即日融資を受けるための適度な利用限度額はいくら?
カードローンによる借り入れを検討されている方は、誰でも「少しでも早く融資を受けたい!」と思うものです。
即日融資を確実に受けるために設定するべき利用限度額はいくらなのでしょうか?
目いっぱい借りたい金額を設定すると、どのような問題があるのでしょうか?
今回は「即日融資」と「利用限度額」の関係について解説します。
このページの概要
消費者金融なら即日融資が可能
限度額のことを考える前に、まずは即日融資を受けられるかどうかが大切になります。
この場合、最有力となるのが以下のような「消費者金融カードローン」です。
「最短30分審査」「申し込みから融資まで最短で1時間」など、銀行カードローンでは実現できないスピード融資が最大の強みになっています。
銀行では即日融資できない
消費者金融と同じくカードローンを提供している金融機関として「銀行カードローン」があります。
しかし、銀行では「即日融資」を受けることができません。
これは「暴力団などへ資金が流れることを防ぐ」等を目的に警察庁へのデータベースにアクセスして情報を取得することが義務付けられているからです。
照会作業に早くても1日、最悪の場合は数週間にわたることもあるため、銀行から即日でお金を借りることはできません。
特に、以前に銀行から即日融資を受けた人は要注意です。
データベース閲覧の流れが義務化されたのは2018年の1月からのため、それ以前は銀行でも即日融資を受けることができました。
過去に銀行で即日融資を受けることができた人は、現在では即日融資できないことを覚えておきましょう。
即日融資を受けるための審査ポイント
即日で融資を受けるためには、何を審査されるかを知っておくことが重要です。審査の項目には、利用限度額の設定に大きな影響を与えている部分もあります。
本当の詳細部分は金融機関ごとに異なりますが、すでに判明している点として以下の3つをご紹介しましょう。
- 属性情報
- 他社借り入れ状況
- 信用情報
属性情報
カードローンの審査において、利用限度額を決めるのに重視されるのは「属性」です。属性とは、年齢や勤務先、年収、勤続年数などの返済能力に関する情報の総称のことです。
カードローンの申し込みは、どこでも必ず以下の2つの条件が設定されています。
- 年齢が満20歳以上であること
- 返済能力を有すること
しかし、属性によって設定される利用限度額に大きな隔たりができるのが現実です。
どんな属性であれば有利かは、カードローン会社が公表していない以上、分かりようがありません。
あくまで一般的な通説を解説します。
まず、職業は正社員または公務員がもっとも好ましいとされています。景気が悪くても雇用が安定しているためです。
個人事業主やフリーランスの場合は、高収入であっても月給で保証されていません。景気次第では収入が激減するリスクがあるためです。
アルバイトや派遣社員は景気の悪化でクビになったり派遣切りに遭ったりするリスクがあり、評価は更に低くなります。
続いて「年収」です。
高ければ高いほど生活費以外に使える金額が大きいため、返済能力が高いと判断されやすくなっています。
「勤続年数」も、長ければ長いほど評価が高くなります。勤続年数が短すぎる場合「辞めてしまうのでは?」という疑いをかけられることもあるのです。
転職したばかりの頃は、勤続年数がないばいかりに審査落ちする可能性があることを知っておきましょう。
借入限度額にも属性情報は重要
借り入れ限度額は年収だけでなく、本人の信用が大きく関わっています。
社会的な信用がある職業ほど、借入れ限度額が高く設定される傾向になるのが一般的です。例えば弁護士をはじめとした取得の難しい「士業」などがそれにあたります。
仮に同じ年収であっても、公務員とフリーターでは「そもそも審査に通過できるのか」という問題はもちろん、借入限度額についても差が出る場合があるのです。
他社借り入れ状況
他社の借り入れ状況は、総量規制をオーバーしていないかをメインに確認される項目です。
「総量規制」は貸金業法で定められたルールのことで、この規制によって貸金業者は利用者の年収の1/3までしか貸し付けることができません。
年収150万円の人であれば、最大でも50万円までしか借りられないわけです。
すでにほかのカードローンで借りてしまっている場合は、新しく借入れすることができなくなる点に注意が必要です。
信用情報
年収等と並んで、もっとも重要視される項目が「信用情報」です。
過去にカードローンやクレジットカードの利用をしていて、返済遅れなどの事故情報を発生させたことがないかを確認されます。
過去に61日以上または3ヶ月以上の延滞を発生させた場合は事故情報として取り扱われ、カードローンの審査に通過することができなくなってしまいます。
延滞の事故情報は5年以上にわたって掲載されるため、削除されるまでは新しくカードローンを利用することができない点を知っておきましょう。
即日融資を受けるための注意点
即日融資を受けるためには、利用限度額の希望を出す前に知っておくべき注意点がいくつかあります。
今回は、以下の2つの注意点を解説します。
- 総量規制に引っかからないようにする
- 必要最小限の借入限度額にする
総量規制に引っかからないようにする
総量規制によって、消費者金融カードローンでは利用者の年収の1/3を超える金額を融資することができません。
また、総量規制の対象外である銀行も、総量規制に準じた独自の規制を行っている場合があります。
借り入れしたい金額が、自分の年収に見合っているか(総量規制をオーバーしていないか)については最初に確認しておくべきです。
なお、総量規制は「利用者が借り入れているカードローンやクレジットカードの合計」で判断されます。
年収300万円の人が100万円を借り入れたい場合、ほかで数万円でも借りていると融資を受けられない点に注意が必要です。
使っていないクレジットカードやカードローンは解約
すでにお金を借りた状態でなくても「借金をしている」と判断される場合があります。
