au PAY スマートローンで利用限度額を増額するには?
au PAY スマートローンは、auユーザーなら入力項目も少なく手続きが簡単で、利用はカードレスで完結するためスマホユーザーにとっては非常に利便性が高いローンです。
ただ、初回の利用限度額では物足りない感じを持つ人も多いでしょう。
そういった場合には限度額の増額を狙いたいところです。
このページの概要
au PAY スマートローンの利用限度額増額の仕方
利用実績が6ヶ月以上
au PAY スマートローンの利用限度額を増額するには、初回の借入日から6ヶ月以上の利用実績が必要になります。
まずは借りて、そこから毎月しっかりと返済期日に返済しているという事実が重要です。
契約した当初は、まだ利用者とau PAY スマートローンの間には何の信頼関係も生まれていません。
「この人は借りたお金を返済できる人である」とau PAY スマートローンの担当者に認識させる必要があります。
初回借入日から6ヶ月以上の利用実績があれば、担当者に返済能力を認めてもらえます。
返済能力は、金融機関に借入金を返済できる能力のことです。
初回申し込みでは、その人の年収や雇用形態、他のカードローンやクレジットカードの利用実績から返済能力を判断します。
その後、実際にau PAY スマートローンからお金を借りて返済していくことで、返済能力があることを実績として積み上げることができ、信頼関係が構築できます。
ネットユーザーが確認したところによると、au PAY スマートローンは「6ヶ月以上の利用経験がある人であれば、利用限度額の増額申請を受け付けている」と回答しているとのことです。
増額の申請
1.専用デスクに連絡
au PAY スマートローンの利用限度額を増額するには、専用デスク(0570-003-858)に連絡しましょう。
au PAY スマートローンでは、利用限度額の増額の申請は電話でのみ受け付けています。
専用デスクは、年中無休で午前9時から午後6時まで受け付けています。
営業時間内に電話をしてオペレーターに増額したいという希望を伝えましょう。
平日の夕方や土日祝日は専用デスクが混雑する傾向があります。望ましいのは平日の午前中です。
2.収入証明書の準備
利用限度額の増額を希望する人は、専用デスクに電話する前に収入証明書を準備しておくと良いでしょう。
増額を申請すると、担当者から収入証明書の提出を求められることが多いからです。
【au PAY スマートローンに提出できる収入証明書】
・源泉徴収票
・給与明細書(直近2ヶ月分)
・確定申告書
・納税通知書
収入証明書を求められた場合には、上記のうち1点の書類の画像を、担当者から送信されるメールに記載されたURLにアップロードして提出しましょう。
そのため、事前に源泉徴収票や給与明細書などをスマートフォンで撮影しておくと手続きがスムーズに運びます。
収入証明書として認められる書類は、最新年度のものに限りますので、注意しましょう。
増額審査を受ける
au PAY スマートローンに利用限度額の増額を申請すると、au側の担当者による増額審査が実施されます。
ここでは「利用限度額の増額をしても貸し倒れのリスクがないか」という点を重視して審査が行われます。
契約時以上の返済能力を求められるので、初回申込時よりも審査は厳しい傾向があると考えていいでしょう。
最初に申し込んだときに比較して、以下のようなケースでは増額されやすくなります。
・派遣社員や契約社員から正社員へ、アルバイトのフリーターが就職するなど、雇用形態が良くなった。
・昇進などで給与が上がった。
・アルバイトやパート、自営業者の場合は収入が上がった。
・口座引き落としに遅れることなく、さらに追加返済した。
・計画的に返済して、1回も返済期日に遅れたことがない。
・他社での借入が減った。
・他社の借入を完済して解約までしている。
・賃貸のアパートから、家賃の要らない実家に戻った。
上記のようなケースでは、明らかに「返済に回せるだけの資金が増えている」と言えます。
このとき、auの担当者から見ると、返済能力が上がったとみなされ、増額の審査に通しやすいと判断できます。
こういう人は増額審査に落ちやすい
1.返済に遅れたことがある
借入金の返済に遅れたことがある場合は、au PAY スマートローンの増額審査では否決される可能性が高いでしょう。
借りたお金の返済に遅れた利用者に対しては、「利用限度額を増額すると、借金を返済できなくなる」と貸し倒れのリスクが高まります。
au PAY スマートローンで、どの程度の回数遅れたらリスクがあると判断されるか、という基準は公開されていません。
とはいえ、1回でも借入金の返済に遅れた経験がある人は、返済能力に疑問を持たれていると考えましょう。
2.総量規制に抵触している
au PAY スマートローンでは、利用者の年収の3分の1を超える限度額は設定できません。
au PAY スマートローンは貸金業者であるため、貸金業法に定められた総量規制を守って融資を行うからです。
総量規制は、貸金業者からの借入額を年収の3分の1までに制限する法律です。
年収が300万円の人は貸金業者からは100万円までしか借りられません。
3.申込時より収入が減っている
初回申込時よりも収入が減っている人は、返済能力が低下したと判断されて、増額審査に落ちる可能性が高くなります。
ただ、他の借入を減らしたうえで申し込んだ場合には、返済に回せるお金が増えたのであれば増額審査に通る可能性もあります。
増額審査の難易度は?
