1. お金借りるトリセツ
  2. カードローン
  3. カードローンの返済を延滞・滞納するとどうなるのか解説

カードローンの返済を延滞・滞納するとどうなるのか解説

 2020/08/19 カードローン   6,714 Views

カードローンを初めて利用する人の中には「もし支払いが遅れたらどうなるのか?」と心配してしまう人がいるかもしれません。

多忙に生活している人ほど、口座の残高不足などで一時的に返済できない可能性はあります。

今回は、延滞・滞納をしてしまった時の金融機関側の対応やペナルティについて解説します。

カードローンの延滞・滞納とは

カードローンの返済日は多くの場合、月末や毎月〇日などと決められています。
指定された日に、登録した銀行口座から引き落とされるのが一般的です。

カードローンの「延滞・滞納」とは、指定の日に返済ができないまま一定期間が過ぎた状態のことです。

もしも延滞を発生させてしまった場合、いつ催促の連絡がくるのかは銀行や消費者金融の規約によって異なります。

一般的にはメールによる督促から始まり、それでも連絡が取れなかったり返済がなかったりした場合は、書面の郵送や電話による督促に切り替わってきます。

カードローン会社から連絡があったら、身に覚えがなくても必ず返信してください。
利用者自身に身に覚えがなくても、口座の残高不足などで返済遅れが発生しているかもしれません。

「返済遅れ」と「延滞・滞納」の違い

延滞・滞納と似たような言葉に「返済遅れ」があります。

両者のなにが違うのでしょうか。

「延滞」とは、返済日から61日以上、もしくは3ヶ月以上返済をしていないことです。延滞とみなされた場合は、事故情報として信用情報機関に記録されてしまいます。

一方の返済遅れは「返済予定日から1日でも遅れた状態」です。

つまり、61日か3ヶ月以上が経過すると「返済遅れ」が「延滞」に変わるというわけです。

カードローン延滞・滞納するとどうなる?

カードローンの延滞や滞納をしてしまった場合、利用者にペナルティが課されます。具体的なペナルティの内容は以下のとおりです。

  • 利用停止
  • 事故情報として記録される
  • 遅延損害金が発生する
  • 一定期間は審査に通過できなくなる

利用停止

返済の返済遅れを発生させると、カードローンの利用停止のペナルティが課されます。

利用停止のタイミングはカードローン会社によっても異なりますが、早ければ滞納してから数日で利用停止になる場合もあります。

口座の残高不足による引き落とし不能による返済遅れでも同様で、故意でなくても返済できなければ利用停止になります。

口座の残高を常に確認して、不足を起こさないように普段から気を付けなければいけません。

事故情報として記録される

カードローンに申し込んだ情報や借り入れた情報などは、信用情報機関に記録されます。
返済を延滞した記録も同様です。

日本には「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「日本信用情報機構(JICC)」「日本銀行個人信用情報センター」の3つの信用情報機関がありますが、それぞれの機関で利用者の重要な情報が共有されています。

延滞の期間がどんどん伸びて61日以上になると「事故情報」として記録されます。
カードローンであれクレジットカードのキャッシング枠であれ、3つ全ての信用情報機関に記録されると覚えておいてください。

これが、いわゆる「信用情報に傷がある」「ブラック」と呼ばれる状態です。

ブラックになるとほかのクレジットカードの審査はもちろん、住宅ローンの審査にも悪影響を及ぼすことが予想されます。

信用情報は社会的な信用そのもの

信用情報の詳細について、審査の際に金融機関から教えてもらうことはできません。

信用情報という言葉を知らない人もいますが「ローン」と名の付く商品の審査においては極めて重要な判断材料になります。信用情報に傷がない状態は、現代社会においては大きなステータスになるのです。

普段の利用時から、返済遅れを絶対に発生させないように気を付けて下さい。

遅延損害金が発生する

返済が遅れてしまった場合、本来の返済日から遅れた日数分だけ「遅延損害金」が発生します。

遅延損害金の金額

遅延損害金の計算式は以下のとおりです。

借り入れ元金×遅延損害金の利率÷365×延滞日数

利息制限法という法律で、遅延損害金の利率は年20%が上限とされています。
消費者金融のカードローンの金利が3.0%~18.0%が主流であることを考えると、それより多い金額をペナルティとして支払う必要があるのです。

