消費者金融カードローンを無審査(審査なし)で借りることはできる?
消費者金融に申し込む際は審査を受けることになりますが、誰でも審査を通過できるわけではありません。
「審査なし(無審査)で融資を受けられる金融機関や消費者金融はないの?」
過去に審査を通過できなかった人の中には、このように考えてしまう人もいるのではないでしょうか?
今回は「審査なしで利用できる消費者金融はあるのか否か」について解説します。
このページの概要
カードローンの審査とは
カードローンを利用するためには、所定の「審査」を受けて通過する必要があります。
詳細な審査基準については公表されていませんが、一般的には以下のような内容について審査されています。
- 属性情報
- 信用情報
- 他社借入額
属性情報
属性情報とは申込情報に入力する情報のうち「年収」「勤続年数」「雇用形態」など、申込者の返済能力に関するステータスのことです。
とくに年収は審査を通過するために欠かせない大切な項目です。
消費者金融のカードローンでは「利用者の年収の3分の1まで」しか融資を受けられない(総量規制)決まりがあり、多くの金額の融資を受けるためには相応の年収が必要になります。
もちろん、年収100万円に満たない学生・フリーターであっても融資を受けることは可能です。
しかし、融資を受けられる額は例えば10万円など比較的少額です。
年収が高い人は食費・家賃・水道光熱費など生活に必須の費用を使ったあとに残る「自由に使えるお金」が必然的に多くなるため、返済能力が高いと判断されやすくなります。
なので、総量規制に関係なく、審査を通過できる可能性は高くなることが考えられます。
信用情報
信用情報とは「指定信用情報機関」に記録された金融商品(ローンなど)の利用状況のことです。
過去のカードローンやクレジットカードの申し込み情報や返済情報などが記載されています。
また金融商品だけでなく「保証会社を利用して契約した賃貸の家賃」「携帯電話料金」などの支払い延滞も、情報が記録されるのが特徴です。
61日以上の延滞情報は「事故情報」として扱われ、これが記録されている人がいわゆる「ブラック」と呼ばれます。
他社からの借り入れ状況
他社で借りている状況も、信用情報に記載されています。
申し込みを受けた金融機関は信用情報機関にアクセスして他社での借り入れに関して確認を行います。
他社借り入れを行う理由はやはり「総量規制」です。
1社からの借り入れではなく、借りている金融商品を全て合わせた合計額を年収の3分の1までに抑える必要があります。
すでに他社から年収の3分の1に近い融資を受けている場合、新しく融資を受けられません。
審査とは別に「申込条件」もある
消費者金融カードローンは、大きく分けて以下の手順で融資が進みます。
- 申込
- 審査
- 契約
- 融資
申込は無条件で受け付けられるわけではありません。
金融機関ごとに申込条件は異なることがありますが、消費者金融では以下の2つが共通しています。
- 満20歳以上であること
- 安定した収入と返済能力があること
一方で銀行の一部では本人に返済能力がないとしても、配偶者の年収の3分の1まで借りられる「配偶者貸付」の制度が利用できる可能性があります。
消費者金融では配偶者貸付の制度はないため、本人に安定した収入がない場合は審査を受けることができません。
結論:審査なし(無審査)では消費者金融カードローンを利用できない
結論から言ってしまうと、カードローンやクレジットカードを利用する際に「審査なし」ということは絶対にありません。
その理由について解説していきます。
審査の実施は法律で決められた義務だから
なぜ全ての消費者金融が審査をするのかというと、審査を実施することが法律で決められているためです。
消費者金融が守るべき「貸金業法」の十三条に、以下のとおりに記載されています。
貸付けの契約を締結しようとする場合には、顧客等の収入又は収益その他の資力、信用、借入れの状況、返済計画その他の返済能力に関する事項を調査しなければならない。
引用元:e-GOV|貸金業法第十三条
何らかの審査を行い、それを通過して初めて利用できるようになります。
