キャッシングが無審査の金融機関はある?キャッシング以外の方法も紹介
「キャッシング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
キャッシングとは「カードローンやクレジットカード機能で金融機関からお金を借りる」ことを指します。
中でもクレジットカードにキャッシング枠がすでに設定されている場合、気軽に現金を借り入れられます。
それでは、キャッシング枠を利用する際に、まったく審査を受けないようにすることは可能なのでしょうか?
今回はキャッシングと審査の関係性について解説します。
このページの概要
キャッシング(キャッシング枠)を受けるためには審査が必要
「キャッシング」という単語を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
キャッシングとは、「クレジットカードのキャッシング枠やカードローンで金融機関からお金を借りること」です。
中でも、即日融資を受けられる方法としては、大きく分けて以下の2つの手段に別れます。
- クレジットカードのキャッシング枠
- カードローン(消費者金融)
結論としては、審査を受けずに利用できるキャッシングは存在しません。
キャッシング枠は好きなタイミングでお金を引き出せる
クレジットカードのキャッシング枠を利用すれば、好きなタイミングでATMなどを利用してお金を引き出すことができます。
一度審査に通過して利用限度額が設定されれば、その限度額の範囲内で申し込み・審査を受ける必要なく融資を受けられます。
ある意味では無審査であるといえるでしょう。
キャッシング枠の審査は即日には終わらない
キャッシングの審査に通過してさえいれば、いつでも任意のタイミングで融資を受けられます。
しかし、最初にキャッシング枠を設定するためには、必ず審査を受けなければいけません。
そもそもキャッシング枠は最初から必ずクレジットカードに付帯しているわけではなく、何も手続きをしない場合は通常は買い物代金の支払いに使える「ショッピング枠」のみが設定されています。
クレジットカードを作る時や、あるいは後から申込むことによって、キャッシング枠を設定するか否かを決める審査を受けることになります。
審査なしでキャッシングを受けられるのは「闇金」
前述したように、正規の金融機関・消費者金融・クレジットカード会社においては審査なしで融資を受けられる会社は存在しません。
街中の広告・チラシなどでひょっとすると「無審査で融資」「誰でも借入」のような言葉を書かれたチラシが見つかるかもしれませんが、それは100%間違いなく闇金です。
正規業者が審査なしで融資するのはありえない
金融庁に登録されている、いわゆる正規のクレジットカード会社・消費者金融の場合は審査を実施しないということはありえません。
なぜなら貸金業者が守るべき法律である「貸金業法」に審査をする旨が記載されているためです。
貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。
引用元:e-GOV|貸金業法第十三条
この決まりを守らずに審査なしで融資してしまうと、貸金業法に対する明確な違反です。審査なしで融資を行った消費差金融やクレジットカード会社などは罰則を受けることになります。
無職の人は消費者金融での借り入れができない
もう1つ覚えておきたいことは、カードローンでもキャッシング枠でも無職の人は審査を通過することができないということです。
無職の人(現在は仕事をしていない専業主婦も含む)の場合は、総量規制の関係で融資を受けられません。
総量規制とは、貸金業法に定められた「申込者の年収の3分の1を超える融資をしてはいけない」というルールのことです。
無職や専業主婦の人には収入がないため、年収の3分の1以下の融資額もゼロにしかなりません。
そのため融資できる金額が0円まで=実質的に利用できない、ということになります。
闇金を利用して困ること
闇金を利用しても「自己責任」と片付けることは簡単です。
しかし、ただ多くのお金を取られるというだけでは収まらない注意点があります。
闇金を利用してはいけない理由を見ていきましょう。
法外な利息
お金を借りる場合、友人や家族のような個人的な貸し借りでない限り、必ず元金と「利息」を支払うことになります。
これは闇金に関係なく、正規の銀行・消費者金融などからの借入でも同様です。
しかし、「利息制限法」という法律によって、通常は以下の通り金利の上限が決められています。
- 元金10万円未満=年20.0%
- 元金10万円以上100万円未満=年18.0%
- 元金100万円以上=年15.0%
しかし、闇金は違います。
利息制限法のルールに従う必要はありません。
よく漫画やドラマで登場する言葉で「トイチ(10日で1割)」「トゴ(10日で5割)」といった単語を聞いたことがある人も多いでしょう。
利息制限法の上限である「年率20.0%」を大きく上回る金利であり、あっという間に利息が積みあがってしまうでしょう。
厳しい取り立て
金利の設定以上に危険なのは「厳しい取り立て」です。
通常の貸金業者の場合、過度な取り立ては貸金業法によって制限されています。
貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
引用元:e-GOV|貸金業法第二十一条
さらに細かい条件が第二項以下に記載されており、例えば「深夜に債務者の自宅を訪れる」「深夜に電話やFAXをかける」「職場に取り立てに訪れる」などの行為が禁止されています。
こちらも闇金であれば守ることがなく、あらゆる方法で取り立てが行われます。
深夜でも日中でも自宅を訪れて取り立て、職場への電話がけなどの嫌がらせに及ぶケースもあります。
闇金業者の見分け方
闇金業者は金融庁に登録された企業が持つ番号がないため、すぐに判別が可能です。
まず「これは正規の業者か?」と判断がつかない企業の企業名を控えておきます。
次に、以下のいずれかの方法によって闇金業者であるかどうかの確認が可能です。
- 金融庁のサイトで確認
- 日本貸金業協会のサイトで検索
金融庁のサイトで検索