遅延損害金の利率が20%とした場合、10万円の返済を10日間遅らせてしまったケースでの遅延損害金額は、以下のとおりです。

10万円×20.0%÷365×10日=547円

「たったこれだけ」と思ってはいけません。
遅延損害金は利息と別々に支払うことになるうえ、元金が大きくなるほど、延滞日数が長くなればなるほど金額が大きくなります。

支払うべき金額を払い終わるまで遅延損害金は膨らみ続けるため、数ヶ月単位で単位を発生させると思いもよらない金額までふくらんでしまいます。

一定期間は審査に通過できなくなる

日本にある3つの信用情報機関では、延滞の情報は一定の期間残り続けます。
例えばCICでは「計画期間および契約終了後5年以内」が延滞情報が記録される期間です。

事故情報が記録されている間は、新しくカードローンの審査に通過することはできません。クレジットカードのキャッシング枠や、住宅ローンをはじめとする目的別ローンも同様です。

延滞時の督促の流れ

実際に支払い遅れや延滞を発生させた場合、カードローン会社からどのような対応がされるのでしょうか。

具体的な流れは以下のとおりです。

  • 催促の連絡・督促
  • 一括返済を求められる
  • 財産の差し押さえ
それぞれの流れの詳細を以下で解説します。

督促の連絡・督促

カードローンの返済遅れが発生した場合、まずは登録したメールへの確認の連絡が入ります。

いきなり厳しく追及されることはなく、あくまでも「返済が滞っている事実の確認」が目的です。

利用者の故意ではなく、仕方ない事情で口座の残高不足になることもあるためです。

延滞が2ヶ月を超えるといわゆる「ブラック」に

仮に延滞を発生させたとしても、すぐに返済すればダメージは少ないです。
遅れた日数分の遅延損害金と利息、元金を支払えばお咎めなしになることもあります。

ただし、長い期間に渡って督促を無視して返済しない場合の話は別です。

2ヶ月以上の延滞が発生した場合は、信用情報機関に「事故情報」として記録されます。

延滞情報は3つの信用情報機関の全てで情報が共有されるため、今後のカードローン等の金融サービスの利用には大きな制限がかかることになります。

一括返済を求められる

督促状を無視し続けると、借入金の残高と利息、遅延損害金について一括返済を求められるようになります。

これは、債務者の権利である「期限の利益」が失われるためです。

期限の利益とは

期限の利益とは「一定の期間が到来するまでは支払いをしなくても良い」という債務者の権利のことです。

カードローンの利用者が借りたお金を一括返済せずに毎月少しずつ返していけるのは、期限の利益が保証されているからです。

毎月の支払いを約束通りにできなかった場合、期限の利益を失うことになります。債権者から「残りの全額を一括で支払うように」と請求されてしまいます。

財産の差し押さえ

一括返済の督促を無視していると、最終的には裁判所の強制執行により、財産の差し押さえが行われます。

差し押さえられる財産で代表的なのは「給料」です。給料の最大1/4を差し押さえられ、返済に充てられます。

ただし、給料の3/4が33万円を超えている場合は、33万円を超える全額が差し押さえの対象になる点に注意が必要です。

給与の差し押さえは勤務先にも連絡がいくため、カードローンを延滞していた事実が知られてしまいます。
事故情報によって社会的な信用が失われるだけでなく、会社での信用をも失ってしまうのです。

このように、延滞や滞納を続けると実施される対応策の強制力がどんどん強くなります。
事故情報が信用情報に記録されてしまうと、自身の社会的信用を大きく損なうことにつながるのです。

延滞を発生させないために

返済の延滞が、自身の社会的な信用を失墜させることはお分かり頂けたでしょうか。
それでは、延滞を発生させないためには、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

