アコムでお金を借りる|年収が低いと借りることができない?
アコムの審査に申し込む時「何が重要視されるのか」について気になる人は多いのではないでしょうか。
結論を書いてしまうと「属性情報」と「信用情報」です。
属性情報の中でもとくに重要視されるのが「年収」で、合否のほかに借り入れできる金額にも大きな影響を与えます。
今回は、アコムに申し込む際の年収の影響について解説します。
このページの概要
アコムの審査項目
まずは、アコムが審査の際に何を見ているかを解説しましょう。
アコムでは申込者が提出した申し込み情報をもとに、以下の3つのポイントを審査で確認して合否を決定します。
- 属性情報
- 他社申し込み情報
- 信用情報
属性情報
属性情報とは、年収や勤続年収、年齢、家族形態、持ち家の有無など「申込者の返済能力」に関する項目の総称です。
中でも、とりわけ重要視される項目が「年収」です。
年収
年収とは、仕事先から得た収入の1年間の合計のことです。
給与が支給されると社会保険料や所得税、住民税などが控除されますが「年収」は、それらが引かれる前の総支給額を指します。
控除された後のいわゆる「手取り」は控除される税金の税率が地域によって異なるほか、通勤交通費も含まれるため全国統一の指標としては使いにくいところがあります。
年収以外の項目
年収以外の項目としては「年齢」「勤続年数」「持ち家の有無」「結婚しているか」などが見られます。
例えば「年齢」は、30~40代の働き盛りの人の評価が高くなりやすいと言われています。
一方で20代では仕事を辞めるリスクがあるほか、60代のベテランの場合は定年退職後の安定収入に疑問符がつく場合があります。
「勤続年数」は長ければ長いほど評価が高く、「雇用形態」は正社員か公務員が良い評価を得やすくなっているのが一般的です。
また、賃貸マンションやアパート暮らしの独身よりも、結婚して子供がいる一軒家に住む人の方が評価が高くなります。
これは、独身で賃貸だと「夜逃げ」の心配があると考えられるためです。
連絡先も同じ考えで、固定電話の番号を入力できれば審査に有利に働く可能性があります。
他社借り入れ情報
他社借り入れ状況では、他の金融機関からお金を借りているかを確認されます。
消費者金融や銀行のローンに申し込んだり融資を受けたりした情報は、個人信用情報機関に記録されるのが原則です。
他社での借り入れも情報は共有される
カードローンの申し込みを受けたカードローン会社では、信用情報機関にアクセスして他社への申し込み情報を確認します。
何社からも借り入れていると「返済に苦労している多重債務者なのでは?」と疑われる可能性があります。
また、カードローン会社は利用者の年収の3分の1を超える借入れをすることができません。
他社から借り入れた金額がすでに年収の3分の1に迫っている場合、審査に通過することはできなくなるわけです。
カードローン会社では年収3分の1を超える貸付けには営業停止などの重い処分が下されるため、万が一のことがないように他社借り入れ状況には目を光らせています。
信用情報
信用情報とは、過去にカードローン等でお金を借りた実績のことです。
過去に61日以上または3ヶ月以上の返済遅れ・延滞を発生させた経歴は、事故情報として記録されています。
この情報が掲載されてる限り、カードローンの審査に通過することはできません。
カードローンを使ったことがなくてもブラックになる可能性
信用情報に記録されるのは、カードローンだけではありません。
代表的なのはクレジットカードのキャッシング枠です。現金を直接借り入れるため、カードローンと同じ「借金」として扱われます。
ほかにも、スマホの本体料金の分割払いをしている人は注意が必要です。
スマホ料金を一括で払えずに利用料金に合算する形で分割払いすることができますが、支払いが滞るとお金を借りた時と同様に支払い遅延として記録されてしまいます。
高年収でも審査に落ちる可能性はある
信用情報に傷がついているのは、いわゆる「ブラック」と呼ばれる状態です。
こうなると審査に通過することは原則としてできず、年収の高さでカバーすることもできません。
仮に年収が1,000万円、2,000万円であったとしても、事故情報があれば審査は絶対に落ちてしまうわけです。
カードローンでお金を借りたら、絶対に返済遅れを発生させないように常に気を付けることが大切です。
安定した年収があればアコムに申し込める
審査の条件を満たす前に、アコムの申し込み条件を満たさないと審査に申し込むことができません。
アコムの申し込み条件は、公式ホームページで以下のとおりに記載されています。
20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方
引用元:アコム|貸付条件(カードローン)
この条件さえ満たせば申し込むことができるため、正社員や公務員だけでなく、フリーランスやアルバイト、派遣社員も審査の対象になります。
安定した収入の定義
アコムでは、安定した収入さえあれば審査に申し込むことができます。それでは「安定した収入」とは何でしょうか?
