アコムの借り入れを返済ができない場合、延滞や滞納の対応方法
アコム カードローンの返済日が近づいてきたけれど、返済できない状態の場合はどうやって解決するとよいのでしょうか。
「返済日の前に急な出費が重なった」「アルバイトの収入が少なかった」といった際に借り入れの返済が難しくなることもありますね。
アコムで借りたお金が返済できない場合に、絶対やってはいけないのは放置しておくことです。
そのうち返せる日が来たらそっと返せばいいかな、と自己判断でそのままにしておくのだけはやめましょう。
アコムでの返済ができなかったらどんなことが起こるのか、また返済が難しい時の対処方法を解説していきます。
このページの概要
アコムで返済できない場合はどうなる?
アコムの約定返済日に、返済できなかった場合はどうなるのでしょうか。
いきなり家に取り立てに来られるといったことは、アコムでは行われません。
段階を追って返済の意思や、いつごろ返済できるかを確認する方法が取られています。
1.督促のメールや電話が入る(返済日翌日から1か月)
まず、返済日忘れや、うっかり返済のタイミングを逃した可能性もあるため、電話やメールで確認されます。
電話は契約時に登録したスマホ(携帯電話)の番号にかかってきます。
2.遅延損害金がかかる(返済日翌日~)
返済日の翌日から、アコムが定める遅延損害金での年率(20.0%)で計算されて、毎日利息が加算していきます。
日割りで考えるとあまり大きな金額ではないと思ってしまう方もいますが、返済が遅くなるほど当然負担が大きくなります。
3.自宅の固定電話への連絡(携帯電話での督促に反応がない場合)
メールやスマホへの電話連絡で反応がない、返済されないといった場合には自宅の固定電話に連絡が入ります。
固定電話だと同居家族がいる場合には、返済に遅れていることがバレてしまう可能性が高いですね。
4.督促状が届く(返済日翌日から1ヶ月以降)
電話に対応しなければ、書面での督促状が届きます。
督促状はACサービスセンター名義で、配達証明や内容証明で送られてきます。
1ヶ月を過ぎると、さらにカード利用停止となる可能性が高くなります。
5.「一括請求書」「催告書」が届く(返済日翌日から3ヶ月以降)
督促状を送っても返済されないと、一括請求書や催告書が郵送されてきます。
この時にはACサービスセンターという名称を使わず「アコム」とはっきりわかる督促になります。
・督促状と催告書の違い
督促状と催告書は、どちらも未払い金を催促する書類という点は同じです。
ただし、催告書のほうが請求を強く迫る内容となっていること、内容証明郵便で届くことの2点が大きな違いとなっています。
催告書として送ることで、受け取った側は届いていないと嘘をつくことができなくなります。
また、お金を貸した側である債権者は、催告書を送ることで借金の時効を止める効果もあるのです。
借金の時効が成立してしまうと、借りた側は返す必要がなくなり、債権者は二度と請求できません。
また、催告状には法的手段での請求を行うと記載されていることもあります。
法的な手段とは、強制的に返済させる差し押さえを意味します。
アコムで返済できないときの対応方法
アコムで返済日がやってきても返済できなさそうなとき、そのままにしておくことだけはやめましょう。
きちんと対応すれば、督促を避けられます。
返済日の変更を相談する
約定返済日に返済できない場合は、予定されている返済日を変更できないかアコムへ相談してみましょう。
「返せないことをオペレーターに伝えるのは気まずい」と感じますよね。
そういった方は、アコムではプッシュホンサービスや会員サービスで、支払い日の変更ができます。
自主的に変更すると督促は避けられますが、変更した日にも返済できなかったり、返済日変更を繰り返したりすると連絡は絶対に入ります。
また、アコムのスタッフに直接相談したい場合には、アコム総合カードローンデスク0120-629-215(平日9:00~18:00対応)に連絡しましょう。
返済金額を変更
アコムの毎月の最小返済額は、基準に基づいた算出方法で決められています。
約定返済日には最小返済額以上を返せばよいのですが、準備するのが難しい時には一時的な約定返済額の減額も可能です。
返済額の相談も、アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)に連絡します。
返済を減額した場合に返済総額や返済回数が増加することもあるので、シミュレーションを行いましょう。
コンビニ返済できないときの対応
アコムでは提携コンビニATMでの返済も可能です。
原則としてコンビニ返済も曜日を問わず24時間対応していますが、メンテナンスや設置ATMによって利用できないこともあります。
コンビニ返済ができないけれど、すぐに返済する必要があるなら、アコムATMやインターネット返済を行いましょう。
インターネット返済、アコムATMいずれも24時間対応です。
有人店舗窓口でも返済できますが、平日9:30~18:00が営業時間となるためご注意ください。
一括返済できない理由は?