それこそ、カードローンやクレジットカードで設定されている「限度額」です。
限度額が設定されるということは、お金を借りてはいなくても設定された限度額まではいつでもお金を借りることができる状態です。
これを「与信枠」といい、総量規制を圧迫する要因になります。
使っていないカードローンやクレジットカードのキャッシング枠は、解約するなり、限度額を0にするなりして、新しい申し込みの邪魔にならないように気を付ける必要があります。
必要最小限の借入限度額にする
申し込み時に設定する希望借入額を、できるだけ少ない金額にすることも即日融資に効果があります。
個人間の貸し借りでも、お金を貸す金額が大きいほど「貸していいのか」は慎重に考えるものです。
カードローン会社であっても、考えることは同じです。
例えば50万円を超える希望額の場合には、収入証明書の提出が必要になります。申し込み情報+収入証明書で、返済能力があるかを厳しくチェックするわけです。
自然と審査時間が遅れ、融資に間に合わない可能性が高まります。
逆に10万円以内の少額で希望額を設定する場合は、審査がスムーズに進むようになるでしょう。
銀行には総量規制の決まりはないが・・・
総量規制は消費者金融に適用される仕組みのため、銀行のカードローンは規制の対象外です。
そのため、銀行の審査次第では総量規制を大きく超えて融資を受けることも不可能ではありません。
しかし、現在では多くの銀行で総量規制に相当する独自の規制を導入しています。
その自主規制ラインに従って融資申し込みに対する審査を行うため「銀行であれば総量規制に関係なく、いくらでもお金を借りられる!」ということにはなりません。
この自主規制の背景には、金融庁からの指導が関係しています。
多くの人が銀行で銀行カードローンを利用することに危機感を覚えた金融庁が、銀行に対して「カードローンの提供を落ちつかせるように」という規制を発しました。
この金融庁からの指示に従うために、総量規制に相当する自主規制をはじめとした規制を強めるようになっています。
即日融資を受けるための借入限度額の目安
即日融資は限度額いくらまで可能か、これについてはカードローン会社が明確な基準を設けているわけではありません。
年収が全く同じであっても、職業や勤続年数、持ち家か賃貸か、固定電話か携帯電話かなどの申し込み情報によって、100人いれば100通りの限度額が設定されます。
即日融資にこだわるなら、利用限度額はできるだけ「最小限」にすることが大切です。
職業ごとに設定する限度額の最小限の例を紹介します。
正社員・公務員は50万円
正社員と言っても、上場している大企業か中小企業かによって評価は変わります。
もっとも評価が高くなるのは、上場企業の正社員や公務員です。初回の借り入れの50万円でも通る可能性があります。
一方、中小零細企業の正社員の場合は、少し落として30万円程度にしておくと、スムーズに審査に通過できる可能性が高くなります。
50万円を超える借り入れには「収入証明書」の提出が必要
上場企業の正社員や公務員の限度額を50万円でおすすめする理由は、50万円を超えてしまった場合は収入証明書の提出が必要になるためです。
収入証明書として、以下のような書類の提出必要になります。
- 納税通知書
- 確定申告書
- 給与明細書(直近2ヶ月)等
これらの書類を揃える時間がかかるだけでなく、審査がより慎重に行われるようになります。
即日融資を狙うなら、希望限度額は50万円を超えないようにすることが大切です。
パート・アルバイトは10万円
派遣社員を含むアルバイトやパート社員でも、審査に通過できる可能性は十分にあります。
ただし、限度額の目安は10万円で考えておきましょう。
即日融資を受けるための注意ポイント
即日融資を受けるためには、限度額の設定以外にも気を付けるべき点があります。カードローン会社からの信用を失う行為は、何であっても絶対にNGです。
具体的な注意ポイントの代表例は、以下のとおりです。
- 年収の虚偽報告はしない
- 総量規制の全額までは借りられない
年収の虚偽報告はしない
総量規制を超えた金額を借りたいと思っていた場合に、年収で虚偽の申告をすればいいのか?というと、そう簡単にはいきません。
50万円以上の借り入れの場合だけでなく、カードローン会社が必要と認めた時には収入証明書の提出を求められる場合があるためです。
給与明細書や源泉徴収票を確認されてしまえば、申告した金額と整合性が取れないのはすぐにバレてしまいます。
他社からの借り入れもごまかせない
また、他社借り入れ金額をごまかすこともできません。
カードローンで借り入れを行った実績は信用情報機関に記録され、他社であっても閲覧することが可能です。虚偽で申告しても一発でバレてしまいます。
カードローンは担保や保証人がない分、利用者の信用が大切です。
虚偽の報告をするような人には、融資をしてくれないのは当然でしょう。虚偽がバレた時点で絶対に審査落ちになるため、嘘の報告絶対にはしないこように注意してください。
総量規制の全額までは借りられない
年収600万円の人であれば、総量規制の関係でいえば「200万円」までは借りることができます。
しかし、初めての契約の時から総量規制の上限限界まで借りられるケースは稀です。
お金を借りたことがない人は「返済の実績」がありません。
キチンと借り入れたお金を期日までに返済したほうが、まったくお金を借りたことがない人よりも審査で有利になることもあるのです。
総量規制いっぱいまでの金額を借りたいと思ったら、日頃から借りたお金が期日までに返済することで信用を積み立てていくことが大切です。
即日融資を受けるための適度な利用限度額 まとめ
今回は、即日融資を受けるために設定するべき利用限度額の金額について解説しました。
限度額の設定は申込者の返済能力や信用によっても異なるため、一概に〇円が最適!という答えはありません。
しかし、身の丈に合わない金額では審査に時間がかかるため、即日融資が難しくなってしまうのは事実です。
必要最小限の金額に収めて申し込むことを忘れないようにしましょう。