方式を指しています。

【残高スライド元利定額リボルビング方式】
・残高スライド:残高に応じて返済額が変動する。
・元利:毎月の返済額に利息が組み込まれる。
・定額:借入残高に応じた定額を支払う。
・リボルビング方式:一定の金額を支払う。

たとえば、借入金額が10万円超20万円未満なら、毎月の返済額を4000円という一定額にして、4000円のなかから利息を支払って、残った金額を元金の返済に充てるのが「残高スライド元利定額リボルビング方式」です。

2.残高スライド元金定額リボルビング方式

元金定額方式では、元金に返済する金額が固定されます。そこに利息返済分を足した合計額を毎月の返済額とします。

たとえば、20万円を借りたら毎月の元金返済分を2万円と固定して、追加の借入がなければ10回で返済が終了します。もし追加で借入した際には、そのときの残高に応じて返済額が変動します。

カードローンでこの方式を採用しているものは非常に少ないですが、たとえば「三井住友カード・ゴールドローン」などがこの返済方式を採用しています。

3.残高スライド元利定率リボルビング方式

三井住友カードを除けば、ほとんどの金融機関は「元利定額リボルビング方式」を採用していますが、大手の消費者金融業者のうちプロミスとアコムは元利定率方式を採用しています。

この2社では、毎月の返済額は「借入金額に一定の割合を掛けた額」を返済することになっています。この「一定の割合」が定率を意味します。

・アコムの最低返済額の計算方法

借入残高 返済金額
30万円以下 借入残高×0.042
30万円超 借入残高×0.03

アコムで50万円を借りたとき、50万円×0.03=1万5000円が毎月の返済額となります。

元利定額方式と元利定率方式のどちらがお得か?

多くのカードローンが採用している「元利定額」と、プロミスアコムが採用している「元利定率」のどちらがお得に利用できるか、悩ましいところでしょう。

定率方式では、1000円単位で返済金額が少なくなっていくので、少額の借入のときには借入残高がなかなか減らないという傾向があります。
特に残高が2万円程度になったときに違いは顕著で、アイフルでは毎月4000円を返済しますが、プロミスでは最低返済額は1000円となるので、プロミスのほうが元金の減り方が緩やかになってしまう傾向があります。

とはいっても、これは残高がわずかな額になったときに起こる現象で、2万円なら一気に返済できるという人がほとんどでしょう。最も大切なのは、それぞれの金融機関が定める規定のほうです。

同じ「元利定額」方式で10万円を借りたときでも、楽天銀行なら毎月2000円の返済で済みますが、オリックス銀行なら毎月7000円の返済が必要です。

このとき、楽天銀行のほうが1回ごとの返済は楽ですが、その分返済期間が延びることになり、結果的に総返済額は大きくなります。

どちらの返済方式を選んだらお得とか、早く返済が終わるといった法則はなく、借りる自分がどれだけ毎月多くの支払いができるかに、かかっていると言っていいでしょう。

返済額はどう振り分けられるのか?

注意したいのは、ほとんどの金融機関では返済方式は「元利方式」であるという点です。

つまり、返済額のなかに利息が組み込まれている方式です。毎月の返済は、各金融機関で定められた一定の額を支払っていきますが、この「一定額」に利息が含まれているので、元金がどのくらい減るのか借りた側が自分で確認しないと分かりません。

「元金」方式なら、借りた額を返済額で割り算すれば完済までの期間は容易に計算できますが、元利方式ではその計算が複雑になってしまいます。

たとえば元利方式の金融機関であって金利が年率18%であるとき、30万円借りたら翌月の利息がいくらか計算できるという人は非常に少ないでしょう。
翌月の利息は4438円です。

最低返済額が1万円のとき、元金の返済に充てられるのは5562円です。1万円も支払ったのに、元金は5000円程度しか減りません。そのため、いくら返済してもなかなか借金が減らないという不満につながってしまいがちです。

カードローンの返済期間

カードローンに「返済期間」がないのはなぜ?