au PAY スマートローンはまだサービス開始から日が浅く、初回審査でも増額審査でも難易度は未知数と言えます。
特に収入制限を設けているわけでもなく、公式サイトで「アルバイトでも定期収入があれば借りることができる」と明言していることから、それほど厳しい審査を行っているとは考えにくいところです。
限度額も最大で50万円という点から見ても、審査自体はさほどの厳しさは感じないでしょう。
いつもスマホで決済している人に、気軽に借りてもらおうというサービスであると考えられます。
申し込みのしやすさで、まずは顧客を獲得しようという意図も感じられます。
ただ、当初に設定された限度額はあまり動かさないことが推測されます。
当初はあまり厳しい審査をせずに借りてもらい、後はきちんと返せる人であることを実績として積み上げている人にのみ増額するという姿勢で運営されている可能性が高いと考えられるからです。
限度額30万円が初期設定という人は、何かしら大きなプラス要因がなければ、簡単には増額はしないでしょう。
商品設計も「若年層向け」のローンです。
今までアルバイトで生計を立てていた人が、正式に社員待遇で就職したといったケースなど、明らかに個人ステイタスがアップしたという場合はすんなり増額も可能でしょう。
安易な増額に注意
au PAY スマートローンから借入している人は、安易に増額申請しないようにしましょう。
増額審査に通過して借入残高が増えると、支払いに苦労する可能性もあります。
au PAY スマートローンは借入残高に応じて返済額が変動する「借入時残高スライド方式」という返済方式を採用しています。
そのため、借入額が増えるほど毎月の返済額も増額になります。
たとえば、今まで借入額が10万円以下で毎月の返済額が4000円だった場合、借入額が11万円になった途端に毎月の返済額は8000円に跳ね上がります。
au PAY スマートローンに支払う額が増えれば返済負担が重くなり、借入金の返済に追われる生活になります。
au PAY スマートローンはスマートフォン中心に生活している若い人向けのローンです。
そのため、金融リテラシーが育っていないうちから高額の借入をするのは危険です。
便利だからといって、安易に利用限度額を増額しないように注意しましょう。
増額審査に落ちたときの対処法
au PAY スマートローンの増額審査に落ちた場合、再審査には6ヶ月以上は待ったほうが良いでしょう。
その間に何かしら個人属性で良化したものがあれば、再び増額申請をしたときに通る可能性もあります。
アルバイト待遇の人が正社員になるなど、返済能力にプラスの影響を与える要素が必要です。
au PAY スマートローンの増額審査に落ちたからといって、これ以上お金を借りられなくなるわけではありません。
増額できないなら、他の金融機関から借入すればお金を調達することができます。
au PAY スマートローン以外にも、アコムやプロミス、レイクALSA など消費者金融は数多くあります。
大手の消費者金融は申し込みから融資まで最短1時間程度で可能ですので、すぐに融資を受けたいときに助かります。
金利も多くの業者でau PAY スマートローンと同じくらいのレベルです。
ただし、借り入れが増えるということは返済も増えることを意味するので、良く検討してから申し込みしましょう。
無計画に借りるのが最も悪いやり方です。借りるなら、事前に返済計画を立ててからにしましょう。
au PAY スマートローンの増額では総量規制に注意
au PAY スマートローンと総量規制
au PAY スマートローンの顧客層となるのは、「初めて持ったモバイルがスマートフォン」というスマホネイティブの人たちです。
au PAY スマートローンは若い世代をターゲットに、スマホ決済で便利に使ってもらうためのローン商品です。
若い人ほど、お金を借りることに抵抗がないケースも多くありますが、au PAY スマートローンを使って、さらに利用限度額を増額しようと考えている人にはぜひ覚えておかなければならないことがあります。
それは貸金業法に定められている「総量規制」という規制です。
au PAY スマートローンは総量規制の対象で、他の貸金業者からの借入と合算した借入総額は年収の3分の1以下に制限されます。
たとえば、貸金業者からの借入が100万円あるとき、年収300万円の人はau PAY スマートローンを利用できません。
【年収300万円の人がau PAY スマートローンから借り入れできる金額】
貸金業者からの借入額 | au PAY スマートローンから借りられる最大の金額 |
---|---|
100万円 | 0円(利用不可) |
80万円 | 20万円まで |
50万円 | 50万円 |
一方で、銀行や信用金庫などの金融機関は貸金業者ではないので、総量規制の対象ではありません。
そのため、法律上はau PAY スマートローンからの借入額には影響しません。
総量規制の対象となるのは?