アコムの借入残高をまとめて返してしまう一括返済は、インターネット、店頭窓口、銀行振込で行えます。
ATMだと小銭が入金できず端数が残るため完済にはなりません。
ただし、完済後解約する予定がないなら1,000円以下の残高は無利息残高となり、返済する必要がありません。
無利息残高はもちろん利息がかからないので、金額が増えることもないのです。アコムで解約する場合に一括返済(完済)を行いましょう。
ATM返済ができない理由
アコムATMや提携ATMで返済できないのはどんな場合でしょうか。
ATMはそれぞれメンテナンスの時間があるので、24時間利用可能となっていても返済できないことがあります。
また、設置場所によって利用できないこともあるので、別の返済方法も考えておくと安心です。
約定返済日ギリギリに返済するよりも、少し余裕を持たせたほうがよいですね。
コロナや災害で返済できない場合の対処
コロナウイルス感染症や、大雨、地震などの災害によってアコムの返済が困難な状況に陥ってしまった場合どうすればよいのでしょうか。
アコムの総合カードローンデスク(0120-629-215)では、利用や返済の相談ができますので、まず問い合わせるようにしましょう。
返済できない場合に放置しておくと、督促はストップできません。
返済できない事態に陥らないために
アコムなどローンを利用している期間は、返済できない事態に陥らないためにも、十分に注意しておきたいものですね。
延滞を未然に防ぐためにも、どのような対策があるのかチェックしてみましょう。
アコムでの返済額を確認しておく
アコムの返済額は借入残高に応じて決まります。
銀行口座から自動振替で返済する場合には、口座残高と引き落とし額を確かめておかないと返済できなくなってしまいますね。
返済日前&返済当日お知らせメールを活用
アコムでは返済日3日前と返済当日にメールサービスを行っています。
返済期日を経過した後にも、メールが届きます。
ついうっかり忘れてしまうことが多いなら、サービスに登録しておきましょう。
返済しやすい返済日を設定する
アコムの返済期日は自分で設定できます。(口座引き落としの場合は毎月6日)
約定返済日を毎月同じ期日にするなら、忘れにくい日やお給料日の後にしておきましょう。
35日ごと返済は日にちが変わっていくので忘れやすいので、スケジュール管理をしましょう。
また、返済お知らせメールを活用すると返済日を忘れにくくなります。
返済相談を活用する
アコムでは、店頭窓口やカードローンデスクで相談を受け付けています。
返済で気になることがあれば、無理なく返済できるために相談してみましょう。
自分で返済計画を立ててシミュレーションしていてもその通りに進まない場合には、早めに相談を活用することをおすすめします。
振込返済なら実行日に注意
振込返済を行う場合には、振込実行日に注意しましょう。
銀行の振込対応時間以降に振込依頼すると、翌営業日以降に実行されるため返済期限に間に合わない可能性があります。
インターネット返済の即時反映とは異なりますので注意しておきましょう。
インターネット返済での注意点
インターネット返済はPay-easy(ペイジー)を利用して行います。
24時間、土日祝も返済可能です。
ただし、月曜日1:00~5:00,1月1日20:00~1月2日6:00、毎月第3日曜日0:00~5:30(6月、9月の第3日曜日は0:00~6:00)はメンテナンスを行っています。
利用は一時停止されていますのでご注意ください。
無理なく返済できる額だけ借りる
カードローンは限度額を決めて、範囲内で繰り返し利用できます。
限度額は年収の3分の1以内なので、無理なく返済できるはずですが、他の支出のバランスによって返済が難しくなることもあります。
カードを使って気軽に借りてしまわず、返済しやすい額だけ利用するように心がけましょう。
アコムでの長期延滞で起こる問題
数日アコムの返済が遅れた場合は、アコムだけに記録が残ります。
さらに長期の延滞となってしまうと、今後のローン利用や生活に影響が出てしまうことがあります。
アコムで滞納した場合
アコムで滞納すると、アコムでの借入ができなくなるのはもちろんのこと、系列の金融機関のローンにも影響が生じるといわれています。
アコムは銀行グループに属しており、同グループでの借入が難しくなる可能性が高くなります。
個人信用情報に延滞が記録される
個人信用情報機関に延滞の記録が残されるのは、61日以上あるいは3ヶ月以上の延滞の場合といわれています。
個人信用情報に延滞が記録された状態がいわゆる「金融ブラック」と呼ばれる状態です。
個人信用情報機関は、日本国内ではCIC、JICC、KSCがあります。
各金融機関や金融会社が加盟しており、申し込み、ローン利用、延滞、債務整理の記録がわかります。
つまり、一社でお金を返済できずに延滞が記録されると、別の金融機関が個人信用情報機関に照会すれば簡単に延滞のことがわかってしまいます。
延滞記録を含め、金融事故を起こした状態ではどの金融機関や金融会社もローン審査を通過させることはありません。延滞記録が残ることで、ローンを組めない状態に陥ってしまうのです。
長期延滞から裁判所へ訴えられることもある
長期延滞になると裁判所に訴えられることがあります。
訴えられるのは、延滞金額が100万円以上、延滞期間が1年以上のケースが多いです。(アコムの判断で、100万円より低額や延滞期間が短い場合でも訴えられる可能性はあります)アコムから裁判所への訴えは、支払い督促がまず申し立てられます。
裁判所からの通知には、請求と出廷の日時が記載されています。
支払い督促に対して何も対応しなければ、財産差し押さえを行う「仮執行支払い督促申立書」が届きます。
給与の差し押さえ
仮執行支払い督促申立書では、返済がなければ財産の差し押さえを行うと記載されています。
ここで意味する財産は給与のことで、預金や車、土地などは含まれません。
アコムでどうしても返済できない時には債務整理を検討
返済日の変更、返済額の減額を繰り返している、さらに延滞が続いているといったように、余裕を持った返済ができない状態に陥っていませんか。
約定返済日に返済できないことが多いなら、債務整理をしたほうがよいこともあります。
ただ、債務整理すると、生活に影響が出てしまうイメージが強いですね。
確かに債務整理後は個人信用情報に5年間は記録されるため、少なくともその期間は新たなローン申し込みができません。
しかし、所有物にも制限がある自己破産だけでなく、金利や遅延損害金をなくして元本のみの返済となる方法も選べます。
どうしても返済が難しいときには、専門家に相談の上債務整理を検討しましょう。