カードローンには「返済期間」に関する決まりはありません。
いったん「3年」「6年」といった契約期間は存在しますが、これは自動的に更新されることになっています。自分で返済期間を調整して返済していくのがカードローンで、これを当座貸越契約と呼びます。

当座貸越では、あらかじめ定めた利用可能額の範囲内なら自由にお金を借りられることになっています。解約するには借入したお金を完済している必要がありますが、返済期間に制限はありません。

個人がお金を借りる方法として、カードローンの他に目的別ローンやフリーローンというものがあります。目的別ローンの代表が住宅ローンやマイカーローンです。

フリーローンは目的は問わないが、借入期間を定めて分割払いで返済していくローンのことです。この2つのローンでは、借入額とともに毎月の返済額と返済期間を契約に含みます。この貸付形態を「証書貸付」と呼んでいます。

カードローンのように利用可能額を設定するのではなく、必要な額だけを借りて返済していくものです。
カードローンの特徴は、資金使途が自由という点です。使い道が自由で、返済期間も決まりがなく、使いやすくしたものが消費者金融業者や銀行が提供するカードローンです。

契約期間内なら入出金が自由

カードローンでは借入限度額が設定され、その範囲内ならいつでもいくらでも借りることができます。返済期間に定めがないため、借りている側が自分で決める必要があります。

自由度が高い分、借りる側がしっかりと管理していかないと、ずるずると返済しては借りるという状態が継続して、なかなか借金が終わらないという感覚に陥りがちなので注意しましょう。

生活費や趣味の費用としてカードローンを利用した場合には、約定返済とともに臨時返済をして、少しでも返済期間を短くして返済額を抑えていくよう計画していく必要があります。
できれば、借入前に自分に合った返済方法を考えておき、延滞することなく毎月返済して完済するようにしましょう。

カードローンの利用では、必要額だけを借りて追加の借入はなるべくしたくないところです。追加の借入は少額であれば、毎月の返済額を少し上げる程度で対処できますが、完済までの総利息額には大きな影響があります。

いつまでに完済すればいいのか?

カードローンの契約をすると、いったん「返済期間」が設定されます。消費者金融業者のカードローンなら「6年」というのが一般的です。

3年という設定のカードローンもあります。銀行のカードローンでは1年になっているところもあります。6年なら返済は可能でも、1年以内に完済するのは困難と思う人も多いでしょう。

ところが、この返済期間として設定されているものは、正確には「契約期間」と言うべきものであって、完済のリミットを示したものではありません。

カードローンで「返済期間」として設定されている期間は、正確には「次の契約見直しの時期」とみなしたほうが現実に即しています。

たとえば6年と設定されているカードローンがあったとき、この期間が過ぎたら再度審査して契約の見直しをする可能性があることを意味します。

延滞や遅延を繰り返すといった問題行動がない限りは、カードローンの「返済期間」つまり契約期間は自動更新されます。

追加借入も自由

カードローンの契約では、いったん返済期間は決まりますが、借入限度額の範囲内で借りている限り、何度追加で借りても返済期間が延びることはありません。

借りることのできる金額が残っていれば自由に借りることが可能です。
たとえ完済してなくても、返済期間は自動的に更新されます。50万円の契約をしたときに30万円借りると、残りの20万円はいつでも借りることが可能です。

返済期間が3年となっているカードローンで、まだ返済が残っている状態であっても、自動的に更新されて使用を継続できるようになっています。

カードローンは自由度が高く、定められた範囲内ならいつでもいくらでも借りることができます。そのため、使い方次第では非常に便利ですが、反面でいつまで経っても返済が終わらないという状態にもなりがちです。

カードローンの返済金額は?利息計算方法も知っておこう

そもそも金利って何?