総量規制の対象となるのは、貸金業者からの借入です。総量規制は貸金業者を対象とした「貸金業法」に定められた制限だからです。
貸金業者に含まれるのは、消費者金融・クレジットカード会社のキャッシング枠・信販会社のキャッシングとなります。事例を挙げると以下のようになります。
【総量規制の対象となる借入】
業種 | 具体例 |
---|---|
消費者金融 | アコム・アイフル・プロミス・SMBCモビットなど |
信販会社 | ・オリエントコーポレーション「カードローンCREST」
・クレディセゾン「マネーカード」 ・オリックス・クレジット「VIPローンカード」 |
クレジットカード | ・あらゆるクレジットカードのキャッシング枠 |
たとえば、消費者金融のアコムから年収の3分の1を超えて借入している人は、総量規制に抵触するためau PAY スマートローンを利用できません。
クレジットカードを学生のときに作った人のなかには、そこにキャッシング枠が付帯していることもあります。
これも総量規制の対象です。
au PAY スマートローンは、貸金業法の適用を受ける貸付ですので、増額では充分に注意しましょう。
総量規制の除外となる借入とは
「お金を借りる」行為すべてが総量規制の対象となるわけではありません。
自動車ローンや住宅ローンは総量規制の対象から除外されます。
貸金業者や信販会社からの借入であっても、貸金業法によって「例外」とされています。
【総量規制の除外となる借入】
・不動産購入のための借入(いわゆる住宅ローン)
・自動車購入時の自動車担保借入(いわゆる自動車ローン)
・高額療養費の借入
・有価証券を担保とする借入
【総量規制の例外となる借入】
・顧客やその親族のために緊急に必要とされる医療費を支払うための借入
・社会通念上緊急に必要と認められる費用を支払うための借入
・配偶者とあわせた年収3分の1以下の借入
・個人事業者の事業借入
このような借入でなく、単に「生活費の補填のための借入」を貸金業者から行った場合には総量規制の対象となります。
au PAY スマートローンの増額をする場合には、他に自分がどのような借入をしているか調べてから申し込みましょう。
総量規制の対象外となる借入とは
ここで注意したいのは、銀行のカードローンです。
総量規制が適用されるのはあくまで貸金業者に対してです。
貸金業者に対する適用法は「貸金業法」ですが、銀行に対する適用法は「銀行法」です。
銀行法には総量規制という制限は設けられていません。
総量規制の対象外となる借入は以下のようなものです。
【総量規制の対象外】
・銀行のカードローン
・銀行が発行するクレジットカードのキャッシング枠
・信用金庫、信用組合、労働金庫からの借入
・日本学生支援機構の奨学金
・日本政策金融公庫の教育ローンなど公的機関からの借入
奨学金や公的機関からの教育ローンの借入が年収の3分の1を超える人でも、au PAY スマートローンに申し込めますし、増額も可能です。
ただし、銀行のカードローンから年収の3分の1以上の借入があると、銀行の自主規制に抵触する恐れがあります。
どの銀行も自主規制を行っているため、銀行のカードローンから年収の3分の1を超える借入があるときには、au PAY スマートローンの審査で不利になる可能性がありますし、増額も難しくなります。
au PAY スマートローンで利用限度額を増額するには?まとめ
au PAY スマートローンの増額では、それまでの利用実績があるかどうかが重要です。
利用してから6ヶ月以上経ってから増額の申請をしましょう。
また、総量規制の対象にもなっているので、年収の3分の1を超える額は借りることはできません。