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カードローンの限度額を増額するメリットと引き上げる際の注意点

 2020/08/20 カードローン   2,560 Views

カードローンは便利なものですが、使いすぎて「あと少ししか限度額がない」「利用枠がいっぱいでこれ以上借りられない」といった事態に陥ることがあります。

そういったときには、今持っているカードローンの限度額を引き上げる増額手続きをすると、利用可能額を増やすことができます。

しかし、増額には審査があり、ポイントを抑えておかないと審査に通らないばかりか、減額や契約解除になってしまうリスクもあります。

増額審査を受ける方法

申請はネットか電話で

インターネット

増額審査を受けるのに最も簡単な方法は、インターネットの会員ページから申し込む方法です。
ネット会員サービスにアクセスすると「増額できる可能性があります」「増額のご案内」などと表示されていることがありますが、これは優良顧客として認められた人だけに送られるものです。

この増額案内をクリックもしくはタップするとそこから増額の審査を申し込むことができます。

電話

増額案内が会員ページやマイページに表示されていないからといって、審査を受けられないことはありません。

いったん表示はされたものの、そのときは増額する気ではなく「以後この表示をしない」を選択してしまっていることもあります。
そういった人には増額案内は来ません。

おおよそ、どのカードローンでもコールセンターに連絡することで増額の申し込みをすることができます。
会員カードや契約書などを準備し、本人確認書類なども用意してから電話しましょう。

自動契約機は?

大手の消費者金融業者には自動契約機がありますが、ここで増額の申し込みができるとは限りません。

一部の業者には自動契約機やATMから増額の申し込みができますが、そうでない業者も多くあります。
そのため、カードローンの限度額を増額したい際には、基本的にはインターネットか電話の二択になります。

増額できる条件とは

返済遅れがない

増額できる条件として最も重要なのは、契約して借入してから増額するまでに返済の遅れがないことです。
返済に遅れがある人は、カードローン会社としても不良債権化するリスクのある顧客と位置づけています。

リスクのある人に対して、より多くのお金を貸してしまったら、さらにリスクは増大します。
返済に遅れがない顧客にこそ、ローン会社は多くのお金を借りてほしいと考えているので、たった1日でも遅れがあったら不利になる可能性が高くなります。

利用実績があること

増額審査に通過するためには、最低でも6ヶ月の利用実績が必要と言われています。
ただ、ネットでは契約して3ヶ月目には増額案内が届いて審査に通過できたという事例もあるため、ある程度の目安に過ぎません。

6ヶ月というのは、カードローンに契約した人が、借りたお金をきちんと返済できる人かどうかの判断の期間と考えましょう。

また、1回借りてそれを翌月全額返済したという場合には「実績」としては歓迎されません。
むしろ、借りたお金を6ヶ月以上コツコツと遅れることなく返済している人のほうが、増額審査では有利です。

増額審査とは

契約時と同じような審査

増額審査は、基本的には契約時と同じような審査が行われます。
返済能力に問題はないか、個人信用情報にネガティブな要素がないかといった内容です。

とはいえ、これまでの利用実績があるので、それを加味して審査が行われます。実績をしっかり積み上げている人は審査で有利です。

個人信用情報

増額審査では信用情報への照会を必ず実施します。
契約してから増額の申し込みまでの間に金融事故はなかったか、他社の債務が増えていないかといったことを調査します。

他のカードローンで返済の遅れがあるときには不利ですし、逆に他の借入でも返済に遅れることなく支払っていれば審査で有利です。

スコアリング審査

契約時にも実施されるスコアリング審査は、増額審査のときにも実施されます。

これは勤務先や年収、勤続年数といった情報を数値化して、合計点が基準を超えていたら通過させるというものです。ここで、多くの金額を貸すことができると判定されたら増額の審査に通過できます。

在籍確認は?

在籍確認は業者によっては再び実施しませんが、当初の契約のときと勤務先が変わっているときには、必ず実施されます。

変わらずに同じ職場に勤めているというときには、わざわざもう1回電話連絡はしないという方針のカードローン会社もあります。

増額審査でのポイント

良好な実績

増額審査は、すでに契約している人に対して行われるものです。

すでに利用者とカードローン会社には取引関係があることが前提です。ここでは、良好な実績があるかどうかが重要です。

良好な実績として評価されるのは、契約してから返済に遅れがないということです。
返済に遅れることなく、淡々と支払いを続けているという状態が望ましいと言えるでしょう。

他社の借入やクレジットカードの返済履歴も24ヶ月分照会されると言われており、他社での実績も評価の対象です。

他社借入

増額審査に通過するには、他のカードローンなどの借入が増えていないことも重要です。

他のカードローン会社の借入は減っているが、自社の借入は増えているというのが審査の担当者としては理想的です。それだけ、この利用者は自社を信頼しているとみなされるからです。