カードローンの返済を考えるとき、欠かせないのが金利についての知識です。

契約のときに確認する商品説明には「実質年率」「年利」などと記載されているものですが、借りる時点ではあまり気になる人も多くないでしょう。

金利や実質年率、年利などと呼ばれるものは金融機関へ支払う手数料を計算するための数字です。金融機関からお金を借りると、その「レンタル料」がかかります。DVDを借りると1日あたりのレンタル料がかかりますが、お金を借りるときにも同様にレンタル料が要求されます。これを計算するための数字が金利です。

カードローンでは通常、金利は年利で表示されます。年利は「1年間お金を借りっぱなしだったときに元金に対して発生する利息の割合」を意味します。

金利18%のカードローンで10万円を借りると、1年間の利息は1万8000円として計算されます。
ただし、実際は利息は1日ごとに発生することになっており、多くの消費者金融業者・銀行のカードローンでは1ヶ月ごとに支払いをする必要があります。そのため、単に元金に年利を掛け算しただけでは、利息を割り出すことはできません。

契約時には上限金利が適用される

銀行や消費者金融業者のカードローンのホームページやパンフレットを見てみると、「借入利率」が表示されています。
これはほとんどの場合で年率です。

たとえばプロミスのホームページを見てみると、借入利率として「4.5%~17.8%」と表示されており、かなり幅のある数字になっています。
下限金利と上限金利を比べると3倍以上の開きがあります。発生する利息の差も大きくなることが容易に推測されます。

ここで注意したいのは、普通は初めて契約するときに適用される金利は、そのローンのなかで最も高いものとなるという点です。

もし、金融機関のカードローンを金利で比較するなら、下限金利ではなく上限金利で比べましょう。

一部の銀行のカードローンでは、申込者の収入によっては上限金利未満の金利が適用されることがありますし、ネットバンクのなかにはキャンペーンとして初めて契約する人向けに有利な金利を提供することもあります。

ただ、消費者金融業者ではそういう事例はレアケースで、どれだけ年収が高い人であっても、上限金利が適用されると考えていいでしょう。

上限金利は利息制限法という法律で最大金利が決められています。

利息の計算方法

カードローンでは通常、金利を「年利」として表示します。
一般的な金融機関が提供している個人向け融資であれば、ほとんど金利は年利とイコールと考えていいでしょう。業者や銀行によって「借入利率」「融資利率」「金利」「実質年率」など呼び方は変わりますが、実際にはほぼ同じものを指しています。

「1年間に借りっぱなしだったときに元金に対して発生する利息」の割合を示したものです。実際には1日ごとに発生するので、しっかりと計算の仕方を覚えておきましょう。

・利息の計算式
借入金額×年利÷年間日数(通常は365日)×借入日数=利息

たとえば10万円を年利18%で30日借りると、以下のように計算されます。

・10万円×18%÷365日×30日=1479.452…

1円未満を切り捨てると1479円となります。

返済額に含まれるもの

ほとんどの金融機関では、返済方式は「元利」方式です。
つまり、返済額のなかに利息を組み込むやり方です。「借入額×年利÷年間日数×借入日数」で計算される利息を、返済額から差し引いた金額を元金の返済に充てることになっています。

たとえば、SMBCモビットで30万円を借りると、最低返済額は1万1000円と設定されます。SMBCモビットの上限金利である18%の金利で30万円を30日間借りると、利息は4438円となります。

利息はお金を借りたときのレンタル料です。つまり「今月の借入手数料」です。
水道を使ったら水道料金を支払うように、お金を借りたら利息を支払わなくてはなりません。

SMBCモビットにレンタル料として1万1000円を支払うと、利息である4438円が真っ先に差し引かれます。4438円はSMBCモビットに支払う手数料、サービス料です。

支払いの結果、元金の返済に充てられるのは6562円となります。借入残高は29万3438円となり、さらに翌月に利息の計算式で求められる利息を徴収され、残った額を元金に充当します。

50万円借りると返済金額はどうなる?