審査を実施しない消費者金融があった場合は法律違反をしていることになるため、絶対に審査は必要です。
審査なしで融資してくるのは「闇金」
仮にローンの広告・チラシで「審査なし」「誰にでも融資」といった文言が見つかる場合、それは金融庁に登録された正規の金融機関ではありません。
いわゆる「闇金」ということです。
どれだけお金に困っているとしても、絶対に利用してはいけません。
正規業者と違法業者の見分け方
正規の金融機関は、金融庁に登録されています。
貸金業を行う場合は登録を受ける義務があり、登録されているかどうかは金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で検索することで判明します。
「正規の金融機関で間違いない?」と気になる業者が見つかった場合は、金融庁の公式サイトに設置された上記のページで金融機関の名前を入力して検索してみましょう。
登録されていれば情報が載っています。
例えば商号・名称の欄に「アコム」と入力して検索してみます。
すると「アコムの代表者名」「登録番号」「日本貸金業協会会員番号」「電話番号」などの情報が表示されます。
消費者金融の審査通過に通過するためのポイント
消費者金融では審査をなしにすることは絶対にできません。
とすれば、次に考えるべきは「いかにして審査を通過するか」ということでしょう。
審査の詳細は公表されていない以上は絶対に通過できるとは限りませんが、少しでも融資の可能性を高める方法を解説します。
成約率が高い金融機関を利用する
カードローンは成約率が高いほうが、融資を受けられる可能性が高まります。
成約率は申し込みを行った人の総数に対する、審査を通過した人の割合のことです。
消費者金融各社の成約率は、公式webサイト「IR情報」に記載されています。アコムやアイフル、プロミスなどいわゆる大手の消費者金融の成約率は40~45%あたりで、50%を上回ることはありません。
その中で少しでも成約率が高い消費者金融を探すことで、融資を受けられる可能性は高くなります。
消費者金融 | 成約率 | 参照したデータ |
---|---|---|
プロミス | 37.8% | 2020年11月 (2021年3月期月次営業指標) |
アコム | 41.4% | 2020年11月アコムのマンスリーレポート |
アイフル | 41.7% | 2020年11月アイフル月次推移 |
レイクALSA | 29.40% | 2019年12月 |
返済能力を高める|属性情報
属性情報は返済能力に直結する項目のため、ここの評価を高めることで融資を受けられる可能性が上がります。
年収はさきほど紹介したとおり、高いほど審査には有利です。
しかし、それだけが全てではありません。
例えば「勤続年数」。
転職して1ヶ月目の会社員と勤続2~3年以上の会社員、どちらの返済能力が高いと判断されるでしょうか?
答えは後者です。
勤続年数が高い方が長く安定して働くと判断されやすくなります。
勤務形態も重要です。
会社員・公務員は雇用が守られており、景気が悪くなったとしても簡単に退職を迫られることはありません。
仮に病気で休む場合も、有給休暇などの制度が充実しています。
なので、フリーターや自営業に比べて審査では有利とされています。
信用情報に傷をつけない
信用情報に事故情報が記録された状態は、いわゆる「傷がある」という状態です。
審査を通過するかどうかは消費者金融の判断ではありますが、原則としては審査を通過できないと覚えておきましょう。
傷がつかないようにするには、カードローンやクレジットカードの返済を延滞させず、期限までに返済することが大切です。
もう1つ、「審査に通過するのが不安」だからと何社にも同時に申し込むことは避けましょう。
これは「申込ブラック」と呼ばれる状態に陥る可能性があります。
消費者金融は審査の際に信用情報を確認しますが、この時に延滞履歴以外に他社への申し込み履歴も確認ができます。
あまりに多くの会社に申し込んでしまうと「何社にも申し込んでいる=お金に困っている」と判断され、返済能力が疑われることになります。
審査をできるだけスピーディに終わらせることは可能
カードや書類の郵送を省略する