他社での実績

カードローンを新規に契約してから、増額の申し込みをするまでの間に他社の返済に遅れがあったり、延滞などの自己があると審査には通過できません。

むしろ、現在のカードローンの限度額を減らされたり、契約を打ち切られたりすることもあります。

個人属性

年収が下がるとか、転職して勤続年数が短くなっているといった属性の悪化がないことも重要です。

契約時からある程度の月日が経過していて、年収が高くなったり勤続年数が長くなったりしているという状況であれば、カードローン会社は限度額を増やすことができます。

総量規制

消費者金融や信販会社などの貸金業者は、貸金業法の総量規制によって「利用者の年収の3分の1以上の貸付」はできません。

そのため、増額した結果、年収の3分の1以上の貸付となってしまう場合には、限度額の増額はできません。増額後も年収の3分の1以内に収まっていることが必要です。

増額審査がかえって悪く出るパターン

他社借入が増えていた

カードローンを契約してから増額の申し込みをするまでの間に、他社の借入やクレジットカードのキャッシング枠からの借入が増えていて、すでに総量規制の枠を超えてしまっているときには、総量規制の枠内に収まるように減額されてしまうこともあります。

増額申し込みがかえってアダになってしまうことで、近年ではネットでも多くの事例が報告されています。

これには、銀行のカードローンも関係していると推測されます。
銀行のカードローンには銀行法が適用されるため、貸金業法の規定である総量規制とは本来は無関係です。と
ころが、近年では金融庁などからの指導があり、銀行のカードローンでも総量規制を自主的に盛り込む動きがあります。

こういった状況で、銀行のカードローンも含めて、年収の3分の1を超える額を借りている人がカードローンの増額を申し込んだときに、総量規制に抵触しているとみなされて逆に減額になってしまう状況になっていると考えられます。

自分の借入については、銀行のカードローンも含めて年収と見合ったものになっているかどうか確認しておきましょう。

年収が下がっていた

総量規制は年収の3分の1を超える額を貸付してはならないとするものです。

カードローンには途上審査というものもあり、借り手が返済に遅れることなく支払っているかどうかを調査することがあります。このとき、返済の遅れがあるときには増額審査をしても不利な結果しか出ません。

また、年収が下がっていると借入可能額も年収に比例して少なくなります。
このとき、もし借入可能額が総量規制に抵触しているとしても、増額の申し込みをせずに淡々と返済していればギリギリで見逃してもらえます。

ところが、返済に困ってしまったときに、つい「今使っているカードローンの限度額を増額すれば乗り切れる」と思ってしまいがちです。
この増額申請は通過できないだけでなく、借入限度額を下げられてしまいます。

年収は常に上がり続けるものでもありません。
元の役職を解かれたとか、配置換えがあっても収入は減ることがあります。そういったときには、カードローンで借りて乗り切るというのではなく、他の方法で資金繰りを考えたほうが良いでしょう。

転職

個人属性が悪化すると、増額申し込みをしてもかえって逆に結果が出てしまうことがあります。

良くある事例が転職です。
転職すると、それまでの勤続年数はリセットされてしまいます。

たとえば勤務5年目で申し込んだカードローンがあるとき、転職して2年目で増額を申し込むと、勤続年数は7年ではなく2年として審査されます。勤続年数が転職によって下がったとみなされます。

一般的に、転職によって年収が増えていないときにはネガティブな転職と判断されて増額審査では不利になります。

増額審査で不利にならない転職として、たとえば以下のようなパターンがあります。

・以前の勤務先を退職してから現在の勤務先に勤めるまでに間隔が空いていない。
・以前よりも年収がアップしている。

この2つの条件を両方とも満たしているときには、増額審査に通過できることもありますが、それも審査次第です。

基本的には契約時から増額申し込みまでの間には転職していないほうが有利でしょう。
逆に、転職を考えている人は、転職する前に増額申請をしておくと良いでしょう。

他社での遅れや金融事故

信用情報の審査するときには、他社からの借入や返済状況、クレジットカードでの支払状況は必ずチェックされます。
おおよそ過去24ヶ月分は照会されると考えていいでしょう。

この24ヶ月の間に返済の遅れがあると、審査担当者は「こういう人に多くのお金を貸すのは良くない」と判断します。
むしろ、限度額を減額して、リスクを減らそうと考えるでしょう。

他社でのカードローンやクレジットカードの返済を2ヶ月以上延滞するという「長期延滞」という情報や、返済状況が悪いために契約を打ち切られたという「強制解約」といった事故情報がある場合には、増額を申し込んだカードローンの契約を強制的に解約されてしまうことがあります。
そういった事故情報があったのに、まだ契約が解除されていないだけラッキーと言えるくらいです。

増額を申し込むということは、新たに審査に申し込むのと同義ですのが、安易に申し込むことによって発覚せずに済んだネガティブ情報が発覚する恐れがあります。自分のカード利用の履歴を振り返ってみましょう。

増額案内が来たら増額できる?