1.消費者金融業者

消費者金融業者の大手5社から50万円を借りたときの返済額を考えてみましょう。

それぞれの業者ごとに毎月の最低返済額が異なっていることもあり、若干の違いが出てきます。金利はその業者の上限金利が適用されるものとします。返済は毎月1回の約定返済をするだけのとき、以下のように計算されます。

業者名 金利 毎月の返済額 総返済額
プロミス 17.8% 13000 746185
アコム 18.0% 15000 698332
アイフル 18.0% 15000 751085
レイクALSA 18.0% 14000 721462
SMBCモビット 18.0% 13000 751085

2.銀行カードローン

銀行のカードローンは、基本的に消費者金融業者よりも金利は低めの設定です。

ただし、毎月の最低返済額も低めの設定で、最低返済額だけを毎月の約定返済で返済していると総返済額は消費者金融業者よりも増えてしまうこともあります。大手の5行で比較すると以下のようになります。

銀行名 金利 毎月の返済額 総返済額
三菱UFJ銀行 14.6% 1万円 775097
三井住友銀行 14.5% 1万円 771600
みずほ銀行 14.0% 6000 1853682
楽天銀行 14.5% 1万円 771600
じぶん銀行 17.5% 1万円 902230

賢い借金の返済方法

賢く返済するには

借金をするとき、ついその場の必要に迫られて借りてしまうのは良くあることです。

何かの支払日が来るのに手元にお金がないときや、緊急で用立てしなければならないときなど、気が焦って「とにかく借りなければ」と思って借りるのは無理もありません。

1.返済計画を立てる

考えるべきなのは、返済計画をしっかり立てておくことです。

利息の計算方法を覚えて、借入先の返済方法を確認し、毎月いくらを返済すれば良いのかを計算しておきましょう。30万円を年利18%で借りたとき、12回で返済したいなら2万8000円ずつ毎月返済する必要があります。

なるべく低い金利で借りることができれば、それに越したことはありませんが、返済計画を持っていることのほうが重要です。

2.必要最低限の金額を借りる

金利の低いカードローンに契約できたとしても、そこで不必要に高額な借入をすると、残高が大きくなってしまい、せっかくの低金利を充分に活かすことができなくなります。

金利が低いことで安心してしまって、返済期間が延びるほど利息が大きくなっていくことに気づきにくくなります。金利が低いとは言えない消費者金融業者で借りるなら、なおさら必要以上の借入は控えるべきでしょう。必要最低限のお金だけを借りて、追加借入をなるべくしないで返済に努めましょう。

3.約定返済だけに頼らない

カードローンの返済では、毎月決まった日に最低返済額を返済する「約定返済」があります。

約定返済は契約に基づいた返済ですが、これだけに頼っていると返済期間も延びますし、最終的な返済額も大きくなります。人気のあるカードローンには「約定返済額が低く設定される」という傾向があります。

返済期間が長期化すると、結果的に利息はどんどん膨らんでいきます。約定返済だけに頼らず、臨時返済もしていくようにしましょう。

返済額が増えてしまう理由とは

1.必要以上に借りている

カードローンの返済額が増えてしまう理由として良くあるのが、必要以上に借りてしまうことです。
これには「利用限度額」が大きく影響しています。

たとえば、10万円だけ必要という理由で消費者金融業者と契約したとき、「限度額は30万円まで大丈夫ですが」と訊かれて、余裕を持たせるために30万円で契約したとします。10万円を借りても20万円の利用可能額があります。

これをつい「自分が使えるお金」と勘違いしてしまうことがあります。毎月の約定返済を必要経費を思い込んで、さらに20万円を借りて使ってしまうと、結局は借金の額は増えてしまいます。このようなことがないよう、契約時にはしっかり必要額だけで契約しましょう。

2.繰り上げ返済・臨時返済をしていない

カードローンの大きなデメリットとして、毎月の約定返済だけだと借入残高がなかなか減らないという点が挙げられます。約定返済は「毎月この額は最低でも返済してください」という金額に過ぎません。