少しでも早く融資を受けたい人が利用したい仕組みが「web完結」です。
文字通り「申し込み~審査~契約~融資」まで全てweb上で完結させることができます。
従来の手続き方法では、ATMを利用するカードや契約書は自宅に郵送されていましたが、web完結ではカード受け取りを省略できます。
融資を受ける際は振込みによって自宅にいながら口座に入金させられるほか、スマホアプリをカード代わりにしてATMを利用可能です。
利用明細はweb上で確認する格好にすることで、自宅に郵送されて周囲にカードローンの利用が知られる心配もありません。
電話による在籍確認を省略する
審査の途中では、申し込み情報に記載した会社に申込者が間違いなく在籍しているかを確認する「在籍確認」が行われます。
審査を省略できないとの同じく、在籍確認も省略することはできません。
ただ、「電話による在籍確認」は省略が可能で、その場合は書類による在籍確認が行われます。
代表例が「SMBCモビット」です。
web完結での申し込みを選択して所定の条件を満たすことで、会社への電話がけは行われません。
会社へ電話をかける代わりに、申込時に提出した「健康保険」による在籍確認が実施されます。
電話による在籍確認がうまく完了しないと、審査は終わりません。融資を受けられるとしても余計な時間がかかります。
書類審査であれば電話に出られない心配はなく、スピーディに融資できる可能性が高まります。
収入証明書なし審査を終わらせる
消費者金融カードローンでは以下の条件に合致した場合、収入証明書の提出が必要です。
- 借入希望額が50万円を超える場合
- 借入希望額と既に他社で借りている金額の合計が100万円を超える場合
スピーディに審査を終わらせるために、借入希望額を上記の条件より少なくして必要最小限の融資額にすることも心がけましょう。
審査は必要だが即日融資が可能なカードローン
おすすめ1|アイフル
アイフルは最短1時間で融資を受けられる消費者金融で、審査時間に至っては最短30分で完結します。
9:00~21:00までの審査受付時間内に申し込むことで、最短即日で融資を受けられます。
さらに急ぎの方に向けた「フリーダイヤル」も設置されています。
申し込み後に専用のフリーダイヤルに電話をかけることで、電話なしの人よりも優先して審査を受けることが可能です。
少しでも早く審査を終わらせたい人に適しているといえるでしょう。
おすすめ2|プロミス
プロミスも最短1時間で申し込み~審査~融資まで完了させることが可能な消費者金融です。
さらに振込みもスピーディな点がメリットです。
200以上の金融機関と提携しており、該当する金融機関であれば24時間いつでも(メンテナンス時間は除く)振り込み依頼ができます。
申し込んでから融資までに要する時間はわずか10秒です。
中小の消費者金融に申込こともできる
アイフルやプロミスなど大手の消費者金融は有名で安心感がありますが、審査の成約率は45%程度です。
早めに申し込んだとしても、審査を通過できない可能性は考えられます。
もし大手消費者金融の審査を通過できないとき、考えたいのが「中小の消費者金融」です。
大手消費者金融の審査を通過できなかった人にも柔軟な審査を実施しており、審査を通過できる可能性があります。
欠点は、大手消費者金融ほどのサービスが受けられないことです。
金利が大手より高い傾向にあるほか、ATMを利用できないケースもあります。
一方で大手に匹敵するサービスを展開している新鋭の中小消費者金融もあり、一概にサービスが劣るとは限りません。
あらかじめ中小消費者金融の種類と特徴を調べておき、妥協できるサービス内容の消費者金融を決めておくと申込時に迷わないでしょう。
消費者金融カードローンを無審査(審査なし)で借りることはできる?まとめ
消費者金融では、無審査(審査なし)で融資を行うことは絶対にありません。
仮に審査なしという文言が見つかった場合は、登録されていない非正規の「闇金」です。
絶対に利用しないようにしましょう。
ただし、審査をできるだけスピーディに終わらせるための対策を打つことは可能です。
融資金額が大きいほど審査は慎重に行われるため、申し込む際の融資希望額は必要最小限にとどめておきましょう。