金融庁のサイト内「登録貸金業者情報検索ページ」で闇金かどうかの確認が可能です。
「登録番号」「所在地」「商号・名称」「代表者名」「電話番号」から検索ができます。
多くの場合で把握できている情報は「商号・名称」でしょう。
そこを選んでクリックし、情報を入力して検索を開始します。
金融庁に登録された企業であれば登録番号や代表者名などの情報が表示されます。もし何も表示がされないようであれば、いわゆる闇金であるということです。
日本貸金業協会のサイトで検索
日本貸金業協会のサイトでも、闇金(悪質業者)の検索」というページがあります。
「業者名」「電話番号」「住所」「FAX番号」のいずれかを入力して検索し、情報が表示されたら闇金ということです。
さらに、何も入力せずに検索すれば、該当のページに保管されている全ての闇金業者が表示されます。
キャッシング以外の方法なら審査なしの融資がある
キャッシングを行う場合は、原則として審査を実施する必要があります。
しかし、ほかの方法であれば審査なしで融資を受けることが可能です。
無審査で利用できる融資方法として、以下の3つを解説します。
- 生命保険の「契約者貸付」
- 質屋
- ゆうちょ銀行の「貯金担保自動貸付」
生命保険の「契約者貸付」
契約者貸付とは、生命保険の「解約返戻金」を担保に融資を受けられるサービスのことです。
生命保険とひとくちにいっても解約返戻金を受け取れない(あるいは受け取り金額がわずか)な「掛け捨て型」と、解約返戻金・満期保険金などを積み立てられて貯蓄性が高い「貯蓄型(積み立て型)」に分かれています。
終身保険や養老保険などの貯蓄型などであれば契約者貸付を利用可能です。
融資限度額は解約返戻金の70~90%以内で、すでに受け取り予定の解約返戻金をもとに融資を受けられるため、審査を受ける必要はありません。
質屋
質屋とは、担保を預けることで担保の価値に見合ったお金を借りることができる貸金業者のことです。
質屋営業法という法律にもとづいた営業を行っており、消費者金融や銀行の審査に落ちて融資を受けられない人でも利用が可能です。
担保を預け入れるため、利用者本人の審査は必要ありません。
信用情報に傷がついて金融機関からお金を借りられない、いわゆる「ブラック」の人でも利用が可能です。
その場で鑑定が行われ、即日融資を受けられます。
ただし、返済ができない場合は預けた商品は手放す必要があります。
ゆうちょ銀行の「貯金担保自動貸付」
ゆうちょ銀行を利用して「担保定期貯金」「担保定額貯金」にお金を預けている人であれば、「貯金担保自動貸付」を利用して融資を受けられます。
融資額の上限は預入金額の90%以内(金額は1冊の総合口座あたり300万円)です。
通帳貯金の残高を超える引き出しを行った場合に、不足分が自動で融資されます。総合口座通帳には貸付け高が「現在高」の欄にマイナス表示されるほか、貸付回数にも制限がありません。
柔軟な審査を受けたいなら「消費者金融カードローン」
審査を受けずに融資を受けられる金融機関は存在しません。
あとは「いかにして融資を受けるか」ということを考えます。
そこで有力な選択肢になるのは、最短即日で融資を受けられる「消費者金融」でしょう。
最短即日融資が可能
キャッシング枠はクレジットカードに設定されていない限り、最短即日で融資を受けることができません。
一方の消費者金融カードローンなら、ゼロの状態から申込んでも最短即日での融資が可能です。
成約率を公開している
消費者金融では「成約率」を公開しています。各社の公式webサイトのIR情報で閲覧が可能です。
成約率は、申し込んだ人の中で契約に至った人の割合のことです。
大手を見てみると40~45%程度が一般的な成約率ですが、時期によって成約率ある程度は変わります。
過去の実績を比較し、できるだけ成約率が高い時期に申し込むことで、同じ条件でもわずかながら融資を受けられる可能性が高まることが考えられます。
消費者金融 | 成約率 | 参照したデータ |
---|---|---|
プロミス | 37.8% | 2020年11月 (2021年3月期月次営業指標) |
アコム | 41.4% | 2020年11月アコムのマンスリーレポート |
アイフル | 41.7% | 2020年11月アイフル月次推移 |
レイクALSA | 29.40% | 2019年12月 |
事前に借り入れ可能かどうかを判断してから申し込める
審査なしで融資を受けることはできない以上、あとは「いかに審査を通過するか」を考える必要があります。
とはいえ「今すぐにでもお金が必要」という場合、申し込んで審査落ちすると時間のロスになってしまいます。
そこで利用できる方法が「事前のシミュレーション」です。
アコムやアイフル、プロミスなどの大手消費者金融では公式webサイトに「〇秒診断」「借入シミュレーション」といったページがあります。
いくつかの情報を入力すれば、簡易的に「融資が可能か」を判断することが可能です。
たとえばプロミスの「お借入れシミュレーション」を見てみましょう。入力する項目は以下のとおりです。
- 生年月日
- 年収
- 現在の他社借入額
融資を受けられそうであれば「お借入可能と思われます」と結果が表示されます。
注意点は、あくまでも「簡易的なシミュレーションである」ということです。
実際の申込はほかにも「勤続年数」「勤務形態」「持ち家の有無」など、もっと詳細に入力した内容を審査されます。
お借入れ可能というシミュレーション結果が出たとしても、本審査の結果が異なる可能性はあります。
しかし、ぶっつけ本番で審査を受けるのに比べれば安心です。
キャッシングを無審査を受けられる金融機関はある?まとめ
今回は、キャッシング(カードローン、クレジットカードのキャッシング枠)と即日融資の関係性について解説しました。
キャッシング枠だけではなく、カードローンでも「キャッシング」である以上は絶対に審査が必要です。
加えて、クレジットカードのキャッシング枠の場合はすでに設定されていない限り審査は即日では終わりません。
持っているクレジットカードにキャッシング枠がまだ設定されていない場合は、消費者金融のカードローンが選択肢になることを覚えておきましょう。