返済額が一定であるために気が付きにくいですが、毎月の返済で利息を支払っています。返済回数が増えるほど利息額は増えます。返済回数を減らすために最も有効な手段は約定返済以上に返済することです。繰り上げ返済や臨時返済をして、返済期間を短くしましょう。

3.借りては返すの繰り返し

カードローンのユーザーに良く起こる心理として、「借りるのが当たり前の生活になっている」ことが挙げられます。

毎月2万円や3万円といったお金を借りることが当たり前になっていて、それを含めて生活費としているケースです。「毎月返済しているから大丈夫」と思って、生活のレベルを借金込みで考えるようにしています。

この生活はいずれ破綻します。利用限度額いっぱいにまで借りてしまって、また別の業者から借りるとなると多重債務状態に陥ります。借りたら「まずは完済する」ことを考えましょう。

借入の「見える化」をしよう

カードローンを賢く返済していくためには、支払う利息の総額や返済期間を確認しておく必要があります。そのためには、借入の「見える化」としておきましょう。有効なのは返済シミューレーターの利用です。

1.返済シミュレーターとは

多くの銀行や消費者金融業者のホームページに「返済シミュレーター」が掲載されています。

「借入金額」「毎月返済額」「金利」を入力すると、返済期間を表示してくれるものです。返済期間を指定すると、毎月いくら返済すれば良いかを計算するというものもあります。

その金融機関のユーザー向けですが、ほとんどは会員でなくても利用可能です。アコムの「ご返済シミュレーション」で借入希望額を10万円、貸付利率を18%、返済回数を10回と入力すると「毎月のご返済金額は1万1000円です」と表示されます。

2.シミュレーション結果を表にまとめる

シミュレーションの結果を表示させたら、それを表にまとめておきましょう。Excelでも良いですし、グーグルのスプレッドシートでも良いでしょう。

【アコムで10万円を金利18%で借りるとき】
・返済回数:10回
・毎月の返済額:1万1000円
返済回数 返済額 利息 元金充当額 借入残高
1回目 11000 1524 9476 90524
2回目 11000 1380 9620 8904
3回目 11000 1193 9807 71097
4回目 11000 1083 9917 61180

最終回の10回目では返済額9344円、利息136円・元金充当額9208円で完済となります。
このように、「いつ完済になるのか」が分かれば返済の意欲も湧きますし、せっかくの計画を台無しにしないよう追加借入をしようとは思わなくなります。結果的に借金はきっちり返済できるようになります。

返済日をきちんと守る

カードローンの返済では、基本的なことをしっかりと守りましょう。
何よりも返済日をきちんと守ることが賢い返済の第一歩です。返済期限をすぎると「遅延損害金」が発生します。これは通常の金利よりも高い設定なっているので、その後の返済に大きな悪影響を及ぼします。

「1日くらい大丈夫だろう」と甘く考えていると、事態を悪化させるだけです。消費者金融業者や銀行では、返済に1日遅れただけで連絡が入ります。
確かに1回くらい遅れることはあるかもしれません。誰にでもうっかり忘れるということはあるからです。

そのため、どのカードローン会社でも1日遅れるくらいなら連絡するだけで済ませます。「いつ返済できるのか」を約束して、その通りに支払えば問題にはなりません。ただし、何度も繰り返すと事故情報として登録される危険があります。
返済期日を守らないことによるリスクには3つあります。

1.カードの利用停止

返済期日を守らないと、カードの利用ができなくなります。停止のタイミングは業者・銀行によって異なりますが、早ければ返済期日の翌日から数日中にはストップさせられる可能性があります。うっかり口座にお金を入れるのを忘れていたという場合でも、引き落としができなければ同じような事態になります。

2.信用情報に傷がつく

カードローンを利用すると、その利用履歴は「個人信用情報機関」に登録されます。申し込みや借入、返済まですべての情報が登録されることになっています。返済期日に遅れると、その情報も記録として残ります。