安定した収入とは、サラリーマンの給与のように「一定額を定期的に受け取ることができる」収入のこと指しています。
給与の金額自体は条件に含まれないため、安定した収入さえ得ていれば20歳の学生アルバイトでも審査に通過する可能性はあります。
ただし、職業ごとに収入の安定感が異なることから、審査に合否や限度額に影響を与えることはあります。
例えば毎月の収入がシフトや出勤日数で左右されるアルバイトの場合、固定給の正社員に比べると評価が低くなります。
おなじくフリーランスや自営業も、高年収であっても月給で保証されているものではありません。サラリーマンより高年収でも収入に波があり、景気によっては収入が激減するリスクがあります。
そのため、サラリーマンより高年収であっても審査に通過できない可能性があります。
審査に通過できるか否かは、年収の高さよりも安定性が大切ということです。
年収の高さがアコムの借り入れに影響する
すでに紹介した「属性情報」「他社借り入れ状況」「信用情報」は、どれも審査を通過する上では落とすことができない大切な項目です。
中でも、年収の高さは大切になります。
なぜなら、単純に「収入がたくさんある」というだけでなく、ほかの審査項目にも大きな影響を与えるためです。
総量規制|借りられるのは年収の1/3まで
年収は、貸金業法の「総量規制」に関係してきます。
総量規制とは「貸金業者は利用者の年収の1/3までしか借りられない」というルールのことです。
アコムなどの消費者金融、信販会社、クレジットカードのキャッシング枠等の貸金業者が対象になります。
年収600万円のサラリーマンの場合は借り入れられる金額は200万円が上限ですが、これが年収300万円になると借り入れられる金額は100万円に減ってしまいます。
また、年収の1/3に収めるのは1社からの借り入れだけではありません。すでに借り入れている貸金業者からの借金の合計で年収の1/3以下にする必要があります。
アコムに申し込む前に、自身が借り入れたい金額が総量規制に抵触していないかは必ず確認することを忘れないでください。
利用限度額
アコムのカードローンの利用上限は800万円ですが、そこに総量規制が加わって個人ごとに借り入れられる上限が変わります。
また、誰もが総量規制の上限まで借り入れられるとは限りません。年収や勤務先にもよりますが、初回の借り入れでは10~30万円に設定されるのが一般的です。
これはアコムが利用者の年収から、返済負担をできるだけ軽くするような金額設定をしていることによります。
30万円を借りたい人の年収が300万円なら、年収の10分の1の出費で済みます。これが年収150万円の場合は5分の1まで比率が上がってしまうわけです。
返済が大変になって滞ることがないよう、希望額より低めの金額が割り当てられる可能性があります。
利用限度額を上げるなら「返済実績」と「年収」を上げること
初回に設定された利用限度額では少ないと感じる場合「増額」の申請を行うこともできます。
ただし、増額には審査が必要です。
やみくもに受けても合格できないばかりか、逆に利用限度額を減らされてしまう可能性もあります。
審査に通過できる可能性を上げるなら「借りたお金を完済した実績を積み重ねる」ことがポイントになります。
完済の実績を積み重ねることで、カードローン会社からは「しっかり返済してくれる信頼できる人」として信用が増し、今までよりも高い金額を貸してくれやすくなります。
この増額申請の時に年収が上がっていれば、増額の申請に通りやすくなることも考えられるのです。