増額案内とは

カードローンを利用していると、郵便や電話、会員ページなどで「増額しませんか」「増額できる可能性があります」といった案内が来ることがあります。

これは利用者全員に来るわけではありません。そのカードローンの利用状況次第です。

それまで遅れることなく返済している、契約時に限度額を少なめに設定していたなどの場合に知らされるものです。
ATMでキャッシングや返済をしたときに画面上で「あと○○万円まで増額可能です」という表示が出ることもあります。

これはカードローン会社から「優良顧客」とみなされたということを意味します。
この案内が出ていると、増額申請をして利用限度額を増やすことができる可能性が高いですが、必ずしも成功するとは限りません。

というのも、この段階では信用情報のチェックや個人属性の審査はまだ実施していないからです。
あくまで、「これまで良い実績を積み上げています」というカードローン会社からのメッセージであるに過ぎません。

途上審査で打診している

カードローンには「途上審査」というものがあります。
これはそのカードローンをどのように利用してきたかという状況とある程度の信用情報をチェックするものです。2つの審査で見えない情報については、増額申請が来た時点で確定させます。

途上審査は、カードローン会社によって実施する時期はまちまちです。

毎月行われるものではなく、2ヶ月に1回、3ヶ月に1回などカードローン会社によって変わります。
3ヶ月前の情報が反映されて増額の打診を行っている可能性もあります。

途上審査と増額打診の間にはある程度のタイムラグがあるため、もし勤務先が変わったとか、年収が下がってしまったなどの場合には増額の案内が来ていても審査に落ちてしまうこともあります。

増額の案内があるのは、利用状況からして問題がないという人だけですが、実際に審査を行ってから分かる情報の照会で審査落ちることもあるので、他社での借入状況などを良く振り返ったうえで申し込むようにしましょう。

個人属性が悪化していないこと

カードローンの審査でみられる「個人属性」は主に以下の13項目です。

・年齢
・職業
・雇用形態
・勤務先
・勤続年数
・年収
・収入形態
・居住年数
・居住形態
・住宅ローンや家賃の負担額
・家族構成
・持っている電話の種類
・健康保険の種類

カードローン会社が調べたいのは「その人の返済能力」です。
収入は安定しているか、毎月継続して返済できるかということを中心としています。

増額審査でもこの点を重視しますので、個人属性において悪化しているときに不利となります。

たとえば年齢は20代後半から50代前半までは有利ですが、50代後半となるとやや不利となります。
職業については、たとえば正社員が個人事業主として独立したというときには、収入次第ですが、若干不利となります。

このような内容を総合的に判断していくのが審査です。

こういう人は増額審査を通過できない

支払い可能見込額の基準以下

カードローンには「支払い可能見込額」という考え方があります。
これは、年収から生活維持費を引いて、さらに年間の借入の請求予定額を差し引いた額を指します。

たとえば、年収が400万円の人がいて、2人で暮らしていると、生計を維持している費用を170万円として計算します。
さらにその人が年間30万円の借入がある人だと、支払い可能見込額は193万円となります。
ここに90%を掛けた額を限度額の枠として設定することになっています。この場合では約170万円となります。

カードローンでも、銀行のカードローンは総量規制の規定には抵触しませんが、それでもこの支払い可能見込額以上に貸出されることはないと考えましょう。

良く「銀行のカードローンは年収の2分の1まで借りられる」とされますが、実際には支払い可能見込額の90%が限度です。それ以上の借入では、かなり個人属性などの条件が良くないと審査通過は困難でしょう。

他社での実績が悪い

借入件数

カードローンの借入だけでなく、クレジットカードのキャッシングやショッピング枠の利用についても審査の対象となります。

キャッシングや消費者金融業者、銀行のカードローンの借入件数が多すぎると判断されると増額は厳しくなります。一般的にはクレジットカードやキャッシングを含めて借入件数が5件になると増額は困難と言われています。

借入金額

どこからの借入を対象とするかは、カードローン会社の判断次第ですが、契約しているカードローンやキャッシング、ショッピング枠利用については利用残高をすべてチェックされます。

設定されている限度額をほとんど使い果たしているような場合には増額審査には通りにくくなります。

リボ払いの残高が多い

クレジットカードのショッピング枠ではリボ払いが普通でしょう。
翌月一括払いではないときには、通常は毎月一定額を支払っていくリボ払いが採用されます。このリボ払いを限度額いっぱいにまで利用しているとき、カードローンの増額も難しくなります。

クレジットカードの利用で悪い実績がある

トラブルを発生させた

カードローン会社や信販会社などを含めて、カードの利用者に関する情報は、様々な方法で共有されています。

カード利用でここで何かのトラブルを発生させたことがあるとき、増額審査では不利になります。

良くあるケースがクレジットカードの利用で不当な金銭を要求したことや、無理に増額させたことなどです。

現金化の疑いがある

また、クレジットカードを使って現金化したことがあるとき、クレジットカードの利用規約に違反しているため、カードが強制的に解約になっていることがあります。

解約でなくても、ショッピング枠の利用枠の増額が認められなかったということもあります。こうした履歴があるときに、カードローンの増額審査も厳しいものとなります。

カードローンの限度額を増額したいとき まとめ

カードローンの増額審査は、それほど厳しくないこともあれば、利用の仕方によっては簡単には行かないこともあります。

それまでの自分の利用実績を振り返ったうえで申請をするようにしましょう。

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ライター紹介

森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

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