以下の3つを解説します。

  • 借入金額の見直し
  • 遅れそうなときは速やかに連絡
  • 債務整理を検討する

借入金額の見直し

カードローンはリボルビング返済が主流です。
総返済額にかかわらず、毎月一定の金額を返済すれば良いだけでなく、返済途中でも新しく借入れすることも可能です。

便利なサービスだですが、一方で「総返済額がいくらかのか知らない」という人もいます。

本来必要な金額以上の借り入れを行わないためにも、定期的に借り入れ残高を確認して借り入れをコントロールすることが大切なポイントです。

おまとめローンの活用も

複数のカードローンから借り入れたお金の返済に苦慮している場合は「おまとめローン」も選択肢の1つになります。

おまとめローンを使えば複数のローンを1本化することで金利を低くして、毎月の返済金額を安く抑えることができます。

毎月何度も訪れる返済に悩んでいる場合は、返済日が月に1回になるおまとめローンがおすすめです。

一方で、審査は通常のカードローンより難しい傾向があるほか、返済期間が長くなる点には注意しておく必要があります。

遅れそうなとな速やかに連絡

事前に支払いが遅れることが分かっている場合、できるだけ早いタイミングでカードローン会社の担当者に連絡・相談をしましょう。返済のめどに関する情報を正直に申し出ることが大切です。

対応はカードローン会社によって異なりますが、毎月の返済額の減額など、何らかの対応をしてくれる可能性があります。

相談したからと言って怒られたり、利用が停止されてしまうことはありません。相談もなしに黙って返済を遅らせるほうが、よほどトラブルにつながりやすいのです。

返せる分だけは先に返せることも

本来の返済金額には不足していても、今の時点で返せる分だけ返すことも大切です。
支払いの意思がある誠意ある態度を示すことができ、カードローン会社の担当者から何らかの温情を頂くことができるかもしれません。

利息や遅延損害金の額が減ることで、最終的な総返済額を減らす効果もあります。

最後は債務整理を検討する

どうしても支払いができない状態に陥った時は「債務整理」を検討します。

債務整理には「任意整理」「民事再生」「自己破産」という3つの手続きが存在します。中でも任意整理がカードローンの返済額の減額に有効です。

任意整理とは、取引開始時にさかのぼって、現在の利息制限法の上限金利(15~20%)に金利を引き下げて再計算することを指します。

計算のしなおしと金利のカットによって、実際に返済する金額を減らすことが可能です。任意整理などの手続きを経ずに、借金を踏み倒そうとするのは絶対にやめてください。

時効の成立には非常に複雑な条件が設定されているうえ、債権者(カードローン会社)側はあらゆる手を使って時効の中断の手続きを行います。

逃げている間も遅延損害金や利息は膨らみ続けるため、逃げれば逃げるほど返せない状態になってしまいます。

一括請求が届いてしまった場合

すでに延滞を発生させてしまった場合、借金を返さない限りは督促は終わりません。
返済が遅れれば遅れるほど厳しい追及がされます。

一括請求の通知が届いた場合、それまでの分割でも支払えない以上は返済は難しいでしょう。

こうなってしまっては弁護士や司法書士に相談するほかありません。専門家のアドバイスを取り入れることで一括返済や差し押さえを回避できる可能性があります。

弁護士費用について心配する人が多いですが、多くの弁護士事務所では相談だけなら無料です。
実際に依頼する際も分割払いOKのところもあります。

時間が経つほどに状況は悪化するため、できるだけ早いタイミングで専門家に相談しておくことが大切です。

カードローンの延滞・滞納で何が起こるのか まとめ

今回は、カードローンの延滞・滞納を発生させた場合に何が起こるのかを解説しました。

口座の残高不足など「うっかり」で返済遅れが発生した場合は、直ぐに返済すれば少額の遅延損害金の支払いだけで済みます。

しかし、督促を無視して2ヶ月以上が経過すると事故情報として信用情報に記録されます。そうなる前に、毎月の返済額などについて金融機関に相談することが大切です。

\ SNSでシェアしよう! /

お金借りるトリセツの注目記事を受け取ろう

NO IMAGE

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金借りるトリセツの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介

森本 陽子

森本 陽子

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(個人資産相談業務)AFP認定者。自身の経験や知識を活かし、複雑なお金の仕組みや知識をわかりやすく解説しておりツイッターでの有益な呟きにも注目。FP森本陽子の詳細プロフィール

関連記事

  • 銀行カードローンと消費者金融の違い|審査の甘い銀行ローンはある?

  • カードローンは信用情報にどんな影響がある?ブラックリストの本当の意味

  • 即日融資を無審査で借りられるカードローンはある?

  • オリックス銀行カードローンは返済に注意|失敗しない返済方法

  • 絶対借りれるカードローンはある?ほぼ借りれる金融業者は存在するのか

  • 低金利な住信SBIネット銀行カードローンの審査の流れと難易度