完済の「クレジットヒストリー」を積み上げる、年収を上げる、この2つの努力によって借り入れできる金額が大きくなるため、さらに便利にカードローンを使えるようになるでしょう。
アコムへの申し込み時に年収の虚偽はNG
「年収を多めに申告すれば借りられる金額が増えるのでは?」という考えは、アコムの審査では通用しません。
50万円以上の借入金額を希望する場合、収入証明書の提出が求められます。
虚偽の申告をしたところで、書類とすり合わせれば整合性が取れないことですぐにバレてしまうのです。
では50万円以下の少額の借り入れならバレないかというと、そうとは言い切れません。
消費者金融では、長年にわたる膨大な審査をこなす中で得た顧客の年収データを大量に蓄積されています。
年齢・会社名・勤続年数さえ分かれば、大まかに年収を推察することが可能なほどです。
借りる金額の大きさにかかわらず、バレてしまうと思っておいた方が良いでしょう。
アコムで借り入れる際の注意点
実際にアコムに申し込む場合は、今後のためにも注意して起きたいポイントがいくつかあります。
今回は以下の2つに絞って解説します。
- 総量規制いっぱいまでは借り入れない
- 複数の会社で借り入れない
総量規制いっぱいまでは借り入れない
総量規制では、すべての借り入れ先の合計が年収の3分の1を超えることができないのがルールです。
規制の対象には、クレジットカードのキャッシング枠も含まれます。
カードローンを使いすぎてしまうと、いざという時に新しいサービスでお金を借り入れられない恐れがあるのです。
また、当然ながら借りる金額が大きくなることで返済期間が長期化してしまいます。
年収300万円の人は100万円までは借り入れることができますが、長期の返済に耐えられるかは別の話です。
アコムの返済シミュレーションで確認してみると、毎月30,000円ずつ返済してとしても、100万円を返済するためには44ヶ月(3年と8ヶ月)もの期間が必要になります。
ご自身の返済能力と釣り合った金額であるかどうかは常に考えておきましょう。
複数の会社で借り入れない
いまアコムで借り入れしている人がさらにお金が必要になった場合、複数のカードローン会社で契約するのはおすすめできません。
アコム1社で100万円を借りることができれば金利は年15.0%で済みます。
一方、他社と50万円ずつ借り入れた場合はどちらも金利は年18.0%となり、単純に金利の分だけ損をしてしまいます。
また、返済日が月に2回訪れることも注意点です。
口座不足で返済が遅れてしまうリスクが増えるだけでなく、お金の管理自体が大変になってしまいます。
返済日のたびに口座の残高不足に悩まされることがないよう、口座数はできるだけ少ない方が良いのです。
複数のカードローン会社からの借り入れで返済できなくなると「多重債務者」とみなされ、カードローンの利用限度額が減額されるなどのペナルティが発生する恐れもあります。
アコムは年収が低いと借りられない?まとめ
今回は、アコムの審査に利用者の「年収」が与える影響について解説しました。
基本的に年収が高ければ高いほど生活費以外に回せるお金が多いために「返済能力が高い」と判断されます。
また、総量規制や利用限度額の観点からも、年収が高いほど利用限度額が高くなる可能性があります。
できるだけ多くの金額を借入れしたい方は、地道に年収を上げること、完済の実績を積み重ねることが大切です。
もし利用額を増やしたい場合は他社の借り入れではなく、アコムで増額の申請をしたほうが金利面での返済金額の管理面でも有利です。
増額審査に通過できるよう、クレジットヒストリ―を育てておきましょう。