返済せずに延滞として記録されてしまった場合、その情報は金融機関すべてに共有されることになります。そうなると、他のカードへの影響も出ますし、ローンの申し込みを否決されることもあります。

3.遅延損害金の発生

返済に遅れると返済日から遅れた日数分の遅延損害金が発生します。

遅延損害金=延滞元金×遅延損害金利率(20%)÷365日×延滞日数

繰り上げ返済が重要

カードローンの借入を早く返済するには、繰り上げ返済が最も効果的です。

カードローンやキャッシングなどと呼ばれる個人消費者向け融資には、毎月の最低返済額が決まっています。これは単に少なくともこの額は返済してほしいと業者・銀行のほうから提示されている額です。

「約定返済」と呼ばれる毎月の返済では、この最低返済額以上を返済することが決まっています。このとき、最低返済額以上を返済することを繰り上げ返済と呼びます。業者によっては「追加返済」「任意返済」「随時返済」などと呼んでいますが、どれもほぼ同じものを指しています。

毎月の返済には利息分が含まれています。
金利から算出される利息は1日ごとに加算され、1ヶ月ごとの返済では30日分または31日分の利息を返済します。

毎月の返済額のうち、元金の返済に充てられる金額は「返済額から1ヶ月分の利息を差し引いた額」です。繰り上げ返済するほど、つまり1ヶ月当たりの返済額が大きくなるほど、元金の返済に充てられる金額は大きくなります。

【利息が1000円のとき】
・返済額が5000円:5000円-1000円=4000円(元金の返済額)
・返済額が1万円:1万円-1000円=9000円(元金の返済額)

繰り上げ返済するほど、元金は早く減って返済期間が短くなって利息の総額を抑えることができます。

繰り上げ返済の効果

金利が年率18%という消費者金融業者は数多くあります。アコムやアイフル、レイクALSAなどです。こういった業者から50万円を借りることを考えてみましょう。

1.少しずつでも効果あり

たとえばレイクALSAであれば、借入残高が50万円のときには最低返済額は1万2000円に固定されます。この最低返済額だけを返済するケースと、プラス1000円を返済するケース、プラス2000円を返済するケースを比較すると以下のようになります。

毎月の返済額 利息総額 利息の差額 返済期間
12000 290486  – 66
13000 251057 39429 58
14000 221450 69036 52

毎月1000円多く返済するだけで、完済までの期間は8ヶ月早まり、利息の総額は4万円近くまで抑えることができます。さらに2000円多く返済すると、返済期間は14ヶ月の短縮、節約できる利息額は7万近くになります。ほんの少し返済額を増やすだけでかなりの節約効果があります。

このようなシミュレーションは、各社がホームページに設けている返済シミュレーターを使うと簡単に計算できます。「早く返済したい」「早めに完済したい」と考えている人はぜひ活用してみましょう。

2.まとまった金額を返済すると

ボーナスなどの臨時収入があったときに、まとまった額を返済することもできます。このとき注意したいのは、早いタイミングで臨時返済したほうが利息節約の効果が高いということです。

レイクALSAで50万円を借りたとき、毎月の最低返済額は1万2000円となります。

ボーナス時に10万円を返済するケースで、たとえば「5回目の返済時に10万円を返済する」場合と「50回目の返済時に10万円を返済する」場合で比較すると、前者は10万円近くの利息を節約できますが、後者では2万円程度しか節約できません。

同じ金額を繰り上げ返済したのに、時期によって大きな違いが出てきます。まとまった金額を返済する場合では、できる限り早いタイミングで返済しましょう。

【借金返済計画】借りる前に考える賢い借金の返済方法 まとめ

カードローンを利用するにあたっては、利息の計算方法や返済方法についての正しい知識を持ちましょう。上手に返済すれば利息を節約できます。漫然と返済しているだけでは、なかなか元金は減りません。返済シミュレーターなどを使って、計画的に返済するように心がけましょう。

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ライター紹介

森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

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